サプライチェーンやエネルギーの課題続く中で脱炭素/DX戦略を維持
ドイツは、2045年カーボンニュートラル化実現を目指し、長期的に脱化石燃料、脱原子力、再生可能エネルギー活用を進める方針です。自動車産業は製造、充電で再エネを使用するBEVを中心に、サプライチェーンを含めた自動車バリューチェーン全体でのカーボンニュートラル化を目指しています。エネルギー不足、中国への過度な依存、半導体調達の支障など、様々な課題に直面しながらもこうした方針を堅持しています。
EUの車両CO2規制対応で、ドイツ自動車各社ともBEV販売比率を急速に高める戦略である一方、再エネ余剰電力を生成に活用するグリーン水素、Eフューエルへの注目も高まっています。自動車各社の製品ラインアップはBEV中心となる方向性ですが、Eフューエルを使用するICE搭載車をCO2規制の対象外として新車登録を許可するための仕組みが提案される方向性です。BEVを本命しつつ、Eフューエルを補完的な手段として活用したいメーカーが増える可能性があります。
BEV製販が中心になっても十分な収益を確保できる体制構築に向け、デジタルサービスの促進や製造DXソリューションの活用も進んでいます。OTAで車載機能を更新、拡張し新たな機能やサービスを追加できる、ソフトウェアディファインドカーへの移行と、生産性向上に加え操業に必要なエネルギー利用の最適化、使用抑制を実現できる製造DXの導入に、各社とも取り組んでいます。従来からのIndustry 4.0が進化した、生産効率向上、設備コスト最適化に加え、生産CO2ニュートラル化に貢献できる製造DXの推進で、ドイツ勢は先行しています。一方で独自の車載OS開発、デジタルサブスクリプションサービス展開では試行錯誤しています。
FOURINのマルチクライアントレポート、「ドイツ自動車メーカー・サプライヤーのカーボンニュートラル戦略とDX推進」において、こうしたドイツ自動車産業の戦略の方向性や課題を詳しくまとめています。当報告書をご活用頂けますようお願い申し上げます。
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![]() 序章 |
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ドイツ自動車産業が直面する課題
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カーボンニュートラル化に向けた最適なパワートレインとエネルギーのミックス実現が理想 |
エネルギー不足、エネルギーコスト増による操業への支障懸念 |
長引く半導体不足、OEMはハイエンド製品販売優先とコスト転嫁で高収益、 サプライヤーは収益悪化 |
ドイツ自動車各社の中国依存度増加、デカップリング進む一方、 技術の中国への移転に対し懸念 |
SDV中心のビジネスモデル構築で試行錯誤 |
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![]() 第1章 |
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ドイツ自動車産業のカーボンニュートラル化戦略
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エネルギー問題深刻化、競争激化の中で、BEV中心のCN化を目指すための 協力強化や代替燃料への注目 |
CO2フリー生産やサステナブルマテリアル使用をサプライヤーに要請 |
カーボンニュートラル化に向けた、サプライチェーンデータ連携 |
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![]() 第2章 |
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ドイツ自動車産業のDX戦略
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カーボンニュートラル化のためのバリューチェーンデータ共有化基盤構築や製造DX |
SDVで競争焦点となるOS、UI技術強化自動運転機能を実装しOTAで 実装できる仕組みを導入へ |
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![]() 第3章 |
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ドイツ主要OEMのカーボンニュートラル化・デジタル化戦略
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Volkswagenグループ |
Mercedes-Benz |
BMW |
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![]() 第4章 |
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ドイツ主要Tier1サプライヤーのカーボンニュートラル化・デジタル化戦略 |
Bosch |
ZF |
Continental Automotive |
Vitesco Technologies |
Schaeffler |
MAHLE |