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北京国際自動車展覧会 2008

2008年4月20日(メディア向け、業界は22日から、一般公開は24日から28日)北京国際モーターショー(Auto China 2008)が開催された。会場はこれまでの北京市内から北京空港に近い新国際展示場に移された。第10回目となる今回は18か国から部品メーカーを含む 2,000社以上が参加する最大規模となり、出展890モデルのうち、世界初公開7モデル、アジア初公開24モデルを数え、欧米日韓自動車メーカーの中国市場への傾注ぶりが際立った。

日本からトヨタ、日産、三菱を含む欧米日韓の経営首脳が多数出席し、新モデルや中国事業戦略を発表するなど、中国市場を戦略市場として重視する姿勢を一層鮮明とした。中国系メーカーはコンセプトカーの発表を通じて、環境重視や研究開発力などをアピールしながら、既存製品ラインから上下級へ延伸し、製品レンジを幅広く展開し迎え撃つ構えである。

中国は2006年に日本を上回って米国に次ぐ世界第2位の自動車市場となり、2007年の出荷台数は879万台までに達した。中国経済は2008年に入り株式市場の低迷やインフレの深刻化などが表れている一方、自動車販売は相変わらず好調である。今年に入って3月に出荷台数が始めて月間100万台を突破し、1~3月は累計258万台、前年同期比21.4%増と高い伸びが続いており、年間で1,000万台の大台を超える公算が高まっている。

以下は、フォーインのホームページ訪問者を対象にした北京よりの写真速報である。

2008年4月20日現在

「写真速報」(フォーイン現地取材班より)

第10回北京モーターショーの会場となった新国際展示会場正面(南)玄関入り口

正面玄関入り口の中に入ると真上に巨大画面が待ち受ける大変広々とした空間がある

さらに会場内に入るには、警備員が厳重にチェックするバーコード読み取り機械が待ち受ける

これは帰り通路、現在は開会間もないのでだれも「帰る」人はいないが、帰る時もこの通り厳重

正面玄関から左右に4つずつの展示会場群がある。前の通路はこれまでに比べて格段の広さが

通路両側にはメディアのブースが立ち並ぶ。これは「中国汽車画報」のブース。大音響が

公報関係出版会社の合同展示ブース。ユニークなデザインが入場者たちの関心を呼ぶ

「汽車の友」のブース。こうした独自デザインの作りはメディアとしては珍しい方である

今回の北京モーターショー主催委員会の提携メディア「Sohu」(インターネット会社)兼用、取材室

これは中国最大の自動車関係業界紙「中国汽車報」(週刊)のブース。WESTウイングにある

EAST第一会場には中国最大の自動車メーカーである一汽グループの合同展示ブースがある

一汽轎車が初披露したコンセプトカー「紅旗SUV」、紅旗ブランドの高級感が演出されている

マツダと提携解消後、一汽海馬が自主開発した第2弾モデルMPV「H2」(Premacyベースと見られる)

一汽海馬は「海馬3」のスポーツ仕様を発表した。5月8日発売開始予定とされる

GM 社のWagner社長が上汽GM五菱の新車発表プレスに出席し、中国合弁事業を重視

上海GM五菱は室内空間を広く確保したとした乗貨両用車「五菱栄光」を発表した

上海汽車はDual-Bus(CAN-BUS、LIN-BUS)を採用する自主ブランド車「栄威550」を発表した

GM世界初発表のBuick Invicta 4ドアラグジャリーコンセプトカー(中国名:別克展望)

上海VWの世界初発表「Lavida」(中国名称:朗逸)、2008年6月に発売予定

一汽VWの世界初発表「New Bora」(中国名称:新宝来)、VWは現地生産のモデル投入を加速

広州ホンダは独自開発のコンセプトカー「理念」を発表、2010年量産に向けて立ち上げる計画

広州汽車は自主ブランド、2ドアクーペコンセプトカー「Cabrio-Coupe」を発表した

天津一汽夏利のベーシックカー「TFC-W」(コード番号)を発表、海外市場向けハッチバック仕様を採用

天津一汽夏利は若年層をターゲットとした21世紀戦略車「TFC-M2」を発表、2009年発売予定

E6(1〜2年後市場投入予定)とベーシックカーF1(同時発売)を発表する比亜迪汽車王伝福総裁

自主開発「鉄バッテリー」搭載、連続航続距離300kmの電気自動車E6(Crossover仕様)

新型モデルの発表とともに今後の事業戦略を説明する奇瑞汽車の尹同耀氏

奇瑞汽車が5月発売開始予定の旗艦モデル「A3」、セダンとハッチバック仕様がある

QQの後継車と見られる五娃(Faire)を発表、BB、JJ、HH、YY、NNの5シリーズがある

プレス向けの発表会終了後、記者に囲まれ、インタビューを受ける尹同耀氏

華晨汽車は駿捷FRVスポーツ仕様を初発表。自主開発1.8ℓターボ付エンジン搭載、最速210km/h

華晨汽車は駿捷Wagonも初発表し、ボディタイプの多様化を強化

長安汽車がベーシックカー市場に新規参入する戦略モデル「奔奔」

中興無限はVM DE、4G69 GEを搭載する戦略車としてのSUV 「V3」を発売

長安汽車は中型車「志翔」を発売、製品ラインアップの上級化を進める

これは哈飛汽車の展示ブース。中国メーカーの熱心なブース作りが印象的だ

デザイン会社である長城華冠は独自デザインの「試作モデル」を展示しアピールした

長城汽車は主力製品SUVの小型化モデル「迷你」を発表、2009年初に発売予定

三菱自、Chryslerの首脳が東南汽車のプレスに出席し、新型車種を発表

東南ブランド車として発売予定の「V3」、斬新なデザインが光る

吉利汽車、フロントエンドがパンダに似るベーシックカー「熊猫(Panda)」を初発表

力帆汽車は「320」を発表したが、MINIのデザインに酷似している!?

トヨタ渡辺捷昭社長がプレスに出席し、トヨタの中国市場重視の姿勢をアピール

渡辺捷昭社長はLexus側のプレスにも出席し、トヨタ(中国)副経理曾林堂氏と握手

広州トヨタ、2007年17万台の販売台数で成功を収めたモデル「Camry」

トヨタはハイブリッド・システムを搭載した次世代スポーツカー・コンセプトのFT-HSを出展

トヨタ、輸出販売しているRAV4、今後、一汽トヨタで現地生産を検討中

広州トヨタ、2008年4月9日発売開始のベーシックカー「Yaris」、Carmyとの2モデルの製品レンジを形成

日産、世界初発表の「New Teana」、2008年6月に市場投入予定(ゴーン氏がプレスに出席)

東風日産が2008年3月に発売開始したQashqai(中国現地名:逍客)、3月月間発売3,023台

東風ホンダ、2008年1月に発売した8代目「Accord」、中大型セダン市場巻き返しを

東風ホンダ、2007年11月に輸入開始したCivic Hybrid、今後、現地生産も検討中

スズキ専務・中西真三氏と長安汽車総裁・尹家緒氏等がスズキのプレスに出席

スズキのコンセプトカー「Kizashi 2」は中国で初登場

現代、韓国国内で発売開始した戦略高級車GenesisをRohens(労恩斯、中国名称)で出展

現代自が現地で生産する車種(北京現代)上級モデル「Sonata御翔」

ワールドプレミア Audi 「Q5」の発表には多くの関心を集め、メディアの写真撮影が集中した

Quattro 4輪駆動システム、7速ダブルクラッチを搭載する世界初発表のSUV 「Audi Q5」

上海VWの初発表「Lavida」、2008年6月に発売予定、Corolla、Focus、Peugeot 307の競合モデル

VWの中国専用車として初発表の「New Bora」(総経理徐建一とVWのCEO Martin Winterkornが出席)

これはMercedes-Benzのブース。傾斜のある斬新のブース作りが関心を集めた

Mercedes-Benzの世界初発表コンパクトSUV GLK220CDI、4Maticの四輪駆動システムを搭載

これはFordのブース。色使いがうまく、ひときわ目立ったブース作り

2008年1月にNAIASに出展したコンセプトカーJeep Renegadeが中国にも登場

上海GMの受付台、顧客に熱心に対応し、2階に広い応接室を用意

GM初発表のBuick Invicta 4ドアラグジャリーコンセプトカー(中国名:別克展望)

新車発表のプレスに出席した東風PSAとPSA中国本部の首脳たち

PSAは新愛麗舎(Citroen Elysee)の販売価格をパネルつきで発表した

屋外では大型トラック、バスの展示が並ぶ、これは第一汽車グループのコーナー

Mercedes-Benzの大型車種、展示コーナー