北米国際自動車ショー(NAIAS: North American International Auto Show)が2019年1月14日、米国ミシガン州Detroitで本格的に開幕した。14日と15日がプレスデー(報道関係者向け)、16日から17日が業界関係者向け公開となり、18日はチャリティプレビューが予定されている。一般公開は19日から27日まで。
プレスデー初日にプレスイベントを実施した自動車メーカーは少なく、11ブランドに留まった。プレスイベントを実施したブランドは日系がToyota、Lexus、Nissan、Infiniti、Subaruと最も多かった。日系以外では、米系はFordとRam、欧州系はVW、韓国系はHyundaiとKia、中国系は広州汽車(GAC)。GMは前日にCadillacが別会場でプレスイベントを実施。ホンダはプレスイベントを実施しなかったものの、例年通りの展示スペースを設けた。一方で欧州系は、VWを除くM-BenzやBMWなどのブランドは不参加となった。
プレス発表では、米国の好景気を背景に、世界初公開となったスポーツカーが目立っていた。FordはMustang Shelby GT500、トヨタはSupra、LexusはRC F、スバルはSTI S209を世界初公開した。一方、米国市場で人気が高いSUV/CUVなど小型トラック製品では、FordがExplorer STとハイブリッドモデル、Ramが2500/3500、起亜がTellurideを初公開。Cadillacは前日に初公開したXT 6を展示するなど、市場拡大が続く小型トラックを重視する姿勢も現れていた。
米国進出を目指しているGAC(広汽集団)は、自動運転を念頭に置いたコンセプトカーとなるEntranze EVを初公開した。VWは、トランプ政権が製造業の米国回帰を強調していることもあり、自社工場があるテネシー州知事が参席する中で、米国投資の状況を説明し、雇用創出効果などを強調していた。
2019年1月14日現在