モータリゼーション本格化で始まる製品・
マーケティング競争
- アジア専用車で市場プレゼンスの確保を狙う世界自動車メーカーの
動向を分析 - 韓国・マレーシア・インド等アジア民族系自動車メーカーの成長・
発展戦略と競争力を展望 - 2010年代に向け自国市場の育成と輸出拠点化を目指す各国の
自動車産業政策を概観 - アジアでの市場プレゼンスの獲得めざし製品力を強化する
世界自動車メーカーの競争を鳥瞰
2007年、日本と中国を除くアジア9ヵ国(韓国・台湾・タイ・インドネシア・マレーシア・フィリピン・ベトナム・インド・パキスタン)の自動車生産は900万台を超え、この9ヵ国にシンガポールを加えたアジア10ヵ国の自動車販売は634万台超。この地域からの輸出台数は全体で260万台を越えました。
アジア各国では、2010年を前後してモータリゼーションが本格化することを前提に、現地民族系メーカー、外資自動車メーカーはともに増産と新製品投入を計画。モータリゼーション需要を取り込むために、さらなるコストダウンと品質改善、性能向上に努力しています。加えて、2004年頃に投入され販売基盤を築いてきた主力製品が2012年を前後してモデル刷新時期を迎えるため、各社は多様な製品の魅力作りに努力。モータリゼーションのメインストリームに対応するために、様々な消費グルー プの市場ニーズを吸い上げ、商品企画・製品開発に纏め上げるマーケティング能力を競っています。
当報告書『アジア自動車産業2008』は、日本と中国を除くアジア各国の自動車産業・市場動向の現状を把握するとともに、将来を展望する上で不可欠な産業政策動向、市場トレンドおよび、2010年に向けて各社が準備する製品・マーケティング計画に焦点を当てた編集としました。
当案内をご高覧の上、関係部署ともご相談の上、是非とも採用を賜りますようお願い申し上げます。
■タ イ |
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Eco Car本格準備で問われる中間層ニーズの取り込みと低燃費車ミックス
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■インドネシア |
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2020年450万台生産実現へ、小型MPV中心に産業・市場育成をめざす
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■マ レ ー シ ア |
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Protonは単独経営を選択、Peroduaと外国企業の攻勢で競争は再加熱
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■フ ィ リ ピ ン |
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中古車輸入禁止効果から生産投資の誘致再開と輸出拠点化をめざす
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■ベ ト ナ ム |
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内需拡大で税収増を期待する政府と産業基盤作り重視する業界が綱引き
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■イ ン ド |
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Tata Nano投入で始動した全世界自動車メーカー間の小型廉価車競争
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■韓 国 |
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世界五大自動車強国へ、問われる内需拡大と国際水準の部品産業育成
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■台 湾 |
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内需が低位均衡する中、中国事業と輸出拡大、電子部品強化で成長持続
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![]() 第1章 |
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アジア自動車産業の現状と将来展望
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1. 産業:900万台超に達したアジア自動車産業
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◇生産・輸出拠点としての発展と独自基盤の獲得
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◇世界自動車メーカー間競争の縮図となるアジア
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◇二輪車・部品の生産拠点としての発展の可能性
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2. 市場:2015年1, 200万台強への成長見込み
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10 |
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◇二輪車市場の成長と潜在需要の拡大
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3. 特集:始まったマーケティング・コスト競争
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◇タイEco Carに求められる市場ニーズ対応策
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◇インドTataNano市場投入のインパクト
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◇インド市場の主戦場はA2コンパクト以下
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◇アジア市場全体ではなお大きい多目的車需要
18 |
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4. セグメント:細分化が進む小型乗用車市場
20 |
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22 |
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◇上級・高級乗用車の着実な拡大
25 |
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◇乗用車シフトと商用ニーズが錯綜する多目的車
25 |
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5. 部品:輸出競争力の獲得へ特産品育成競う
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◇タイ、Eco Car計画で乗用車部品の集積目指す
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◇インド、超廉価車生産計画と連動する産業政策
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◇独自の事業基盤形成を目指す中小アジア諸国
33 |
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◇部品技術水準の向上に直結する安全・環境基準
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![]() 第2章 |
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世界自動車メーカーのアジア事業戦略
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38 |
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2. Tata Motors:製品拡充と提携で拡大目指す
46 |
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3. M & Mahindra:特化戦略と外資提携で拡大
54 |
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60 |
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70 |
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6. ホンダ:2010年150万台販売へ拡大めざす
78 |
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7. 日産:強化されるインド・タイ事業
84 |
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8. スズキ:インドとタイを軸に拡大図る
88 |
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9. いすゞ:ASEAN強化とインド本格参入強化
92 |
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10. 三菱自:タイ・中国を中核に事業拡大目指す
96 |
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11. GM:アジアシェア2012年10%目指す
102 |
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12. Ford/マツダ:小型戦略車投入へ準備を強化
110 |
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13. VW:インド事業本格化、ASEAN事業再構築
116 |
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14. Daimler:M- Benzがインド・中国事業へ注力、三菱ふそうがASEAN販売を強化
124 |
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15. PSA:中国に続く量産拠点の育成を問われる
128 |
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![]() 第3章 |
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東アジアの自動車産業
131 |
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132 |
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◇先進国輸出を視野に環境対応を強化
133 |
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◇輸出と開発拠点化で2007年は400万台生産
136 |
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◇内外事業バランス問われる現代自の世界戦略
139 |
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◇市場底上げの期待担う軽自動車への新規格導入
142 |
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◇SUV製品が多様化、高級乗用車投入も活発化
143 |
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◇輸入車、量販車増に対応し日系各社の進出増大
147 |
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◇世界水準の競争力の獲得が求められる部品産業
149 |
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2. 台湾:中国と輸出拡大、内需停滞で海外戦略強化
152 |
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◇国内市場縮小で多品種少量生産強化と輸出拡大
154 |
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◇大陸事業深化を図る中華汽車・裕隆汽車
156 |
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◇国内は40万台で停滞、待たれる抑制要因の解決
158 |
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◇米国向けOEM・補修部品事業の拡大
163 |
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◇中国大陸への生産事業進出続く部品産業
164 |
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◇高付加価値化へカーエレクトロニクス強化
165 |
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![]() 第4章 |
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東南アジアの自動車産業
169 |
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1. タイ:Eco Car 計画で年200万台生産が視野に
170 |
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172 |
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◇原油高と政情不安で市場後退、2008年は回復
178 |
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◇E20対応車減税とEco Carで市場拡大へ
182 |
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◇生産は輸出で拡大、2010年以降200万台へ
184 |
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◇輸出拠点化進展、中近東・大洋州向けが牽引
190 |
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◇集積進む部品産業、開発能力の強化も進展
190 |
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◇政情不安で市場後退の二輪車産業
192 |
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◇政情不安等で2006〜2007年に二輪車市場が縮小
196 |
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198 |
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◇生産2025年400万台を目指す次期産業政策
200 |
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◇自動車販売2010年75万台の可能性
204 |
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◇新規需要が代替・増車を超えた小型多目的車
204 |
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◇拡大支える販売金融、日系商社が事業を拡大
209 |
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◇標準機能部品等を軸に成長目指す部品産業
214 |
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◇三大二輪車大国として発展めざす二輪車産業
216 |
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3. マレーシア:乗用車輸出拠点へ問われる誘致策
218 |
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◇問われる外資自動車メーカーの投資誘致政策
219 |
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◇自動車市場は拡大基調、Protonも復調
220 |
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◇自動車生産は2008年以降回復
224 |
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◇国民車メーカーを中心とした輸出拠点化の模索
225 |
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◇国際競争力の強化を求められる部品産業
228 |
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4. フィリピン:回復で20万台販売軸に発展を模索
234 |
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◇求められる中期産業発展シナリオの明確化
236 |
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◇自由貿易地域の拡大で問われる生産基盤育成
237 |
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◇回復は小型商用車が牽引、乗用車は投入が拡大
239 |
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◇生産補完拠点として輸出拡大が続く部品産業
242 |
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◇PhUVプロジェクトはEV版にシフト
243 |
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5. シンガポール:COE発行数抑制で競争が激化
248 |
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◇保有急増で2009年以降はCOE発行数が抑制
249 |
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◇全体販売は縮小したが、高級車販売は拡大
251 |
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6. ベトナム:待たれる中長期発展戦略の明確化
254 |
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7. カンボジア:経済発展背景に自動車市場が拡大
262 |
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8. ラオス:経済発展で二輪車・自動車販売が増大
265 |
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![]() 第5章 |
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南アジアの自動車産業
269 |
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270 |
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274 |
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◇A2 Compactが牽引する自動車販売
278 |
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◇2007年生産220万台、各社が能力増強を計画
282 |
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◇小型車と部品中心に輸出拡大をめざす新政策
285 |
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◇超廉価車投入で競争力再構築問われる三輪車
288 |
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◇高金利の影響で2007年二輪車販売は前年割れ
291 |
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◇ルピー高の中、輸出競争力を強化する部品産業
294 |
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2. パキスタン:2011年度50万台目指す新政策
296 |
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◇2008年に新政策始動、部品と技術獲得強化
297 |
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◇自動車市場は金利上昇と政情不安の影響で減速
300 |
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◇年産50万台を支える部品産業の育成
304 |
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![]() 付録 |
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アジア自動車生産・販売統計と自動車メーカー・業界団体の拠点一覧
307 |
|
1. アジア自動車生産・販売統計
308 |
|
2. 世界自動車メーカーのアジア主要生産拠点一覧
342 |
|
3. アジア地域の自動車産業関連団体一覧
362 |
…………
1
…………
37
…………
131
…………
169
…………
269