自動運転、コネクティッドカー、Eモビリティで
技術リーダーを目指すドイツ大手サプライヤー3社
Bosch、Continental、ZFのドイツ部品大手3社は、自動運転、コネクティビティ、Eモビリティの成長3分野の技術を手がけ、システムサプライヤーとして日本でも注目度が高まっています。ZFがTRW Automotive買収で安全運転支援技術を加え、同3分野の技術強化による成長戦略推進で3社の足並みが揃いました。
Boschは環境、安全、通信分野でリーディングポジションを維持しつつ、IoTやクラウドに注目し、事業領域を広げています。自動車関連事業の売上高は世界トップで、近い将来に500億ユーロに達する見通しです。
Continentalは成長3分野に関連するエレクトロニクス、ソフトウェアの技術を強化していくことでBoschを追っています。タイヤ事業のグローバル化、ゴム/樹脂系製品・素材事業の非自動車向け事業拡大が成長戦略を補完します。売上高は2016年に400億ユーロを超え、2020年500億ユーロを目標としています。
ZFはTRW買収が技術領域の拡大に加え、顧客/地域バランスの最適化にもつながり、強固な成長基盤を構築できました。売上高は2016年に350億ユーロを超え、2025年目標であった400億ユーロ水準へ早い時期に到達することが見込まれます。
「Bosch、Continental、ZF/TRWの成長戦略」では、ドイツメガサプライヤー3社の経営戦略を分析しつつ、電動車、自動運転やコネクティビティ関連の技術動向を解説、各社の事業組織、生産/開発体制も詳しく掲載し、調達関連動向もまとめました。
当案内をご高覧頂き、関係部署とも相談の上、ご採用賜りますようお願い申し上げます。
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![]() 総論 |
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総論
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◇ 電動車、自動運転、コネクティビティの成長3分野で、
部品各社が事業買収により技術を補完 4 |
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◇ トレンドに対応した技術強化と、顧客・地域バランスの多様化による
長期的視野での成長戦略 4 |
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特集1: 48V規格策定やIndustry4.0実践で、
国際競争力強化を目指すドイツ自動車産業界 10 |
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◇ドイツ部品産業売上高は2015年に過去最高の758億ユーロに
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◇Industrie4.0ではBoschが主導役、生産現場でのIoT技術導入も進む
10 |
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◇ 日本勢の高電圧フルHEVに対抗し48Vシステム規格を導入、
48VマイルドHEV普及拡大を目指す 12 |
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特集2: GoogleやAppleとの共存と競合、
安全、快適、効率的なモビリティ手段提供に向けた競争 14 |
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![]() 第1章 |
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Boschの成長戦略
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Bosch: 48Vでグローバルスタンダード確立、IoTで産業発展に貢献、
サプライヤー首位維持目指す 18 |
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◇48Vでグローバルスタンダード確立目指す、車のIoT化で付加価値向上
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◇自動車事業部をMobility Solutionsに改称し、新たな成長ビジョンを明確化
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◇ 2015年にグループ売上高が700億ユーロを突破、
市場の成長を上回るペースでの増収維持 27 |
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◇新興国と北米市場対応の生産強化とコスト強化に向けた体制再編
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◇先進技術を支える部品の生産体制強化
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◇Industry4.0実践による生産性向上
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◇ 自動運転/IoT/電動車分野のリーディングポジション維持と、
独産業競争力強化への貢献を目指すR&D体制 45 |
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◇ 品質・コスト優先でグローバル調達を強化、日本のサプライチェーンを高評価、
IoTによる調達効率化も重視 48 |
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◇内燃機関からEモビリティへの移行に対応し、パワートレイン先進技術を幅広く提供
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◇ コモンレールシステムでシェア過半数を獲得、ピエゾ式で2,700bar、
ソレノイドで2,500barまで噴射圧向上 56 |
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◇ 低コストの48VマイルドHEVからEV航続距離延長につながる先進技術まで、
電動車ニーズに幅広く対応 58 |
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◇ エンジンダウンサイジングトレンドに対応し、
MAHLEとの合弁でターボチャージャー事業を展開 64 |
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◇スターターモーター/ジェネレーター事業のリストラ
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◇二輪車事業を強化
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◇ ABS/ESC供給拡大から自動運転を実現するレーダー/
カメラ技術の開発強化へと進展 66 |
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◇中・長距離レーダーセンサー、ステレオビデオカメラの性能を強化
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◇高速道路での高度な自動運転とバレットパーキングの2020年実用化を想定
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◇
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◇ EV、安全運転支援システムに欠かせないステアリングシステム事業を
完全子会社化 78 |
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![]() 第2章 |
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Continentalの成長戦略
81
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Continental: ADASで主導権獲得、クラウド、コネクティビティを加え、
技術・コスト強化でBoschを追う 82 |
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◇ ADASでの優位性を維持し、クラウドへの取り組み強化や
タイヤ事業グローバル展開加速で成長戦略を補完 84 |
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◇ 北米、アジアの好調で売上高が2015年に400億ユーロ目前まで拡大、
2020年500億ユーロ目標 93 |
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◇ 設備投資で米国、新興国市場対応を重視、タイヤ事業成長戦略で
大規模な生産能力拡大を計画 98 |
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◇ADASや電動車技術の欧州内生産でハンガリー、ルーマニアがドイツを補完
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◇製造現場にデータ分析や協調型ロボットを導入
99 |
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◇ 自動運転/IoT/Eモビリティ分野の技術開発投資を優先、
Silicon ValleyにITS R&Dセンター設置 111 |
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◇ lidarやAR技術を事業買収で補完、クラウドベースの安全運転支援では
IBMやCiscoと協力 113 |
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◇Schaefflerと購買で提携、プレミアムサプライヤーを選定し戦略関係を構築
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◇CO2 95g規制に向け、内燃機関の効率化から電動車技術の強化まで幅広く対応
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◇
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◇コスト競争力と技術ノウハウ活かし48V電動車技術の供給拡大を目指す
123 |
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◇自動車メーカーの幅広い電動車製品ラインに対応
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◇自動運転技術でリーディングポジション確保
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◇フュージョン技術を重視
126 |
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◇自動運転支援技術をクラウドが補完
133 |
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◇タイヤ世界シェア3位を目指し、北米とBRICsで供給体制強化
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◇ContiTech事業では、顧客ベースの多様化で成長持続を目指す
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![]() 第3章 |
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ZF TRWの成長戦略
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ZF/TRW: 自動運転技術を加え総合システムサプライヤーに変貌、
電動車ではモーターと変速機一体型のドライブトレインで強み 144 |
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◇ TRW買収で売上高は300億ユーロ規模に拡大、
自動運転技術全般を自社で手掛ける体制を確立 146 |
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◇2016年1月にEモビリティ部門を新設
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◇2015年に取締役を2人追加、北米、アジア・大洋州事業担当を設置
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◇ TRW買収効果で売上高は2015年に292億ユーロまで拡大、
中期的には400億ユーロへ 151 |
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◇ ドイツ本社、チェコ、中国で拠点を拡張、Eモビリティ専用拠点開設、
独R&D社買収でR&D能力強化図る 156 |
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◇ 最適なTCO実現を目指し、戦略的サプライヤーとの関係強化や
デジタル化を進める調達戦略 158 |
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◇自動運転技術、ZFとTRWの技術を融合させ、開発加速目指す
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◇電動車向け技術ではPHEV用8速ATの量産を開始
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◇乗用車用ドライブライン製品、多段ATを筆頭に燃費向上、CO2減主眼に開発
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◇電動化、ADAS対応の技術開発が進むシャシシステム部品
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◇ 自動運転、各国の安全基準対応で重要度が高まる
アクティブ&パッシブセーフティ事業 170 |
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◇商用車向け製品でも燃費や安全性向上が主眼
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