中・印の成長と伯・露の回復により2017年は9,500万台突破
世界の自動車市場は成長を継続し2017年には9,500万台を超え、1億台の大台が視野に入ってきました。2016年の勢いから鈍化したものの、中国で前年比85万台増の2,888万台に、インドでは初めて400万台を超えたほか、近年市場の冷え込みが続いていたブラジルとロシアでも回復基調に乗りました。ただ2018年に入り、米国がロシアに追加経済制裁を開始、さらに中国にも制裁関税を課すなど、政治面からの経済への影響に対する懸念が世界的に高まっています。また地球温暖化と都市部を中心とした大気汚染対策として、義務化を含めた形で電動車の普及促進を図る動きが中国やCalifornia州、欧州主要国などで活発化しており、サプライチェーンも含めた電動車の供給体制の整備が待ったなしの状況となっています。一方、グループ別の動向に目を向けると、2016年10月に三菱自をグループに加えたRenault/日産グループの年間販売及び生産台数が2017年に1,000万台を超え、GMを抑えて3位に浮上し、世界の自動車業界地図が塗り替えられるなど、地域軸においても、メーカー軸においても、自動車業界を取り巻く環境の変化が続いています。
当調査報告では、新たにネパールを追加した世界89ヵ国の販売と50ヵ国の生産実績を集計。自動車生産・販売の状況や自動車関連の法政策の変化、経済状況などを踏まえて、各国の自動車産業の現状を解説するほか、グループ/ブランド軸でも世界生産と販売の状況を比較いたします。また特集として、世界主要国の電動車普及目標と実現に向けた戦略など最新の動きを報告しています。
当案内をご高覧のうえ、関係部署ともご相談いただき、ご採用賜りますようお願い申し上げます。
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![]() 第1章 |
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自動車産業・市場動向
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世界自動車販売: 2017年は2.6%増の9,612万台、日中印や南米、西欧、中・東欧で拡大 |
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世界自動車生産: 2017年は中国、ブラジル、日本、メキシコで増加し、2.1%増の9,868万台 |
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![]() 第2章 |
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自動車グループ・メーカー別生産販売動向
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主要グループ別地域別販売比率: 北米比率縮小、中国比率の拡大続く |
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主要グループ別地域別生産構成: 中国比率が引き続き拡大 |
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世界メーカー別生産: 三菱自が加わったRenault/日産/三菱自グループが3位に浮上 |
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![]() 第3章 |
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北米
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米国 | : | 生産/販売ともに8年ぶりの減少も、小型トラック需要は拡大 |
カナダ | : | 販売は初の200万台超、生産は前年比7.5%減 |
メキシコ | : | 生産が392万台となり8年連続過去最高更新 |
プエルトリコ | : | 2017年販売は2.2%減の8.3万台、経済混乱も市場は回復の兆し |
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![]() 第4章 |
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南米
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ブラジル | : | 販売224万台、生産272万台に増加、2018年は更なる回復へ |
アルゼンチン | : | 景気回復から販売は二桁増、2023年の自動車生産100万台目指す |
ベネズエラ | : | 2017年販売台数2,461台で最低水準を更新 |
コロンビア | : | 2017年は製販とも減少、経済補完協定改正による輸出拡大に期待 |
エクアドル | : | 2017年販売は輸入規制の撤廃で10.5万台に回復 |
チリ | : | 2017年販売は銅価格上昇に伴う景気の回復により前年比17.9%増 |
ペルー | : | 自動車販売は6.0%増の18.0万台、2018年は同水準の見込み |
ウルグアイ | : | 2017年は自動車販売・生産とも大きく回復 |
ボリビア | : | 新車販売は過去20年間で最高の5.3万台 |
パラグアイ | : | 3年ぶりに増加し3.0万台超に回復 |
パナマ | : | 2017年自動車販売は5.7万台で8年ぶりに減少 |
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![]() 第5章 |
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西欧
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西欧総括 | : | 生産1,543万台、販売1,677万台まで回復 |
ドイツ | : | 生産は推定613万台に微減、販売は381万台と高水準 |
英国 | : | 市場は300万台弱に減少、EU離脱控え景気後退 |
イタリア | : | 生産は114万台、販売は219万台まで回復 |
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スペイン | : | 市場は146万台、生産は285万台、2018年に年産300万台が視野に |
ベルギー | : | 自動車販売は63万台で過去最高に迫る、生産は35万台を割り込む |
オランダ | : | 2017年販売は2年ぶりに50万台超え、BEV・HEV販売が大幅増 |
オーストリア | : | 販売は40.3万台で3年連続の増加、生産は9.7万台に回復 |
スウェーデン | : | 2017年販売台数は3年連続で過去最高、2018年は減少する見通し |
ギリシャ | : | 9万台を回復するもピーク時の3分の1水準に留まる |
ポルトガル | : | 景気回復による自動車需要増により、7年振りに25万台水準に到達 |
アイルランド | : | 2017年販売はポンド安の影響で前年比11%減も、電動車は好調 |
デンマーク | : | 自動車販売は26.4万台、2018年は内燃機関車の販売が有利 |
フィンランド | : | 販売台数は前年比1.2%増、生産台数は同65.7%増となり過去最高 |
ルクセンブルク | : | 2017年販売は乗用車が過去最高となり全体で5.9万台に拡大 |
スイス | : | 2017年販売は35.5万台、HEVとBEVが大幅増 |
ノルウェー | : | 自動車市場は20万台を突破、乗用車は過去3番目の高水準 |
アイスランド | : | 2017年販売は14.6%増の2.4万台で過去最高 |
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![]() 第6章 |
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中・東欧
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中・東欧総括 | : | 市場は452万台、生産748万台と回復が続く |
ポーランド | : | 販売は58万台、生産は69万台まで回復 |
ハンガリー | : | 生産は8年ぶりに減少、販売は14.7%増の14.2万台 |
チェコ | : | 生産は142万台、販売は30万台といずれも過去最高 |
スロバキア | : | 生産は100万台超を維持、販売は10.8万台と過去最高を更新 |
ルーマニア | : | 生産は36.4万台に微増、販売は15.7万台まで回復 |
スロベニア | : | 販売は過去最高の8.6万台、生産は42.0%増の19.0万台 |
ブルガリア | : | 販売は7年連続で増加し2年連続の3万台超 |
キプロス | : | 2017年は好調な経済成長に支えられ6.3%増の1.5万台 |
ラトビア | : | 2017年販売は2万台超えを維持、2018年も成長見込み |
エストニア | : | 販売は2007年以来の3万台水準、2010年以降8年間連続増加 |
リトアニア | : | 2017年は過去最高の3.6万台に拡大 |
クロアチア | : | 2017年自動車販売は4年連続増も、増加ペースは鈍化 |
セルビア | : | 国内販売は3年連続で回復、旧式中古車への規制強化が課題 |
ボスニア・ヘルツェゴビナ | : | 2017年小型自動車市場は6年ぶりに1万台へ回復 |
マケドニア | : | 2017年市場は景気鈍化で3.9%減の6,535台 |
モルドバ | : | 2017年自動車販売は33.8%増の6,022台、2年連続で回復 |
ウクライナ | : | 堅調な経済を背景に生産・販売とも回復、電動車購入促進策を導入 |
ベラルーシ | : | 販売は3.5万台まで拡大、生産は1.3万台に減少 |
ロシア | : | 2017年市場は180万台と5年ぶり回復も、先行きは不透明 |
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![]() 第7章 |
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アジア
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アジア総括 | : | アジア市場は3.8%増の4,428万台、中印比パで過去最高に |
日本 | : | 販売は523万台に回復、生産も国内・輸出向け好調で5.3%増 |
中国 | : | 減税幅縮小で乗用車市場は成長鈍化、商用車市場は2桁成長 |
台湾 | : | 2017年販売は2006年以降最高の44.5万台、輸入車比率は42.7% |
韓国 | : | 販売台数は179.3万台、3年連続で180万台前後の高水準 |
タイ | : | 2017年市場は13.4%増の87.2万台に回復、生産は2.3%増の198.9万 |
インドネシア | : | 自動車販売は1.7%増の108万台に回復、生産は3.3%増の122万台 |
マレーシア | : | 市場は0.6%減の57.7万台で引き続き縮小、生産も8.4%減の50万台 |
フィリピン | : | 自動車市場は50万台が視野、CARS政策による新車生産が開始 |
シンガポール | : | 2017年は11.3万台で4年連続拡大、2018年は保有増加率0%へ |
ベトナム | : | 2017年は買い控えにより販売減、2018年は輸入規制の動向に注目 |
ブルネイ | : | 原油安の影響で4年連続販売台数が縮小、2017年は1.1万台 |
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インド | : | 生産は478万台、販売は402万台で世界4位浮上 |
パキスタン | : | 2017年は生産・販売ともに過去最高の25万台 |
スリランカ | : | 2017年販売は14.3%減の6.5万台、2018年は内燃機関車に増税 |
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ウズベキスタン | : | 2017年小型車生産台数は近隣国の市場回復で前年比59.1%増 |
カザフスタン | : | 2017年は製販とも二桁増、現地生産会社はBEVの生産を発表 |
アゼルバイジャン | : | 2017年は3年ぶりに増加も、直近ピークの3分の1に留まる |
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![]() 第8章 |
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大洋州
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大洋州総括 | : | SUVの好調が続き、自動車販売は1.8%増の134.7万台 |
オーストラリア | : | 販売は118.9万台、3年連続で過去最高を更新 |
ニュージーランド | : | 2017年販売は観光業の好調により前年比8.8%増、EVは同5.3倍 |
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![]() 第9章 |
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アフリカ
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アフリカ総括 | : | 経済低迷続き6%減の104万台に、エジプト市場は3割減 |
南アフリカ | : | 景気改善から販売は1.9%増、輸出減少により生産は微増に留まる |
エジプト | : | 変動相場制導入に伴う輸入コスト増加による価格上昇で販売減 |
モロッコ | : | 販売台数が3年連続過去最高を更新、生産規模は40万台が視野 |
アルジェリア | : | 2017年市場は9.9万台にまで縮小、生産事業には現地貢献を規定 |
チュニジア | : | 市場は5.1%増の6.4万台、緊縮財政影響で2018年は縮小の見通し |
ケニア | : | 2017年販売は経済停滞で20.8%減、現地組立車が増加 |
マダガスカル | : | 新車四輪車の2017年新規登録台数は推定4割減の1,660台 |
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![]() 第10章 |
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中近東
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中近東総括 | : | 原油の価格低迷や石油減産による景気低迷の影響で、2.7%減 |
イラン | : | 生産は153万台に回復も、米国による経済制裁再開で先行き不透明 |
サウジアラビア | : | 2017年市場は縮小続き53.7万台、2018年に女性の運転解禁 |
アラブ首長国連邦 | : | 原油の協調減産の影響による景気後退で、2017年販売は15.2%減 |
クウェート | : | 2017年の販売台数は景気低迷の影響で10.3万台へ減少 |
イスラエル | : | 2017年の販売台数は2016年の駆け込み需要の反動で減少 |
オマーン | : | 2017年の自動車市場は4年連続減の13万台 |
カタール | : | 2017年の自動車販売台数は5万台水準に急落 |
バーレーン | : | 2017年は25.6%減、2018年も経済悪化で市場は縮小傾向 |
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![]() 巻末 |
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主要国自動車工業会による車種別生産・販売分類区分
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販売分類区分 |
生産分類区分 |
別表 |