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調査報告書:世界

FOURIN自動車技術調査月報 別冊
水素パワートレインの挑戦
水素パワートレインの挑戦
発 行

■ 2021年9月29日

体 裁

■ A4判、カラー印刷 101頁

価 格

■ 198,000円(税込)※国内送料込

月報購読者等割引あり:154,000円(税込)

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燃料電池車(FCEV)と水素エンジンの将来見通し

  • 気候中立を目指すなかで、BEVの補完技術として注目を集める水素燃料電池と水素エンジンを徹底分析!
  • 自動車メーカーのパワートレイン戦略における水素の位置づけ、水素パワートレイン搭載製品の計画を網羅します!
  • 水素エンジンの構造と周辺部品(過給器、排ガス後処理等)を整理、既存エンジンとの共通点/相違点を明確にします!
  • 水素価格予測、車種/用途別の水素パワートレイン適性と総保有コスト(TCO)などを踏まえ、将来見通しを示します!
  • 世界4極(日米欧中)の水素政策とステーション整備計画、水素関連コンソーシアム、スタートアップ情報付き!

世界の主要国が、気候中立(ネットゼロGHG、カーボンニュートラル)目標を2040~2060年に設定しています。自動車産業の気候中立化では、電気自動車(BEV)と再生可能エネルギーの組み合わせが本命視されています。しかし、すべての車種と用途、消費者ニーズをBEVだけで満たすことは不可能です。また、出力変動の激しい再生可能エネルギーを有効利用するためには、貯蔵や運搬に向かない電気エネルギーを別の媒体(気体/液体)に変換するPower to X技術が欠かせません。その際の媒体として有力視されているのが水素(産業用のアンモニア含む)や合成燃料(eFuel)です。しかも、多くのeFuel(Fischer-Tropsch法ベース)にとって、水素は必須材料です。さらに、今後のBEV増加と電力需要を考えると、BEVの給電にも水素が役立ちます。カギを握るのは水素であり、気候中立化と水素社会構築は表裏一体の関係にあります。

社会に水素が増えることで、パワートレインの置かれる環境も変わります。既に欧州では2020年頃から、燃料電池車(FCEV)だけでなく、水素を燃焼させて用いる水素エンジンの開発が再び活発になっています。本書では、BEVを補完するパワートレインのうち、FCEVと水素エンジンに焦点を当て、技術やコストなど、さまざまな角度からその将来性を探ります。

カーボンニュートラルはCO2にフォーカスしたもの、ネットゼロGHGと気候中立はCO2だけでなくメタンやN2Oなどの温室効果ガス(GHG)にもフォーカスしたもの

EUにおけるFCEVの販売台数/保有台数予測

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目次
▼2章へ▲PAGE TOP

第1章

世界4極の水素政策
欧州の水素政策
欧州グリーンディールとセクターカップリング
Fit for 55と水素パワートレイン
水素バリューチェーン構築への財政支援
水素パワートレイン普及シナリオ
欧州各国の水素バリューチェーン構築
FCEV販売と水素インフラの現状
水素生産/水素供給網への投資
EU、水素関連の主な政策・戦略・取り組み
米国の水素政策
中国の水素政策
日本の水素政策
▲1章へ / ▼3章へ ▲PAGE TOP

第2章

主要自動車メーカーの電動車/水素戦略
VW/Audi
Mercedes-Benz
BMW
Renault
Stellantis
Jaguar Land Rover
Daimler Truck
TRATON
Volvo
GM
Ford
Paccar
Nikola
Hyzon
現代自
トヨタ
日産
ホンダ
日野
いすゞ
三菱ふそう
マツダ
水素関連スタートアップ
▲2章へ / ▼4章へ ▲PAGE TOP

第3章

主要自動車メーカーのFCEV技術開発
トヨタのFCEV技術開発
日野/トヨタのFCEV技術開発
日野/いすゞのFCEV技術開発
三菱ふそうのFCEV技術開発
ホンダのFCEV技術開発
現代自のFCEV技術開発
StellantisのFCEV技術開発
Daimler TruckのFCEV技術開発
▲3章へ / ▼付録へ ▲PAGE TOP

第4章

水素エンジン
水素パワートレイン/eFuel/BEVの比較
水素パワートレイン/BEVのLCAとTCOの比較
水素エンジン開発の歴史と潮流変化
水素エンジンの基本構成、従来エンジンとの違い
水素エンジンの排ガス後処理システム
水素エンジンの熱管理とEGR
水素エンジンの過給システム
トヨタの水素エンジン開発
BMWの水素エンジン開発
MANの水素エンジン開発
AVL、大型商用車向けの水素エンジンコンセプト
Cumminsの水素エンジン開発/KEYOU
水素エンジン開発スタートアップ
▲4章へ ▲PAGE TOP

付録

インタビュー
水素エンジンの可能性と量産に向けた課題
水素からeFuelへ
水素エネルギーの社会普及