発 行 | |
■ 2020年7月31日 |
|
体 裁 | |
■ A4判、カラー印刷 96頁 1. 製本版 or WEB購読 ・WEB購読の詳細は 2. セット(製本版+WEB購読) |
|
価 格 | |
1. 99,000円(税込) 月報購読者等割引あり:79,200円(税込) |
|
ご案内用チラシPDF | |
![]() |
|
四半期毎の売上・利益推移と最新の財務健全性を比較・分析
2020年7月上旬時点で、日本自動車部品メーカー各社の1~3月期業績がほぼ出揃い、世界的なパンデミックを引き起こしている新型コロナウイルス(SARS-Cov-2)による感染症(COVID-19)拡大の初期段階での影響が明らかとなりつつあります。日本の自動車産業界においては、2020年1月末から同年2月中旬頃までは、主に中国現地生産拠点の停止や中国からの部品調達の停滞に伴う国内生産への影響が大きな懸念材料となっていました。その後、影響がグローバル各地に拡大し、各国政府によるロックダウンを受けた生産活動の停止が広がり、部品調達の問題も更に複雑化。調達先、納入先、自社の事情が複雑にからみ合い、事業活動に深刻な影響が及びました。直近の四半期業績である2020年1~3月期実績では、グローバル展開の状況や内外製方針、海外子会社の決算月など、各社の事業展開の状況や考え方によって、業績に明暗が出ました。一部の部品メーカーでは、新型コロナウイルスの影響は2020年1~3月期において軽微との声も聞かれますが、2020年4~6月においては、こうしたメーカーの多くで工場の休業などの生産調整を国内外で実施していることから、2020年4月以降は業績へのマイナス影響がほぼ全てのメーカーで顕在化する見通しです。
「日本自動車部品60社の新型コロナ業績影響速報」では、日本の自動車部品に関係する主要60社の直近の業績について、四半期業績を中心に取りまとめました。売上高、営業利益、純利益といった事業の好不調を表す指標に加え、自己資本比率、負債比率、売上高キャッシュフロー比率など、財務の健全性を表す指標についても取りまとめました。2020年6月30日にはサンデンホールディングスが事業再生ADRによる再建を目指すことを発表しましたが、コロナ禍が長期化すればこうした事例はさらに増える可能性があります。本書では各種財務指標をランキング形式でも取りまとめており、財務面で強固な基盤を持つメーカーから財務面で不安を抱えるメーカーまで一覧できます。また事業の継続性をより強固なものにするため、部品各社は自動車メーカー各社と同様、流動性確保に向けたコミットメントライン確保や資金調達に取り組んでいますが、「日本自動車部品60社の新型コロナ業績影響速報」ではこうした一連の動きについても取りまとめました。
当調査報告が関係各位の事業戦略を策定するための一助となりますことを祈念いたします。是非ご採用賜りますようお願い申し上げます。
▼2章へ | ▲PAGE TOP |
![]() 第1章 |
|
自動車部品60社の四半期業績/財務健全性
|
|
日本自動車部品関連60社の直近の業績概況
|
|
◇ 自動車部品60社の2019年度四半期業績:3Qに自動車市場減速や為替影響で 利益大幅減、4Qはコロナ禍受けた減損処理の影響で純損失拡大 | |
▲1章へ / ▼付録へ | ▲PAGE TOP |
![]() 第2章 |
|
自動車部品メーカー60社の業績速報
|
▽システムサプライヤー | ||
アイシン精機 | : | 第4四半期に北米と中国で大幅赤字計上、AT失注も影響 |
デンソー | : | 第4四半期にコロナ影響顕在化し赤字転落だが、財務基盤は強固 |
▽エンジン・同部品メーカー | ||
愛三工業 | : | 新型コロナの影響は2020年度以降に顕在化見込む、負債拡大の懸念増 |
ケーヒン | : | 二輪車向けが堅調な中、2019年度4Qにコロナ影響で営業赤字計上 |
TPR | : | 2019年度第4四半期ではコロナ影響は軽微、財務健全性を維持 |
豊田自動織機 | : | 2019年度は自動車事業が堅調、コロナ影響は2020年度に顕著となる見通し |
日本ガイシ | : | 2020年度のコロナ禍深刻化を想定、計画延期等で150億円程度の投資圧縮 |
日本特殊陶業 | : | 2019年度はコロナ影響軽微だが円高で減益、中国以外のコロナ禍拡大を懸念 |
フタバ産業 | : | 2019年度の新型コロナ影響は軽微、2020年度は影響顕在化見込む |
ユタカ技研 | : | 4Qにコロナ影響で中国事業赤字転落、他地域への影響拡大懸念残る |
リョービ | : | 2020年度1Qにコロナ影響で収益悪化、欧米での影響長期化を懸念 |
▽駆動・伝動部品メーカー | ||
IJTT | : | 4Qに収益悪化、高い自己資本比率・低負債など財務は健全 |
エクセディ | : | 2019年4Q以降のコロナ禍拡大による米印事業の受注低迷長期化を懸念 |
NTN | : | 2019年度は営業利益7割減/利益剰余金半減、コロナ影響本格化は次年度 |
: | ||
: | ||
武蔵精密工業 | : | 2019年度4Qに中国でコロナ影響顕在化、欧州での赤字脱却が課題 |
▽制動部品メーカー | ||
曙ブレーキ工業 | : | 2019年度は失注や受注減等が相次ぎ売上減、利益剰余金はプラス転換 |
日信工業 | : | 2019年度は海外事業の低調で減収減益、コロナ影響は米中で4Qに顕在化 |
▽懸架・操縦部品メーカー | ||
エフテック | : | 2019年度は受注減から減収減益、コロナ影響は2020年度に表れる見通し |
KYB | : | 不適切行為による財務悪化の中でコロナ禍発生、CF改善・構造改革急ぐ |
ジェイテクト | : | 需要の減速基調に加え4Qのコロナ影響が収益を圧迫、先行き不透明感残る |
ショーワ | : | 2019年度4Qにコロナ影響顕在化、4社経営統合で財務基盤強化狙う |
トピー工業 | : | 自動車・産機部品事業の販売減で大幅減益、コロナ影響本格化は次期 |
ニッパツ | : | 2019年度におけるコロナ影響は軽微、2020年度は顕在化を見込む |
プレス工業 | : | 2019年度業績は減収減益ながら当初想定水準、次年度のコロナ影響は不透明 |
ヨロズ | : | 1~2Qに利益率低迷したが3Q以降は改善傾向、米州事業立て直しが課題 |
▽タイヤメーカー | ||
住友ゴム工業 | : | 2020年度1Qにコロナ禍で営業利益半減、純利益は赤字転落 |
TOYO TIRE | : | 2020年度2Q以降のコロナ影響懸念、売上半減想定の資金計画で財務健全性確保 |
ブリヂストン | : | 2020年度1Qに工場休止等で収益低下、堅固なCFと高い流動性を更に強化 |
横浜ゴム | : | 2020年2月末以降にコロナ影響拡大し急減速、有利子負債も増加 |
▽電装・照明部品メーカー | ||
市光工業 | : | 2020年度第1四半期はコロナ影響で減収減益、下期の回復に期待 |
小糸製作所 | : | 2020年度の新型コロナの影響に不透明感残るが、高い流動性に強み |
スタンレー電気 | : | 2019年度4Qにコロナ影響で中国事業収益悪化、財務健全性は維持 |
住友電気工業 | : | 4Qにコロナ影響発生したが利益率は回復傾向、財務基盤は安定 |
: | ||
日本精機 | : | 来期のコロナ影響増見込み、2019年度は繰延税金資産取り崩しで純損失計上 |
古河電気工業 | : | 2019年度は期初から減収減益基調、負債比率の高止まりが課題 |
▽電子・制御部品メーカー | ||
アルプスアルパイン | : | コロナ禍で2019年度4Qに赤字計上、2020年度は下期の回復見込む |
ルネサスエレクトロニクス | : | 米国IDT買収効果で2020年度1Qは増収増益、負債低減が課題 |
▽空調部品メーカー | ||
サンデンホールディングス | : | 構造改革中にコロナ禍発生し急激に環境悪化、事業再生ADRで再建目指す |
▽シート・内装部品メーカー | ||
河西工業 | : | 2019年度4Qはコロナ影響と新拠点/製品立ち上げ費用増が重なり大幅減益 |
ダイキョーニシカワ | : | 2019年度におけるコロナ影響は軽微だがマツダ減産の影響で減収減益 |
タチエス | : | 国内外での販売減、製品構成悪化、各種費用増で2019年度は営業赤字 |
テイ・エス テック | : | 米中問題・印経済低迷・コロナ禍等で減収減益だが、有利子負債少なく安定 |
トヨタ紡織 | : | 2019年度4Qはアジアでコロナ影響大だが、財務健全性は維持 |
豊田合成 | : | 3Qに独子会社譲渡で損失計上、4Qはコロナ影響あったが事業整理で黒字化 |
▽外装部品・車体機構部品メーカー | ||
エイチワン | : | 第4四半期に中国を中心にコロナ影響顕在化、借入金増加も懸念材料 |
ジーテクト | : | 2019年度は得意先減産で減収減益、次年度は1Q最悪期想定で黒字確保目標 |
東プレ | : | コロナ禍でも堅調な業績を維持、2020年度は下期回復で増収を予想 |
ニフコ | : | 管理費削減や家具子会社好調で営業増益、2020年度以降はコロナ影響懸念 |
: | ||
ユニプレス | : | 2019年度は得意先減産や為替影響で大幅減益、2020年度は下期回復に期待 |
▽車体材料メーカー | ||
AGC | : | 2020年度1Qのコロナ影響は売上高▼100億円/営業利益▼30億~40億円 |
日本板硝子 | : | 2019年度は営業利益8割減、利益剰余金のマイナス状態が続く |
NOK | : | 2期連続の減収減益、2020年度もコロナ影響で不透明感強いが財務は健全 |
神戸製鋼所 | : | 2019年度は4Qの赤字が響き通期で営業利益8割減、有利子負債も増加 |
JFEホールディングス | : | 第4四半期にコロナ影響で営業赤字計上、2020年度も製造業向け需要不透明 |
大同特殊鋼 | : | 4Qコロナ影響は直接的には軽微だが全需要先からの受注弱含みで減収減益 |
日本製鉄 | : | 2019年度はコロナ影響軽微だが赤字計上、次年度の回復予想もコロナで急転 |
▲2章へ | ▲PAGE TOP |
![]() 付録 |
|
付録
|
付録(四半期別業績の累計額データベース) |