技術月報 2024-04-15 発刊分
Euro 7 ブレーキ粉塵規制への対策、回生ブレーキの扱いが今後の焦点、摩擦材変更には課題
道路交通から排出される粒子状物質(PM/PN)は、排ガス規制の強化にあわせてエンジンの燃焼や後処理の改善が進んだ結果、ここ20年ほどで劇的に少なくなった。反面、これまで規制の対象外であったブレーキやタイヤなどの非排気粉塵の割合が増している。非排気粉塵の削減にいち早く乗り出したのはEUである。2023年11月に欧州議会で成立した次期排ガス規制Euro 7では、タイヤとブレーキからの非排気粉塵が規制対象に加えられた。ブレーキ粉塵として粒子状物質(PM10)を計測し、小型自動車の場合、非電動車7mg/km以下、電動車3mg/km以下を求めている。 ...続き...