HOME > マルチ・クライアント:電動車部品サプライチェーンと競合状況 シリーズ第1弾 駆動モーター

調査報告書:世界

マルチクライアント調査 新企画
電動車部品サプライチェーンと競合状況  シリーズ第1弾
駆動モーター
電動車部品サプライチェーンと競合状況 シリーズ第1弾 駆動モーター
 
発 行

■ 2023年3月30日

体 裁

■ A4判、129頁
 簡易カラー印刷

価 格

■ 275,000円(税込)※国内送料込

ご案内用チラシPDF
PDF

印刷できます
約643KB

材料不足とコスト上昇で激化する業界内主導権争い

世界の自動車産業における電動化で求められるいくつかのコア部品のうち、駆動モーターに関する業界の注目が高まっています。これまで、Tier.1業界を中心とする部品メーカーの調査に取り組んできていましたが、調査範囲はいずれもモジュール(eAxle)やモーター、あるいはインバーターのアッシー水準での調査にとどまったのが現状です。しかし最近eAxleやモーターを構成するTier.2以下のサプライヤーおよび関連部品の業界に関する情報把握に加え、構成部品でも今後競争の激化が見込まれるいくつかの部品についてより詳しく実態が知りたいとの要望が寄せられていることから、この度、電動車の主要構成部品の主なプレーヤーとパワーバランス(シェア)などを取り上げさせていただきました。

本調査報告書では、駆動モーター業界、そして関連構成部品業界を調査・分析し、部品分野ごとに全体像と主要キープレイヤーの把握、今後のトレンドの注目ポイントを分析。業界関係者からのヒアリング等をもとに、業界の課題と今後の方向性などを詳報します。自動車及びバッテリーメーカーなど、今後の電動化分野における予測・判断材料として、当報告書をご活用頂ければ幸いです。


目次
▼1章へ ▲PAGE TOP

総論

xEV駆動モーター業界の将来方向性

0-1.

xEV駆動モーター、CASE対応と高付加価値への移行の中、
自動車業界の持続可能性を担う重要な材料に

▲総論へ / ▼2章へ▲PAGE TOP

第1章

世界電動化予測とモーター需要

1-1.

2035年駆動モーター需要予測、環境対応で電動化進む中、
HEVとBEVを軸に50kW~150kWクラスが主流に

1-2.

eAxle含む駆動モーターの内外製トレンド、
完成車/Tier1の間で内外製めぐるコスト競争と争奪戦が鮮明

▲1章へ / ▼3章へ ▲PAGE TOP

第2章

主要モーターアッシーサプライヤーのビジネス状況

2-1.

中国系はコスト競争力で先行、欧米日系は収益性を重視、
完成車メーカーからの案件獲得に向け性能・品質面で競争が鮮明

2-2.

Bosch:モビリティ・商用向けeAxleに注力、
システムTier1としてのトータルソリューションで付加価値化

2-3.

ZF:Eドライブで全方位対応、
機電一体型での提案拡大とソフトウェアを含むパッケージングで競争力向上

2-4.

Vitesco Technologies:eDrive制御技術に注力、
次世代EMR4・800V化対応、モーターはEESM等バリア拡大

2-5.

Schaeffler:多様なeAxleを供給、モーター、
巻き線内製化しさらなるコスト競争力の強化を図る

2-6.

Valeo:高圧/低圧電動化事業拡大に注力、
マイクロモビリティ向け48Vシステムで幅広い製品を提案

2-7.

BorgWarner:Delphi買収後、電動化ビジネスに集中、
400/800V向け高電圧eAxleおよびモーター技術でOEM受注拡大

2-8.

デンソー:トヨタを中心とする日系OEMにモーター提供、
SC巻き方式のモーターではスケールメリットで競争力確保

2-9.

アイシン/BluE NExus:eAxleを軸にしたシステム化に注力、
2025年までに累計2,700億円を投じて450万台の生産能力を拡充

2-10.

日立Astemo:ホンダ対応を軸に日米系OEM対応を強化、
モーター/インバーターとしてのコンポーネントの供給規模を拡大

2-11.

東芝:FordのHEV/PHEV向け駆動/発電モーターを供給、
日産ePOWER用発電モーターも手掛ける

2-12.

日本電産:2030年駆動モーター世界シェア目標を40%台に上方修正、
低コストeAxleを拡充して受注拡大を目指す

2-13.

明電舎:日産/三菱PHEV/BEV向けモーターを供給、
機電一体化三位一体の新たなMEIDEN e-Axleを提案

2-14.

現代Mobis:Hyundai/KiaのBEVシフトに対応、
E-GMPベースの800V eAxleシステムを主力化

2-15.

LG-Magna ePowertrain:GMなど欧米系OEM対応を強化、
LGの電動化技術、Magnaのシステム化ノウハウで受注目指す

2-16.

中国/台湾系主要駆動モーター/eAxleメーカー:コスト競争力を基に受注を加速、
中国OEM取り込みを強化

▲2章へ / ▼4章へ ▲PAGE TOP

第3章

主要モーターコアサプライヤーのビジネス状況

3-1.

モーターコア業界、EURO/黒田連合主導で接着コアが拡大、
カシメコアは品質・高速回転信頼性で日系等での採用続く

3-2.

三井ハイテック:トヨタ系モーターコアの大手、
近年Teslaなど新興BEVメーカー受注で事業拡大進む

3-3.

EURO/黒田精工:接着コアの世界最大手、
欧米系案件に日本ではホンダ系を含むモーターコア受注が活発

3-4.

POSCO Mobility Solution:韓国系モーターコアの大手、
Hyundai/KiaやLG/Magna向け対応で2030年まで能増推進

3-5.

震裕科技:中国モーターコア大手、BYD、ホンダ、
日本電産などの取引先を確保、接着コアも量産化

3-6.

r.bourgeois:フランス系モーターコアの大手、Renault、
VWなど欧州系を中心にモーターコア供給を拡大

3-7.

Tempel:米系大手モーターコアサプライヤー、IRA規制によるGM、
Teslaなど北米生産車の需要増に対応を強化

3-8.

ニッパツ:日産への対応を強化、
2030年度までにモーターコアの生産能力を2021年度比3倍増

3-9.

その他モーターコアサプライヤー:中国系はBEV向け強化、
HEV/PHEVを軸にした新規参入の動きが鮮明化

▲3章へ / ▼5章へ ▲PAGE TOP

第4章

主要巻き線プレーヤーのビジネス状況

4-1.

巻線業界、電動車向け巻線は廉価と高級版で棲み分けが鮮明、
今後平角線が増加する予測だが、材料等コスト増が課題に

4-2.

LS電線/Superior Essex:世界最大手のモーター巻線メーカー、
800V対応巻線でHyundai/Kia、GM等からの需要獲得を強化

4-3.

住友電工:トヨタ系xEVモーターコア対応を強化、
平角線の能増に加え、2022年度に中国常州新工場をフル稼働

4-4.

古河電工:Superior Essexとの合弁Essex Furukawa展開、
平角線で日系、欧米系完成車メーカー供給拡大を目指す

4-5.

その他巻線サプライヤー:電動車向け需要増への対応強化、
昭和電線は2030年に生産能力10培増、ElektrisolaはReaを買収

▲4章へ / ▼6章へ ▲PAGE TOP

第5章

主要磁石プレーヤーのビジネス状況

5-1.

磁石業界、世界的な電動車拡大による需要増加が鮮明、
政治リスクや材料価格高騰への対応策と安定供給が課題に

5-2.

主要磁石メーカー、日系や中国系が多数を占める、
中国リスクでレアアース低減に注力、サマリウム材も注目

▲5章へ / ▼7章へ ▲PAGE TOP

第6章

電磁鋼板メーカーのビジネス状況

6-1.

電磁鋼板、日韓系の増産投資が鮮明、米系はIRA需要対応、
0.25mm材の不足長期化、0.27~0.35mmでの代替が鮮明に

6-2.

日本製鉄、電動車需要増に向け電磁鋼板の増産投資を強化、
カーボンニュートラル対策で世界初の電炉一貫生産を開始

6-3.

JFE、2026年度までに電磁鋼板の生産能力を現行比3倍増、
グリーンスチール製造に向け西日本製鉄所に電炉を新設へ

6-4.

POSCO、Hyundai/Kia、GM、Tesla、ホンダ等顧客要望増、
2025年までにNO電磁鋼板100万トン/年の生産能力を確保

6-5.

宝山鋼鉄(宝武鋼鉄集団)、世界最大規模の鋼鉄メーカー、
高級電磁鋼板の投資で100万トン/年以上の能力を確保

6-6.

ArcelorMittal、フランスで電磁鋼板の生産能力を増強へ、
炭素排出低減に向け電炉、水素使用および鉄リサイクルを拡大

6-7.

その他電磁鋼板メーカー、欧州系は低炭素化投資を許可、
米系Big River SteelはNO材向け投資を急ピッチに推進

 
▲6章へ▲PAGE TOP

7章

設備サプライヤーのビジネス状況

7-1.

プレス・巻線機・モーター組立等設備分野、中国発大口注文の増加で納期遅延、
納期は最大3年待ち