FOURIN, Inc. - デトロイトモーターショー 2012

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デトロイトモーターショー 2012

「写真速報」（フォーイン現地取材班より）

会場、開会式の様子

会場はGM本社の目と鼻の先

会場内入り口

開会セレモニー会場

カーオブザイヤー発表にむけ集まる関係者

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2012年1月9日、北米最大のモーターショーであるNAIAS(NAIAS:North American International Auto Show)の1日目のプレスデーが開催された。ここ最近のDetroitショーは雪や寒波に見舞われることが多かったが、今年のショーは穏やかな天候のなか開催を迎えた。米国小型自動車市場が着実に回復を続けていること、米国3社を中心に量販が期待できる注目モデルの発表が相次いだことから、例年よりも報道陣の数も多く、またショーもより華やかに感じられた。ここ数年Detroitショーへのブースの出展を控えていた日産が今年から再出展するなど、出展が戻ってくる動きも見られた。また近年BYDなど中国メーカーが少なくとも1社は、Detroitショーにブースを構えていたが、今年は1社の出展も見られなかった。

プレスデーが2日に分けて実施されるDetroitショーでは例年、1日目に主要自動車メーカーがプレスカンファレンスを集中させており、2日目はサプライヤーや小規模メーカーの報道向け発表が中心であった。しかし今年は2日目にトヨタ（Toyotaブランド）、ホンダ（Hondaブランド）などがプレス向け発表を行うなど、分散されている。

1日目には、Fordが新型Fusionを世界初公開したことが注目を集めた。プレゼンテーションではホンダAccordとトヨタCamryの販売を追い抜くことを明確にし、そのためにどのような工夫を凝らしたかを丁寧に説明していた。ChryslerはFiatのプラットフォームを活用した初めてのモデルDodge Dartを発表した。Dartはコンパクトクラスでありながら、これまでこのクラスであまり搭載されていなかったステアリングヒーターを装備、大型のタッチスクリーンを2つ採用したインフォテイメントシステムを採用するなど装備を充実。ヨーロピアンテーストの高級感のある内装や外装デザイン、Fiatの技術を採用した3種類のエンジンで高い燃費性能を実現するなど、販売回復の起爆剤としてFiatベースの製品に掛ける力強い意気込みを感じられた。この他ではホンダがAcuraブランドで3種類の新型モデルを公開。このなかで2005年に一旦廃止されたNSXのコンセプトモデルが米国オハイオ工場で生産を行う計画と合わせて発表されたことが多くの注目を集めていた。2日目にはホンダが新型Accordのコンセプトモデルを発表したほか、FordがLincoln MKZコンセプト、GMが新型CUVのBuick Encoreをそれぞれ世界で初めて公開、1日目に続いて多くの報道陣が詰め掛けていた。特にホンダの新型Accordは同社の北米事業の屋台骨を支えるモデルであり、報道陣を中心に業界関係者の注目を集めていた。また1日目と2日目を通じて、例年以上に出展各社がインフォテイメントシステムの発表に力を入れており、米国消費者の車載エンターテイメントシステムへの関心の高さを改めて認識することができた。

2012年1月11日現在

組織委員長が挨拶