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世界電気自動車シンポジウムおよび展示会(中国、深圳)
「写真速報」(フォーイン現地取材班より)

会場となる深セン展示センター。周りは高層ビルに囲まれる。

会場となる深セン展示センター。周りは高層ビルに囲まれる。

会場入口のチケット売り場

会場入口のチケット売り場

会場コンコース

会場コンコース

EVS25の開会式。中国SAE名誉会長張小虞を含む重鎮一同が列席。

EVS25の開会式。中国SAE名誉会長張小虞を含む重鎮一同が列席。

EVS25の会場となる深セン展示センター。巨大展示ホール、国際会議施設を備える近代的な施設である。

EVS25の会場となる深セン展示センター。巨大展示ホール、国際会議施設を備える近代的な施設である。

展示会場の一角に設けられる試乗コース。LEAFやPRIUS、VOLTを始め10数台のEVやPHEVを用意される。

展示会場の一角に設けられる試乗コース。LEAFやPRIUS、VOLTを始め10数台のEVやPHEVを用意。

EVS25の盛況から見た中国自動車産業における電動化の理想と現実(中国・深圳市)

第25回世界電気自動車シンポジウムおよび展示会(The 25th World Battery, Hybrid and Fuel Cell Electric Vehicles Symposium and Exhibition=EVS25)は、2010年11月5~9日の5日間にわたり中国広東省の深圳市展覧センターで開催された。FOURINは業界見学日となる5~7日に現地取材を実施した。

EVS25は、前回ノルウェーのStavanger市で開催されたEVS24の流れを受けて、日中欧米韓など世界各国の自動車メーカーおよびサプライヤーが220台の各種車両を出展、これまでで最大規模となった。製品展示会と並行して開催される学術フォーラムも、論文応募数1,000本を超え、これまでの記録を更新した。

EVSは、米国カリフォルニア州Palo Altoに本拠を置く世界電気自動車協会(World Electric Vehicle Association=WEVA)が主催する世界最大規模のEVイベントで、初回開催となる1969年から数えると41年の歴史を持つ。当初はEVの開発・生産に携わる有志学術者のホビーイベントとして発足したものの、EVの社会的認知度の高まりとともに次第に規模が大きくなり、今日ではEVビジネスとして世界最大のイベントになった。中国では、1990年に香港EVS10、1999年に北京EVS16に次ぐ3回目の開催となる。日本も2006年に第22回となるEVS22を横浜で開催した経験を持つ。

今回の開催地となる深圳市は、900万の人口を持つ華南地域最大の都市である。隣接する香港や珠江デルタの都市群とともに世界有数のIT産業集積地として知られ、電気自動車で名を轟かせたBYDの本拠地でもある。

EVS25の公式スポンサーには、世界大手自動車メーカーのトヨタ自動車、日産自動車、フォルクスワーゲン、大手サプライヤーのSIEMENS、富士電機が名を連ねた。中国からは地元のBYD、広汽集団、五洲龍などが名乗りをあげる。

EVS25には、中国科学技術省大臣の万鋼氏を始め、VWの中国事業役員でEV専門家でもあるKarl-Thomas Neumann氏、BYDの創業者王伝福氏が一同に顔を揃えるなど業界の重鎮たちが出陣、北京モーターショーなどの国際自動車展示会イベントにひけを取らないまでそのスケールが確かに充実された。

このEVブームに惹起され、様々なビジネス分野で新たな需要を掘り起こすため、自動車業界だけでなく異業種から新規参入を目指す機運も高くなっている。今回のEVS25には、高速鉄道サプライヤーからEVコンポーネンツサプライヤーに転身した南車新時代、鉱山用インホイールモーターの設備サプライヤーから乗用車用インホイールモーターへの参入を目指す湘潭電機、また、インフラ整備の需要拡大を目指す電力会社、関連設備の新規需要を狙う工業用切削設備、電源設備、テスト設備メーカーによる新規参入も活発化している。

歴史を振り返れば、EVはかつての自動車産業の揺籃期にも隆盛を見せた乗り物であった。しかし、電池が持つエネルギー密度の低さからやがて化石燃料を動力源とする内燃エンジン自動車が取って代わった。

2010年現在も、ガソリンエンジンの性能や経済性に匹敵するEVパワートレインが存在しないことから、今回のEVブームは、中国政府による数百億元(約1兆円)規模の財政支援がもたらしたものという、フォーインを含めた業界観察がある。このEVブームを冷やさず確かな産業として育成していくためには、政府、企業、学術機関、そして何よりも一般国民の参与と認知が不可欠とされる。中国SAEの張小虞氏は、学術フォーラムにて世界各国との技術的連携が必要不可欠であることを力説、中国がこれからも海外からの技術導入に積極的に取り組む姿勢を再三強調した。今回EVS25のテーマである「Sustainable Mobility Revolution」(持続的成長が可能なモビリティ革命)を、中国業界そして世界各国がいかに連携していくこと、とりわけEVをめぐる技術規格の共同制定作業もまた重要な意味を持つのではないかと考えられる。

以下はEVS25の主な内容を写真付きで報告する。

2010年11月7日現在

公式リンク

EVS25(英語) http://www.evs25.org/event/2009ddc-en/index.html

WEVA(英語)  http://www.electricdrive.org/sites/weva/

オフィシャルスポンサー

  • トヨタ自動車
  • フォルクスワーゲン
  • 雷天集団
  • 山東沂星電動汽車
  • SIEMENS
  • BYD
  • 五洲龍
  • CLP中電
  • 広汽集団
  • 銀通能源
  • 日産自動車
  • 富士電機

日系完成車

EVS25の試乗車駐車場。トヨタはIQのEV仕様車、プリウスのPHEV仕様車約10台を提供。GMからはVOLT、BYDからはe6が提供される。

EVS25の試乗車駐車場。トヨタはIQのEV仕様車、プリウスのPHEV仕様車約10台を提供。GMからはVOLT、BYDからはe6が提供される。

日産がX-Trailベースに開発したSUV仕様のEV乗用車。60Ahのリチウムイオン電池と64kwのトラクションモーターを搭載。航続距離160kmと発表している。

日産がX-Trailベースに開発したSUV仕様のEV乗用車。60Ahのリチウムイオン電池と64kwのトラクションモーターを搭載。航続距離160kmと発表している。

トヨタ自動車が出展するPRIUSプラグインハイブリッド仕様車。充電口をAピラーの前に設置している。

トヨタ自動車が出展するPRIUSプラグインハイブリッド仕様車。充電口をAピラーの前に設置している。

日産自動車の2人乗り小型EV、LandGlider。

日産自動車の2人乗り小型EV、LandGlider。

日産の燃料電池試作車FCVのカットモデル

日産の燃料電池試作車FCVのカットモデル

日産自動車が出展した燃料電池パック。最大出力90kwに対し重量を117kgに抑えた。

日産自動車が出展した燃料電池パック。最大出力90kwに対し重量を117kgに抑えた。

中国完成車

衆泰5008EVのパワートレインキャビン。最大23kW・hの容量を持つリチウムイオン電池を搭載。

衆泰5008EVのパワートレインキャビン。最大23kW・hの容量を持つリチウムイオン電池を搭載。

衆泰5008EV。中央政府から満額のEVインセンティブ6万元を受けるほか、地元の杭州市から支援金5万元を支給される。最高時速100km。航続距離200km以上。

衆泰5008EV。中央政府から満額のEVインセンティブ6万元を受けるほか、地元の杭州市から支援金5万元を支給される。最高時速100km。航続距離200km以上。

巨易新能源が開発した3人乗り小型EV。鉛酸電池搭載。FRP製ボディで総重量を400kg台に抑制。

巨易新能源が開発した3人乗り小型EV。鉛酸電池搭載。FRP製ボディで総重量を400kg台に抑制。

東風汽車のS30ハイブリッド乗用車。マイルド方式のBSGシステムを搭載。

東風汽車のS30ハイブリッド乗用車。マイルド方式のBSGシステムを搭載。

東風が発表した小型MPVのEV仕様車。60kwのトラクションモーターと100Ahのリチウムイオン電池を搭載。最高時速120km、航続距離160kmと発表している。

東風が発表した小型MPVのEV仕様車。60kwのトラクションモーターと100Ahのリチウムイオン電池を搭載。最高時速120km、航続距離160kmと発表している。

東風汽車が発表した小型EV「I-Car」。55Ahのリチウムイオン電池と7.5kwのトラクションモーター2基を搭載。最高時速80km、航続距離60km(ECE方式)と発表している。

東風汽車が発表した小型EV「I-Car」。55Ahのリチウムイオン電池と7.5kwのトラクションモーター2基を搭載。最高時速80km、航続距離60km(ECE方式)と発表している。

中国一汽のBesturn B50EV仕様車。42kwのトラクションモーターと60Ahのリチウムイオン電池を搭載。60km等速航続距離136kmと発表した。

中国一汽のBesturn B50EV仕様車。42kwのトラクションモーターと60Ahのリチウムイオン電池を搭載。60km等速航続距離136kmと発表した。

中国一汽のBesturn50プラグインハイブリッド乗用車。35Anのリチウムイオン電池と20kwのトラクションモーターを搭載。

中国一汽のBesturn50プラグインハイブリッド乗用車。35Anのリチウムイオン電池と20kwのトラクションモーターを搭載。

中国一汽のスタンド。ハイブリッド乗用車が主役を務める。

中国一汽のスタンド。ハイブリッド乗用車が主役を務める。

中国一汽が出展する自社製ハイブリッド乗用車の変速機。

中国一汽が出展する自社製ハイブリッド乗用車の変速機。

中国一汽が出展するハイブリッド乗用車のカットモデル。

中国一汽が出展するハイブリッド乗用車のカットモデル。

中文EV路線バスのスケルトンモデル。ダブルデッキ構造が持つ重心問題を、EVレイアウトがソリューションを示すひとつの提案。

中文EV路線バスのスケルトンモデル。ダブルデッキ構造が持つ重心問題を、EVレイアウトがソリューションを示すひとつの提案。

永源が出展したEVタクシー仕様のA380。同社は米ZAPから51%の出資を受け入れた。

永源が出展したEVタクシー仕様のA380。同社は米ZAPから51%の出資を受け入れた。

中国企業スタンド一覧。BYDのスタンドが中心部にありかなり目立つ。

中国企業スタンド一覧。BYDのスタンドが中心部にありかなり目立つ。

五洲龍のダブルデッキEV路線バス。重い電池パックをシャシに積むことでダブルデッキバスが持つ重心問題を解消できる利点も。

五洲龍のダブルデッキEV路線バス。重い電池パックをシャシに積むことでダブルデッキバスが持つ重心問題を解消できる利点も。

五洲龍のリチウムイオン電池パック。

五洲龍のリチウムイオン電池パック。

五洲龍のEV路線バス。

五洲龍のEV路線バス。

BYDのK9EV路線バス。

BYDのK9EV路線バス。

BYD K9の運転席。

BYD K9の運転席。

BYD K9の内部。電気制御システムが乗員スペースにかなり食い込んでいる。

BYD K9の内部。電気制御システムが乗員スペースにかなり食い込んでいる。

BYD F3DMのエンジンキャビン。エンジンの横にトラクションモーターが並ぶ。

BYD F3DMのエンジンキャビン。エンジンの横にトラクションモーターが並ぶ。

BYDのF3DM。2007年12月に実用のプラグインハイブリッド乗用車として世界で初めて発売に踏み切ったものの、15万元の価格から3年間の販売実績は数百台程度。

BYDのF3DM。2007年12月に実用のプラグインハイブリッド乗用車として世界で初めて発売に踏み切ったものの、15万元の価格から3年間の販売実績は数百台程度。

BYDのe6タクシー仕様車。2010年5月より地元の深セン市で営業走行を開始。11月現在60台が投入されている。

BYDのe6タクシー仕様車。2010年5月より地元の深セン市で営業走行を開始。11月現在60台が投入されている。

BYD e6のパワートレインキャビン。エンジンが消えて出力100kwのモーターを据え置く。

BYD e6のパワートレインキャビン。エンジンが消えて出力100kwのモーターを据え置く。

BYDのF3DMカットモデル。

BYDのF3DMカットモデル。

BYDのF3DMカットモデル。

BYDのF3DMカットモデル。

華晨汽車のWagon-Cross「強度」ハイブリッド乗用車。1.8Lのターボガソリンエンジンに加えて四輪に10kwのインホイールモーターを搭載。

華晨汽車のWagon-Cross「強度」ハイブリッド乗用車。1.8Lのターボガソリンエンジンに加えて四輪に10kwのインホイールモーターを搭載。

吉利の全球鷹小型EV。2012年にも臨海工場で量産開始を計画している。最大出力60kwのトラクションモーターを搭載。

吉利の全球鷹小型EV。2012年にも臨海工場で量産開始を計画している。最大出力60kwのトラクションモーターを搭載。

吉利の帝豪EC7-RV。ISS省エネシステムを搭載し、2011年量産開始と発表している。

吉利の帝豪EC7-RV。ISS省エネシステムを搭載し、2011年量産開始と発表している。

吉利のスタンド。「技術吉利」であることを標榜し、ひと昔前の低価格低技術というイメージからの脱却に必死。

吉利のスタンド。「技術吉利」であることを標榜し、ひと昔前の低価格低技術というイメージからの脱却に必死。

中国南車集団のハイブリッド路線バスとEV路線バス。

中国南車集団のハイブリッド路線バスとEV路線バス。

雷天集団が発表したEVリムジン。Ford Towncarベースの紅旗7460シリーズをEVに仕様変更したもの。

雷天集団が発表したEVリムジン。Ford Towncarベースの紅旗7460シリーズをEVに仕様変更したもの。

広汽集団が発表したハイブリッドSUV「X-Power」。技術的特徴からCAMRYハイブリッド仕様車をベースに開発したものと思われる。

広汽集団が発表したハイブリッドSUV「X-Power」。技術的特徴からCAMRYハイブリッド仕様車をベースに開発したものと思われる。

上汽集団が発表した栄威350EV。最大出力75kWのトラクションモーターと25khwのリチウムイオン電池を搭載。最高時速150km、航続距離200kmと発表している。

上汽集団が発表した栄威350EV。最大出力75kWのトラクションモーターと25khwのリチウムイオン電池を搭載。最高時速150km、航続距離200kmと発表している。

上汽集団が発表した「上海」ブランド燃料電池乗用車。栄威750をベースに開発。先行技術を検証するための試作車。

上汽集団が発表した「上海」ブランド燃料電池乗用車。栄威750をベースに開発。先行技術を検証するための試作車。

上汽集団傘下の申沃客車が発表した電気路線バス。上海万博にも提供。出力100kWのトラクションモーターを搭載。リアアクスルはZF製。

上汽集団傘下の申沃客車が発表した電気路線バス。上海万博にも提供。出力100kWのトラクションモーターを搭載。リアアクスルはZF製。

長安汽車奔奔MINI EV。最大出力21kwのトラクションモーターと60Ahのリチウムイオン電池を搭載し、最高時速120km、航続距離105kmと発表している。

長安汽車奔奔MINI EV。最大出力21kwのトラクションモーターと60Ahのリチウムイオン電池を搭載し、最高時速120km、航続距離105kmと発表している。

長安汽車の奔奔LOVE EV。60Ahのリチウムイオン電池を搭載。最高時速120km、航続距離105kmと発表している。

長安汽車の奔奔LOVE EV。60Ahのリチウムイオン電池を搭載。最高時速120km、航続距離105kmと発表している。

長安汽車の星光4500太陽光エネルギー乗貨両用車。容量180Ahの鉛酸電池であるものの、時速110kmでの走行が可能という。ソラーパネルによる充電機能が特徴。

長安汽車の星光4500太陽光エネルギー乗貨両用車。容量180Ahの鉛酸電池であるものの、時速110kmでの走行が可能という。ソラーパネルによる充電機能が特徴。

長城汽車のVoleex V80 PHEV。自社製GW4HG15ガソリンエンジンと30kW出力のトラクションモーターを搭載し、リチウムイオン電池には12kWhの容量を持つ。

長城汽車のVoleex V80 PHEV。自社製GW4HG15ガソリンエンジンと30kW出力のトラクションモーターを搭載し、リチウムイオン電池には12kWhの容量を持つ。

長城汽車のHAVAL M3EV。NEDC方式の航続距離100km超。60km等速航続距離160km。リチウムイオン電池はインセンティブほぼ満額支給される19.2kWhを装備。

長城汽車のHAVAL M3EV。NEDC方式の航続距離100km超。60km等速航続距離160km。リチウムイオン電池はインセンティブほぼ満額支給される19.2kWhを装備。

北汽集団が発表した701EV。60kwモーターを搭載し航続距離160kmと発表している。

北汽集団が発表した701EV。60kwモーターを搭載し航続距離160kmと発表している。

北汽集団が発表した301EV。100ahのリチウムイオン電池を搭載し航続距離200kmと発表している。

北汽集団が発表した301EV。100ahのリチウムイオン電池を搭載し航続距離200kmと発表している。

北汽集団が発表したSAAB乗用車ベースに開発したEV。2012年にも投入を計画中である。

北汽集団が発表したSAAB乗用車ベースに開発したEV。2012年にも投入を計画中である。

北汽集団が開発したハイブリッド仕様の大型オフロード車。

北汽集団が開発したハイブリッド仕様の大型オフロード車。

南京嘉遠のEVスケルトンモデル

南京嘉遠のEVスケルトンモデル

ベンチャー企業中華電動車が発表した小型EV乗用車の試作車。

ベンチャー企業中華電動車が発表した小型EV乗用車の試作車。

東風小康EV。

東風小康EV。

奇瑞が投入を計画している中型セダンG5のEV仕様車。

奇瑞が投入を計画している中型セダンG5のEV仕様車。

奇瑞が発売を予定しているM1小型EV。

奇瑞が発売を予定しているM1小型EV。

奇瑞のQQ EV仕様車。

奇瑞のQQ EV仕様車。

奇瑞の小型SUV、X1のEV仕様車。

奇瑞の小型SUV、X1のEV仕様車。

衆泰汽車の朗越EV。最高時速120km以上、60kmhの等速走行時の航続距離200kmと発表。

衆泰汽車の朗越EV。最高時速120km以上、60kmhの等速走行時の航続距離200kmと発表。

衆泰汽車の5008EV仕様車。最高時速110km、時速60kmh等速走行時の航続距離200km以上と発表。

衆泰汽車の5008EV仕様車。最高時速110km、時速60kmh等速走行時の航続距離200km以上と発表。

中星電動汽車のZX-8スポーティカーEV仕様。出力45kwのトラクションモーターと220ahのリチウムイオン電池を搭載。車両重量1,620kg。最高時速250km、70kmh等速走行の航続距離600km

中星電動汽車のZX-8スポーティカーEV仕様。出力45kwのトラクションモーターと220ahのリチウムイオン電池を搭載。車両重量1,620kg。最高時速250km、70kmh等速走行の航続距離600km

中星電動汽車のEV(JACの和悦ベースにEV仕様に変更)

中星電動汽車のEV(JACの和悦ベースにEV仕様に変更)

東風裕隆のLuxgen MPV。

東風裕隆のLuxgen MPV。

東風裕隆のLuxgen SUV。

東風裕隆のLuxgen SUV。

中国最大のバスメーカー宇通客車が開発したEV観光バス。環境保護を重視するリゾー地への乗り入れには最適な移動手段と力説。

中国最大のバスメーカー宇通客車が開発したEV観光バス。環境保護を重視するリゾー地への乗り入れには最適な移動手段と力説。

BYDのe6。タクシー仕様車ではなく一般塗装。

BYDのe6。タクシー仕様車ではなく一般塗装。

欧米完成車

BMWのハイブリッド5シリーズ。中国富裕層をターゲットに拡販狙う。

BMWのハイブリッド5シリーズ。中国富裕層をターゲットに拡販狙う。

BMWが7シリーズのEV仕様車を披露。上海の同済大学と共同で開発。

BMWが7シリーズのEV仕様車を披露。上海の同済大学と共同で開発。

スポンサーのひとつであるBMWのスタンド。騒がしい中国企業のスタンドに比べ淡々と展示車両をアピール姿勢がかえって威厳さを感じさせる。

スポンサーのひとつであるBMWのスタンド。騒がしい中国企業のスタンドに比べ淡々と展示車両をアピール姿勢がかえって威厳さを感じさせる。

BMWのX6ハイブリッド。

BMWのX6ハイブリッド。

GM欧州デザインセンターが開発したen-v JIAO。飛行機コックピットのようにフロントキャビンが展開される。

GM欧州デザインセンターが開発したen-v JIAO。飛行機コックピットのようにフロントキャビンが展開される。

GMのミシガンセンターが開発したen-v「妙」。SEGWAYベースの2人乗り小型EV。奥には兄弟車のen-v JIAOがある。

GMのミシガンセンターが開発したen-v「妙」。SEGWAYベースの2人乗り小型EV。奥には兄弟車のen-v JIAOがある。

GMがEN-Vシリーズに合わせて提案した未来の都市公共交通と個人モビリティのミックスソリューション。

GMがEN-Vシリーズに合わせて提案した未来の都市公共交通と個人モビリティのミックスソリューション。

GMの最大の目玉、VOLT。中国ではいよいよ2011年に輸入車として発売を予定している。現地生産プロジェクトも検討中の模様。

GMの最大の目玉、VOLT。中国ではいよいよ2011年に輸入車として発売を予定している。現地生産プロジェクトも検討中の模様。

MINIが発表したEV仕様車。航続距離130-170kmと発表している。

MINIが発表したEV仕様車。航続距離130-170kmと発表している。

上海VWが発表したE-Lavida。最大出力85kwのトラクションモーターと容量26.5kwhのリチウムイオン電池を搭載。100km加速時間11.8秒、航続距離150kmの性能を実現。

上海VWが発表したE-Lavida。最大出力85kwのトラクションモーターと容量26.5kwhのリチウムイオン電池を搭載。100km加速時間11.8秒、航続距離150kmの性能を実現。

VWが出展するTouareg Hybrid。

VWが出展するTouareg Hybrid。

VWがEV充電コンセプトーを模型で演示。

VWがEV充電コンセプトーを模型で演示。

日系サプライヤー

阪神電機が各種モーターを出展。EVビジネスにおける電機需要拡大を狙う。

阪神電機が各種モーターを出展。EVビジネスにおける電機需要拡大を狙う。

本大会のスポンサーのひとつ、富士電機のスタンド。同社が持つ車載半導体製品を中心にEVにおける様々な応用やソリューションが展示される。

本大会のスポンサーのひとつ、富士電機のスタンド。同社が持つ車載半導体製品を中心にEVにおける様々な応用やソリューションが展示される。

明電舎のスタンド。三菱自のiMIEVに搭載されトラクションモーター技術を披露。

明電舎のスタンド。三菱自のiMIEVに搭載されトラクションモーター技術を披露。

日東電工のスタンド。自動車ケーブル類の粘着テープなど、EV時代ならではの需要拡大をチャンスに捉えている。

日東電工のスタンド。自動車ケーブル類の粘着テープなど、EV時代ならではの需要拡大をチャンスに捉えている。

日東電工が出展した自動車用粘着テープ。

日東電工が出展した自動車用粘着テープ。

日本ケミコンのスタンド。大容量次世代スーパーキャパシーター技術を宣伝。

日本ケミコンのスタンド。大容量次世代スーパーキャパシーター技術を宣伝。

中国サプライヤー

恵州市億能電子が出展したEV路線バス用インバーター。

恵州市億能電子が出展したEV路線バス用インバーター。

銀通能源が開発したEV充電装置。

銀通能源が開発したEV充電装置。

銀通客車のリチウムイオン電池パック。路線バス向け。

銀通客車のリチウムイオン電池パック。路線バス向け。

大洋電機の30kwトラクションモーター。ピーク出力60kw。北汽集団がSaab乗用車をベースに開発するEV向け納入が決まった模様。

大洋電機の30kwトラクションモーター。ピーク出力60kw。北汽集団がSaab乗用車をベースに開発するEV向け納入が決まった模様。

大洋電機が出展した130kwのEVインバーター。

大洋電機が出展した130kwのEVインバーター。

宗申が出展したリチウムイオン電池搭載のEVバイク。リチウムイオン電池による軽量化が実現され、GB国標に符号。

宗申が出展したリチウムイオン電池搭載のEVバイク。リチウムイオン電池による軽量化が実現され、GB国標に符号。

億金豊が出展したリチウムイオン電池の電極裁断設備。もともと工業裁断装置のメーカーであったが、リチウムイオン電池分野における投資ブームを狙った新規参入。

億金豊が出展したリチウムイオン電池の電極裁断設備。もともと工業裁断装置のメーカーであったが、リチウムイオン電池分野における投資ブームを狙った新規参入。

常州華日昇凱成能源科技が発表したリチウムイオン電池パック。それぞれの電池セルに自主制御装置を内蔵することが特徴。

常州華日昇凱成能源科技が発表したリチウムイオン電池パック。それぞれの電池セルに自主制御装置を内蔵することが特徴。

万得が展示したエコシティコンセプト模型

万得が展示したエコシティコンセプト模型

万得が発表したインホイール四輪駆動コンセプト自動車。出力2kwのトラクションモーターと鉛酸電池というローテクな技術を採用。

万得が発表したインホイール四輪駆動コンセプト自動車。出力2kwのトラクションモーターと鉛酸電池というローテクな技術を採用。

万得が発表したオールアルミ製小型EV。小売価格2.98万元も発表している。

万得が発表したオールアルミ製小型EV。小売価格2.98万元も発表している。

万得が展示したエコシティコンセプト模型。

万得が展示したエコシティコンセプト模型。

万向集団のEV電池パックとインバーター。部品製造事業からEV事業に新規参入を果たす。

万向集団のEV電池パックとインバーター。部品製造事業からEV事業に新規参入を果たす。

中信国安盟固利のリチウムイオン電池パック。

中信国安盟固利のリチウムイオン電池パック。

中信国安盟固利が発表したエネルギー密度100Wh・kgのリチウムイオン電池。薄いユニット1枚で3.6V・8Ahのエネルギーを持つ。

中信国安盟固利が発表したエネルギー密度100Wh・kgのリチウムイオン電池。薄いユニット1枚で3.6V・8Ahのエネルギーを持つ。

科陸電子が出展するEV充電装置

科陸電子が出展するEV充電装置

天津松正が発表する22kwクラスのEVコントローラー。同社は中国EVバイクのコントローラー最大手として事業を拡大、近年は四輪EV向けコントローラー事業への参入に意欲的。

天津松正が発表する22kwクラスのEVコントローラー。同社は中国EVバイクのコントローラー最大手として事業を拡大、近年は四輪EV向けコントローラー事業への参入に意欲的。

南京嘉遠が発表した自社製EVトラクションモーター。小型EV乗用車用の30kwクラスから路線バス用の100kwクラスのラインアップを構築。

南京嘉遠が発表した自社製EVトラクションモーター。小型EV乗用車用の30kwクラスから路線バス用の100kwクラスのラインアップを構築。

精進能源が発表した路線バス用リチウムイオン電池モジュール。NMC素材を採用し、250Ah単位のモジュール設計を採用。低温下の充電時に電池を温めるヒーターを装備。

精進能源が発表した路線バス用リチウムイオン電池モジュール。NMC素材を採用し、250Ah単位のモジュール設計を採用。低温下の充電時に電池を温めるヒーターを装備。

香港の電力会社CLP中電が充電技術をアピール。

香港の電力会社CLP中電が充電技術をアピール。

欧米サプライヤー

米REMY社が出展したコンパクト軽量のトラクションモーター。出力75KWながら重量を40kg台に低減。

米REMY社が出展したコンパクト軽量のトラクションモーター。出力75KWながら重量を40kg台に低減。

BOSCHのハイブリッド自動車体験シミュレーション装置。燃費を稼ぐ省エネ技術の認識や運転技術の習得が可能。

BOSCHのハイブリッド自動車体験シミュレーション装置。燃費を稼ぐ省エネ技術の認識や運転技術の習得が可能。

DelphiのEV充電装置とハイブリッド自動車向けケーブル製品。

DelphiのEV充電装置とハイブリッド自動車向けケーブル製品。

Delphiが出展したコンパクトなDC・DCコンバーター。2.2kw。

Delphiが出展したコンパクトなDC・DCコンバーター。2.2kw。

SIEMENS製EV用トラクションモーター。30kWと50kWタイプ。高出力、コンパクトかつ軽量化を実現。

SIEMENS製EV用トラクションモーター。30kWと50kWタイプ。高出力、コンパクトかつ軽量化を実現。

SIEMENS製の高性能トラクションモーターコントローラー(インバーター)。レースでの過酷な稼働条件をクリアした自信作と発表。

SIEMENS製の高性能トラクションモーターコントローラー(インバーター)。レースでの過酷な稼働条件をクリアした自信作と発表。

今回の公式スポンサーのひとつであるSIEMENSのパネル。EVとの関わりは100年の歴史を持つという社史を披露。

今回の公式スポンサーのひとつであるSIEMENSのパネル。EVとの関わりは100年の歴史を持つという社史を披露。

米AeroVironment社が出展するEV充電装置。セキュリティ性の高いプリペイドカード機能付き公共タイプと、自宅車庫向け簡易タイプあり。

米AeroVironment社が出展するEV充電装置。セキュリティ性の高いプリペイドカード機能付き公共タイプと、自宅車庫向け簡易タイプあり。

Epyon社が急速充電装置をアピール。

Epyon社が急速充電装置をアピール。

Johnson Controlがリチウムイオン電池単体および電池パックを出展。

Johnson Controlがリチウムイオン電池単体および電池パックを出展。

DELPHIのスタンド。

DELPHIのスタンド。

BOSCHは様々なハイブリッドシステム向け駆動プログラムやコア電子制御技術ソリューション能力をアピール。

BOSCHは様々なハイブリッドシステム向け駆動プログラムやコア電子制御技術ソリューション能力をアピール。

無線充電技術をアピールするHALOIPT社。

無線充電技術をアピールするHALOIPT社。

ミシュランのブース。Motor Wheelと名付けるインホイールモーターを出展、注目を集めた。

ミシュランのブース。Motor Wheelと名付けるインホイールモーターを出展、注目を集めた。

韓国サプライヤー

韓国のLS Cableは自社のEV充電装置と電源装置を搭載したEV製品を出展、総合力をアピール。

韓国のLS Cableは自社のEV充電装置と電源装置を搭載したEV製品を出展、総合力をアピール。

韓国のLS CableはLG電子のグループ会社。総合電機メーカーが持つ技術力を活かしてEVの電源装置や制御装置、ケーブル類を供給するEVシステムサプライヤーを目指している。

韓国のLS CableはLG電子のグループ会社。総合電機メーカーが持つ技術力を活かしてEVの電源装置や制御装置、ケーブル類を供給するEVシステムサプライヤーを目指している。

台湾サプライヤー

台湾車両研究開発連盟のスタンド。ITや半導体に強い台湾業界は中国のEVビジネスをチャンスとして捉える。

台湾車両研究開発連盟のスタンド。ITや半導体に強い台湾業界は中国のEVビジネスをチャンスとして捉える。

台湾部品メーカーの集合スタンド。

台湾部品メーカーの集合スタンド。

EVS25シンポジウム

SIEMENS中国担当役員の程美偉氏がEVモビリティにおける電機システムサプライヤーの役割を強調。

SIEMENS中国担当役員の程美偉氏がEVモビリティにおける電機システムサプライヤーの役割を強調。

BYDのS.Li技術担当役員が未来のエコ都市においてソラー発電をEVや生活に回す再生エネルギー技術の可能性を提案。

BYDのS.Li技術担当役員が未来のエコ都市においてソラー発電をEVや生活に回す再生エネルギー技術の可能性を提案。

中国科学技術部部長(大臣)の万綱氏がフォーラムにて基調講演を発表。中国が12・5計画達成年度の2015年までにEVデモ都市の整備加速と初歩的産業化を目指すと披露。

中国科学技術部部長(大臣)の万綱氏がフォーラムにて基調講演を発表。中国が12・5計画達成年度の2015年までにEVデモ都市の整備加速と初歩的産業化を目指すと披露。

香港電力会社CLP中電がこれまで取り組んできた再生可能エネルギープロジェクトを紹介。今後のEV社会における電力会社の社会的責任と果たすべき役割を説明。

香港電力会社CLP中電がこれまで取り組んできた再生可能エネルギープロジェクトを紹介。今後のEV社会における電力会社の社会的責任と果たすべき役割を説明。

地元の深セン市政府代表がEV充電インフラなどの整備に政府が果たすべく責務を強調。

地元の深セン市政府代表がEV充電インフラなどの整備に政府が果たすべく責務を強調。

広汽研究院院長の黄向東氏がフォーラムにて広汽集団の新エネ自動車技術路線戦略を発表。

広汽研究院院長の黄向東氏がフォーラムにて広汽集団の新エネ自動車技術路線戦略を発表。

銀通能源グループは最新鋭の自社リチウムイオン電池技術と設備能力を披露。リチウムイオン電池として世界最大規模の工場を広東省珠海市で2010年から稼働させた。

銀通能源グループは最新鋭の自社リチウムイオン電池技術と設備能力を披露。リチウムイオン電池として世界最大規模の工場を広東省珠海市で2010年から稼働させた。

日産自動車技術開発本部エキスパートリーダー上田昌則氏がフォーラムにてEVとITSを一体化した都市交通システムを提案。

日産自動車技術開発本部エキスパートリーダー上田昌則氏がフォーラムにてEVとITSを一体化した都市交通システムを提案。

VW中国事業役員Karl-Thomas Neumann博士。CO2削減の即効的手段としてVWのTSIエンジン技術をアピールするとともに、中国市場に適したEV製品の開発に力を入れると表明。

VW中国事業役員Karl-Thomas Neumann博士。CO2削減の即効的手段としてVWのTSIエンジン技術をアピールするとともに、中国市場に適したEV製品の開発に力を入れると表明。

VWの中国役員Neumann氏が発表した2010年以降のVWの中国における電動化の技術路線。

VWの中国役員Neumann氏が発表した2010年以降のVWの中国における電動化の技術路線。

BYD創業者かつ総裁の王伝福氏。BYDのEV普及役としての役割をアピールする。

BYD創業者かつ総裁の王伝福氏。BYDのEV普及役としての役割をアピールする。

BYDの王伝福氏がe6の経済性を数字で証明。10年間使用を前提にガソリンエンジンよりも節約になると力説。

BYDの王伝福氏がe6の経済性を数字で証明。10年間使用を前提にガソリンエンジンよりも節約になると力説。

中国SAE名誉会長張小虞氏。中国のEV産業は、民族企業に依存することではなく世界各国の先端技術を積極的に取り入れる必要性を力説。

中国SAE名誉会長張小虞氏。中国のEV産業は、民族企業に依存することではなく世界各国の先端技術を積極的に取り入れる必要性を力説。

雷天集団の鐘馨稼総裁。kgあたり1,200kWのリチウムイオン電池技術をアピール。

雷天集団の鐘馨稼総裁。kgあたり1,200kWのリチウムイオン電池技術をアピール。

SIEMENSの駆動技術担当役員Michael Valentine-Urbschat氏。EVは高い乗り物ではなくインセンティブを必要としない経済性的にペイする乗り物として開発する必要性を強調。

SIEMENSの駆動技術担当役員Michael Valentine-Urbschat氏。EVは高い乗り物ではなくインセンティブを必要としない経済性的にペイする乗り物として開発する必要性を強調。

ミシュランのPatric Oliva副社長。タイヤメーカーとしての技術蓄積が次世代エネルギー自動車の開発に役立つことをアピール。

ミシュランのPatric Oliva副社長。タイヤメーカーとしての技術蓄積が次世代エネルギー自動車の開発に役立つことをアピール。

GM中国事業担当役員のKevin E. Wale氏。中国の次世代エネルギー自動車技術開発におけるGMの貢献を強調。

GM中国事業担当役員のKevin E. Wale氏。中国の次世代エネルギー自動車技術開発におけるGMの貢献を強調。

11月7日午後のディスカッションパネル。清華大学の歐陽明高教授が司会役として、GMの中国担当役員K.E. Wale氏、広汽研究院院長の黄向東氏、同済大学汽車工程学院院長等がステージに。

11月7日午後のディスカッションパネル。清華大学の歐陽明高教授が司会役として、GMの中国担当役員K.E. Wale氏、広汽研究院院長の黄向東氏、同済大学汽車工程学院院長等がステージに。

論文パネル発表会場。応募された技術論文1,000本のうち数百本はここで大型パネルに張り付けられ一般告知される。

論文パネル発表会場。応募された技術論文1,000本のうち数百本はここで大型パネルに張り付けられ一般告知される。

Mauritsオランダ皇子は同国EV普及協会の会長として、正しいEV社会の方向性を力説。

Mauritsオランダ皇子は同国EV普及協会の会長として、正しいEV社会の方向性を力説。