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フランクフルトモーターショー 2009
「写真速報」(フォーイン現地取材班より)

プレスセンター建物前

プレスセンター建物前

会場遠景

会場遠景

ドイツFrankfurtで2009年9月17日から27日に開催が予定される第63回国際自動車ショー (Internationale Automotbil-Ausstellung = IAA Cars、いわゆるフランクフルトモーターショー)の報道関係者への公開が9月15日と16日に行われた。モーターショーには30ヵ国781社(主催者発表)が、多様な近未来カー、次世代コンセプトカー、先進技術部品を展示した。

2008年後半以降の世界的な不況と自動車市場全体が縮小の影響を受け世界各地でモーターショーへの展示メーカーが減少する傾向の中、世界最大規模を誇るモーターショーとしての華やかさは示しながら、業績への影響が厳しい多数の自動車部品メーカーが展示を見送ったために、従来に比べて空きホールが目立つさびしい印象も受けた。

ただ、自動車メーカーの展示はモーターショーを機に販売不振を跳ね返す意気込みが感じられる発表が目立った。特に地元ドイツ自動車メーカーの展示は旺盛で、BMWグループが今年新設されたホール全体を使って大規模な展示を行い、VWグループ、M-Benzグループとともに最新モデル、先進技術、近未来コンセプトカーの展示を競った。Magnaグループ傘下で再建を目指すことが決まったOpelも、新型AstraやGMグループ傘下で開発を進めてきたシリーズハイブリッドモデルを展示し、新たな出発に向けた姿勢を示した。このほか、Fiat、PSA、Ford、トヨタ、マツダ、現代自、Volvo、Saabなど多数の世界自動車メーカーが展示を行ったが、日産、ホンダ、三菱自、ダイハツは展示を見合わせた。

世界初のモデル発表、いわゆるワールドプレミアモデルの発表は、100モデルが展示された。特に今回は2008年末に欧州でCO2規制が決定されて間もないこと、景気対策から旧式車両から低燃費車への買い替えを促進する施策が各国で導入されていることを反映して、低燃費小型車、特に電気自動車・ハイブリッド車の市場投入予定モデルや近未来コンセプトカーが低燃費ディーゼル車やガソリン車とともに発表が相次いだ。また、それらを支えるバッテリー・ハイブリッドシステム・新世代ディーゼルエンジン・直噴ガソリンエンジンなど多様な新技術も展示された。また今回、各社の発表モデルには100km走行当たりの消費燃料をリットル単位で、あるいは1km走行当たりのCO2排出量をグラム単位で、サイドボディーやナンバープレートに表示するケースが増大。低燃費を競う時代に自動車の性能を表示する新たな方法となる可能性を窺わせるものとなった。このほか、欧州市場での発売を控えた新モデルについても、小・中型車、上級・高級車、CUV、スポーツモデルなど各社のブランドイメージを前面に華やかに行われた。

以下、プレスデーでの発表を中心に報告する。

2009年9月15日現在

欧米系メーカー

Audi E-tron

Audi E-tron

BMW Vision EfficientDynamics

BMW Vision EfficientDynamics

Citroen 新型C3

Citroën 新型C3

Ford 新型C-Max

Ford 新型C-Max

Merceces-Benzのホール

Merceces-Benzのホール

Mercedes-Benz Bクラス F-Cell

Mercedes-Benz Bクラス F-Cell

Opel Ampera

Opel Ampera

Peugeot BB1

Peugeot BB1

VW e-up!

VW e-up!

VW L1(1リッターカー)

VW L1(1リッターカー)

Renault Twizy ZE Concept

Renault Twizy ZE Concept

日本・韓国メーカー

Lexus LF-Ch

Lexus LF-Ch

Kia Venga

Kia Venga

HyundaiのPHEVコンセプトBlue Will Concept

HyundaiのPHEVコンセプトBlue Will Concept

Hyundai iX30

Hyundai iX30