66回目となるIAA(Internationale Automobil-Ausstellung、通称フランクフルト・モーターショー)が2015年9月17日から27日まで開催される。フランクフルト市内中心部の会場Messe Frankfurtに1,103社の自動車関連企業が出展し、ワールドプレミアとして200以上の新開発製品・技術が披露される。FOURINはプレスデイの9月15日と16日に会場取材を敢行しており、以下、15日の取材から会場の様子を報告する。
自動車・部品各社との環境・安全・通信の各分野における先進技術の開発を強化する姿勢に変わりはないが、今回のIAAでは、EVやPHEVなどの電動車技術よりも、自動運転技術とコネクティビティ技術の展示や紹介が目立った。新たな試みとしてコネクテッドカー技術を紹介するパビリオン「New Mobility World」が設けられている。自動駐車のデモンストレーションも披露されている。
ドイツメーカーでは、BMWが新アーキテクチャベースの7シリーズとX1を公開したほか、7シリーズ、X5、3シリーズ、2シリーズActive Tourerの4モデルでPHEVを設定すると発表。Audiは新MLBベースで先代よりも10kg軽量化された新型A4に加え、航続距離500kmを超えるクロスオーバーEVのe-tron Quattroコンセプトを披露。VWは新型Tiguan及びプラグインバージョンを発表した。Daimlerは速度に応じて車体形状が変化するスポーツカーConcept IAAのほか、新M-Benz Sクラスクーペ、Cクラスクーペを披露した。
日系勢ではトヨタのC-HR、日産のGripz、マツダのKoeru(越)など、クロスオーバーコンセプトの発表が目立った。また米ラスベガスでの初披露に続き、新型Priusが欧州で初公開された。
2015年9月16日現在
BMWグループ
Mercedes-Benz
VWグループ
Renault
PSA
FCA
Jaguar Land Rover
トヨタ
日産
ホンダ/マツダ
現代/起亜