第13回デリーモーターショー(Auto Expo - The Motor Show 2016)が2016年2月3日、インドNew Delhi近郊のGreater Noidaで開幕した。3日と4日に報道関係者向けの発表が行われ、5~9日の日程で一般公開される。新車市場が冷え込んでいた2年前に開催された前回のAuto Expo 2014に比べ活気が戻ってきており、主催者であるインド自動車工業会(SIAM)は前回から25%増となる約70万人の来場見込んでいる。
現地最大手のMaruti Suzukiは、小型SUVのVitara Brezzaをワールドプレミアしたほか、日本で今年1月に発売した小型クロスオーバーIgnisのインド仕様コンセプトを公開した。Vitara BrezzaはMaruti Suzukiが外観などを設計したインド専用車。プレス発表にはスズキ本社から鈴木俊宏社長が登壇し、Maruti Suzukiとスズキの協業として「チームスズキ」を強調した。その他日系メーカーは、トヨタが新型Innovaと4代目Priusをインド初公開。同社のブースにはCamry HVなども出品されており、Priusと合わせて電動車へ注力する姿勢をアピールした。ホンダはBR-Vをインド初公開したほか、日産はX-Trailのハイブリッドモデルとインド初投入となるGT-Rを公開した。
現地系メーカーでは、地場最大手のTata Motorsが、小型ハッチバックZica、小型セダンKite 5、小型SUVのNexon、クロスオーバーのHexaと、市販モデル4車種を同時公開した。これらの新型車投入による製品ラインアップの刷新で、ブランド力低下が指摘される現状の改善を急ぐ。Mahindra & Mahindraは、コンセプトカーのXUV Aeroなどを公開。XUV Aero は昨年12月に買収したPininfarinaが設計を担当した初のモデル。
その他、インド乗用車販売2位の現代自は、新型Tucsonをインド初公開したほか、新型SUVのコンセプトモデルを発表。GMは、ChevroletのEssentiaとBeat Activ(コンセプト)の2モデルを発表した。VWは、小型セダンAmeoをワールドプレミアした。同モデルは、VWがインド市場向けに開発した小型セダン。インドでも影響が出た排ガス問題で揺れるVWだが、インド専用車の投入で販促を強化する姿勢を示した。
2016年2月9日現在