インドモーターショーAuto Expoが2018年2月、インドUttar Pradesh州Greater NoidaのIndia Expo Martで開催された。プレスデーは7日と8日で、一般公開日は9日からで14日に終了した。来場者数は60万人となった。
起亜やカワサキなど、14ブランドが初出展となった今回のAuto Expoでは、119の展示者から500以上の製品が展示された。インド政府が2030年以降の全面EV化を掲げる中で、25モデルのEVが展示された。EVに関しては、積極的なインド地場系と、既存モデルをアピールする外資系で温度差が感じられた。特に地場で勢いのあるMahindra & MahindraとTata Motors、市場シェア4割のMaruti Suzukiに高い注目が集まり、世界中から多くの報道陣が詰めかけた。
地場系では、Mahindra & Mahindraが3Cs(Clean、Connected & Convenient)を三本柱とする「Future of Mobility」をテーマに掲げた。UDO Concept、ATOM、e-KUV100、Treo、e2o NET、e-COSMO Electric Busを公開し、三輪、四輪、バスまでEVに積極的な姿勢を見せた。また、次世代EVプラットフォームのMESMA(Mahindra Electric Scalable Modular Architecture)を展示。航続距離は400~550kmとなり、2020年からMESMA搭載車の生産が予定されている。Tata Motorsは、「Smart Mobility, Smart Cities」をテーマとし、乗用車から商用車まで、幅広いEV製品を展示。一方で、新アーキテクチャ「ARC」をモチーフにしたコンセプトモデルを公開し、プレミアムモデルを製品ラインアップに加える計画である。2018年度に発売計画があるラグジャリーSUV H5X conceptと、2020年前後に発売を計画するプレミアムスポーツハッチバック45X conceptを公開した。
日系は、量販モデルでシェア拡大を狙う戦略。シェアトップのMaruti Suzukiは、新型Swiftを公開。また、Concept FUTURE S、e-SURVIVORの公開し、2020年に最初のEVを投入すると明言した。ホンダは第2世代Amazeをワールドプレミア。また、CR-VとCivicの全面改良を発表し、ディーゼルエンジンのラインアップを加えた。トヨタは主力セダンYarisを公開した。
韓国系では、現代自が量販モデルElite i20を公開。また、IONIQ electricを公開し、EV注力の側面も覗かせた。また、今回のAuto Expoが初出展となる起亜は、SP Conceptをワールドプレミアし、2019年半ばのインド市場進出計画に向けたブランドアピールに尽力していた。
2018年2月19日現在