2013年1月14日、快晴の空の下、米国ミシガン州Detroitで北米モーターショー(NAIAS)が開幕した。市場回復の勢い(2012年に1,450万台まで回復)そのままに、会場は昨年以上の活況を呈していた。プレスデーは例年、2日間に渡って開催されるものの、初日に殆どのメーカーのプレスカンファレンスが集中していたが、今年は2日間に分散して発表が行われる。今回のショーでも各社が、2013年の目玉となる新製品を精力的に発表しており、傾向としては未だに力強い成長が続くCUVと、走る楽しさを強化したスポーティモデルの発表が目立った。またNAIAS冒頭で発表される北米カーオブザイヤーでは、乗用車部門がCadillac ATS、小型トラック部門がRam 1500と、2部門とも米国勢の製品が受賞した。以下、プレスデー初日の14日の様子を報告する。
Detrot3では、GMが新型Chevrolet Corvetteを発表したほか、昨年末に初公開したフルサイズピックアップのChevrolet Silveradoを展示。2013年の販売をけん引する新モデルを指し示した。FordはBill Ford 会長、Mulally CEO、マーケティングとLincoln部門トップのFarley副社長が新型コンパクトCUVのLincoln MKCコンセプトを発表し製品の方向性を示したほか、Lincolnブランドを強化するための接客トレーニング、新たな顧客ロイヤリティ向上プログラムなどのマーケティング面での取り組みを紹介。Lincolnの競争力回復に向けた強い意気込みを表明した。一方でChryslerグループは、Jeepブランドでビッグマイナーチェンジモデルを発表するに留まった。
欧州系は主要各社それぞれが北米プレゼンス強化に向けて精力的に新モデルを発表。Daimlerは最量販モデルであるEクラスの全面改良モデルを、セダンタイプからHEVやAMGモデルなどの派生モデルを含めたフルラインアップで発表。BMWは新型Z4と6シリーズGran Coupeと2種類のスポーツモデルを公開した。VWは北米市場向けに開発したミドルクラスのCUVのコンセプト、AudiはA5の高性能モデルのRS5などを披露した。
日系では、トヨタが主力のCorollaの次期モデルの方向性を指し示すCorolla Furiaコンセプトを発表。若年層へのアピール強化に向けて、よりスポーティな方向へ進化を図る方針を示した。ホンダは2016年度の世界販売600万台の達成に向け、サブコンパクトクラスの製品の強化を進める方針であり、製品面での柱としてCUVのUrban SUVコンセプトを発表した。日産はInfinitiブランドのフラッグシップQ50を世界初公開した。
このほか、現代自は次期Genesisのコンセプトを発表、近年強化を図るラグジャリーモデルの方向性として、新開発のジェスチャー機能を多用したマンマシンインターフェースを披露するなど、装備・技術面や、内外装デザインにおける充実をアピールした。
2013年1月15日現在
Chrysler
GM
Ford
Daimler
VW
BMW
その他欧州
ホンダ
日産
トヨタ
現代自