インドネシア自動車工業会GAIKINDOが主催する国際自動車ショーGIIASが2018年8月2~12日の日程で首都Jakartaから西に約30kmの場所にある国際展示場ICE-BSD Cityにおいて開催されている。26回目(IIMS時代を含む)となる今回のショーでは、8月2日午前の開会式にJoko Widodo大統領が登場し、話題をさらった。Joko大統領は開会スピーチにおいて、インドネシア経済における自動車産業の重要性に触れたほか、電動化やコネクテッドといった潮流にも言及。また、インドネシア独自開発の小型ユーティリティ車AMMDesを紹介するとともに、バイオディーゼル燃料B20の導入を正式発表した。
自動車メーカーの新車発表については、ホンダが小型ハッチバックBrioの新型モデル(全面改良)を世界初公開したが、新車市場が110万台水準で停滞するなかで、その他のメーカーからは目新しい発表はほぼなかった。Xpanderの販売が好調な三菱自はe-Evolution Conceptを公開。トヨタはConcept-愛iをステージ上に据えた。ホンダは新型Brioに加えて、HR-Vのマイナーチェンジモデルを発表した。インドネシア市場を主眼に開発された新型Brioでは、新型Brio RSに加えて、LCGC対応の新型Brio Satyaも公開・展示された。従来モデルよりホイールベースを伸ばし後部座席のスペースを拡張した。2018年10月にインドネシア市場で発売される予定である。また、日産はTerraとDatsun GO liveを、ダイハツは新型Terios Customをアピール。スズキはスポーティモデルのアピールに力を入れる姿勢だが、来場者の関心はJimnyに集まった。Chevroletは新型Trailblazerと新型Sparkを公開。中国勢も一定の存在感を持つようになっており、DFSK(東風小康)が7人乗りSUVのGlory580をアピールした。また、Wuling(五菱)は既存のConfero SとCortezに加えて、電気自動車(EV)のE100を展示しており、インドネシア政府の政策発表を待って市場投入を目指す考え。
2018年8月8日現在