モスクワモーターショー(Moscow International Automobile Salon’ 2012、通称MIAS’ 2012)が2012年8月31日から9月9日まで開催される。開催に先立って報道陣向けに公開された8月28日にFOURINは取材を敢行しており、以下、会場の様子を報告する。
あいにくの雨模様の中、ロシア国内からに加え世界各国から報道関係者が詰めかけており、活況を呈するロシア市場への注目度の高さが伺える。
会場のCrocus Expo IECのイベントスペース10万平方メートルを利用し、参加メーカー約100社が、現地市場向けの新モデルやコンセプトカーを公開。展示面積は昨年開催よりも2倍の規模に拡大した。主催者発表によれば、ワールドプレミア23モデル、欧州プレミア21モデル、ロシアプレミア85モデルが展示されている。
Renault/日産グループ入りで日本でも注目が高まりつつある現地乗用車最大手のAvtoVAZは主力製品のLada Kalinaの新モデルに加え、従来のLadaブランド製品と比べ斬新なデザインが特徴なクロスオーバーコンセプトのXRAYを公開。Renault/日産の技術による製品強化だけでなく、デザインも重視することでシェア1位を維持したい戦略が伺える。日産はAvtoVAZの工場で生産開始予定のBセグメントセダンのAlmeraを公開した。ロシア市場向けに開発された戦略車で、現地市場で販売好調な現代SolarisやVW Poloセダンと競合するモデルとなる。印象的なプレス発表を行ったのはマツダで、クラシカルにアレンジされたハードロックの名曲が演奏され、バレリーナ達が舞う中でワールドプレミアのMazda6が披露された。
MIAS’ 2012の会場ではモータショーに加え、部品見本市のInterauto 2012も開催され、日本のサプライヤー数社も出展しており、現地事業拡大のチャンスを探っている。また市内別会場ではMesse Frankfurtなどが主催する部品見本市MIMS powered by Automechanika 2012も開催されており、世界中からロシア自動車産業に注目が集まる1週間となった。
2012年8月30日現在