長年Mondial de l'Automobile(通称パリモーターショー)として親しまれてきた、フランスParisで偶数年の秋に開催される自動車ショーは、初開催から120年となる2018年の開催時に形を変えた。これまでの自動車ショーMondial de l'Autoに、二輪車ショーMondial de la moto、モビリティのショーMondial de la mobilite、スタートアップなどとのBtoBを目的としたMondial .Techの3つが加わり、2018年10月4日より開催される。一般開催に先駆け、10月2、3日に報道関係者への公開が行われた。参加範囲が広がったこともあり、4つのショーを合わせた参加ブランド数は500超。今回も前回の2016年の開催時と同様100万人の来場を目指すようだが、自動車ショーMondial de l'Autoについていえば、前回から不参加のFord、Volvo Car、マツダに加え、VW、FCA、日産、三菱が出展を見送った。また、Aston Martin、Lamborghini、Lotusなどは自前のブースを出さず、高級ブランドを集めたLimitedというコーナーでの展示となった。一方、フランスの自動運転シャトル・ロボタクシーメーカーNavya、中国の広汽集団(GAC Motor)、ベトナムのVinFast、日本のAsparkなどの初参加もあった。
80を超す新規モデル(ワールドプレミア、欧州プレミア、フランスプレミア)では、BEV/PHEVのほか、地元フランスメーカーでは、Renaultが高級ロボタクシーのコンセプトEZ-ULTIMOと、新型Kadjarをワールドプレミア。ミニバス用途のEZ-GO、業務用想定のEZ-PROと並べて展示され、Renaultの思い描く未来の電動モビリティが提示されていた。PSAは、新型Peugeot 508、DS 3 Crossback、DS 7 Crossbackが世界初公開となったが、プレスカンファレンスを行ったのは2019年に百周年を迎えるCitroënのみであった。
ドイツメーカーでは、BMWが3シリーズとX5の新型をワールドプレミアとして発表。M-Benzは2019年の退任を発表したZetsche CEOと後任となるKällenius(現職はR&D担当役員)が交互にプレゼンテーションを行い、新型Bクラス、EQCを世界初公開。
日本メーカーでは、トヨタがCorolla Hybrid、Yaris GR Sport、Lexus RCコンセプトをワールドプレミアとして披露した。
2018年10月3日現在
Renault
PSA
Navya
BMW
M-Benz/smart
Audi/Porsche
Ferrari
Jaguar
Skoda/SEAT
トヨタ/Lexus
ホンダ/スズキ
現代/起亜
広汽集団(GAC Motor)
VinFast