Le Mondial de l’Auto(通称、パリモーターショー)2022が2022年10月17日、フランスParisで開幕した。IAAと交互に開催されるパリモーターショーであるが、2020年はコロナ禍により中止となったため、4年ぶりの開催となった。2年後の2024年にパリオリンピックを控えた今回はParis Automotive Weekとして、モーターショーに加えて、アフター向け部品ショー、ParisAutomotiveSummitが同時開催する形となった。
しかし、欧米日韓系の主要ブランドはフランス系を除いて大半が出展を見送った。Mercedes-Benzは、モーターショーには出展せず、Paris市内のRodin美術館の庭園でEQE SUVの発表を行うなど、時代とともにモーターショーの在り方が変化していることが実感された。一方で、欧州の電動車市場でチャンスをつかむことを目指す中国系の出展が目立った。
Renaultは、傘下の4ブランド(Renault、Dacia、Alpine、Mobilize)の新製品を発表。Renaulブランドでは、BEVの小型SUVとなる4ever、Daciaからは軽量化をテーマとしたコンセプトとなるManifesto、Alpineからは2ドア2シータークーペのA110の高性能モデルとなるA110R、Mobilizeでは2人乗り用のDUOなどを展示した。
Stellantisは、Peugeot、DS、Jeepが出展したが、プレスカンファレンスを実施したのはJeepのみであった。JeepはBEVの小型SUVのAvengerを発表。Peugeotは、408を回転する透明な球体(La Sphere)の中に入れて360度見られる形で展示した。
中国系ブランドでは、BYDがセダンのHan、大型SUVのTangなどを展示。長城汽車は、OraブランドでFanky Cat(BEV)、WeyブランドではCoffee 01、Coffee 02(ともにPHEV)を発表した。
この他、フランスを本拠地とするHopium、NamXはFCEVを発表。Hopiumは、欧州のほか、北米やアジアにも進出する考えを示した。
2022年10月18日現在