3月28日プレスデー
2013年3月28日、曇った天気と肌寒い気温のなかで、韓国京畿道高陽市KINTEXでソウル国際モーターショー2013が開幕した。2012年自動車市場全体は前年比2.4%減の154.2万台と3年ぶりに縮小したが、今年は展示会場を2つに分けて開催するほど、参加メーカーと製品の数も歴代最多であった。国産車7社、輸入車20社など計27社のメーカーが参加しており、韓国内外から多数のメディアが集まるなど、活況を呈していた。今年のモーターショーでは、近年販売量が過去最高記録を更新し続けている輸入車ブランドが多くの新型モデルを発表、また最近若年層を中心に需要が高まっているスポーティなモデルやCUVモデルの出品が目立った。
国産車メーカーでは、現代自がスポーツコンセプトカーHND-9を世界初公開した。2011年以降質的成長を目指しているなかで、技術や製品価値、ブランドイメージの向上を図る製品を展示していた。起亜は小型クーペコンセプトCUBを世界初公開したほか、ラグジュアリーCUVコンセプトカーKCD-9・Cross GTをアジアで初公開。さらに、中型MPV Carensの全面改良モデルを発表した。これらのモデルを通じて、近年アピール度の高いデザインでブランドアイデンティティの強化を続ける起亜のさらなるデザインの進化が窺えた。このほかの国産車メーカーでは、韓国GMがSpark EVの量産型モデルとAveoおよびCruzeの1.4ℓガソリン直噴ターボ(ダウンサイジング)モデルを出品し、環境面や効率性においてアピールした。双竜自は最上級モデルであるW Summitと、次世代SUVのコンセプトカーLIV-1をそれぞれ世界初公開した。また、Renault SamsungはRenaultのCaptureをベースに国内向け仕様に開発したQM3をアジアで初めて公開した。
輸入車ブランドでは、2012年の輸入車シェア1~3位にランクした欧州系ブランドが積極的に新モデルを出展し勢いを見せた。輸入車シェアトップのBMWは3シリーズGT、M6 Gran Coupe、Z4 sDrive35isといったスポーティモデルを多数展示。2位のMercedes-Benzは小型スポーティハッチバックの新型Aクラス及びスポーツクーペの新型CLAクラスを展示の目玉とし、20~30代の若年層を主要ターゲットに販売拡大を目指す方針を示した。3位のVWは7世代の新型Golfをアジア初公開するとともに、2013年下期に韓国投入予定のPolo R-Lineを公開するなど更なる拡販への意欲を見せた。
日系ブランドではトヨタが、米国の旗艦セダンのAvalonをアジア初公開したほか、新型RAV4、FJ Cruiser、次世代ハイブリッドコンセプトFT-Bhを出品した。米国製のAvalonは米韓FTAにより価格競争力が高まっている。また、Lexusでは、新型ISをアジア初公開したほか、CT200h F-Sport、RX350 F-SportなどスポーティセダンとCUV製品を展示した。このほかのブランドでは、Fordが新型Lincoln MKZ Hybridをアジア初公開。また、新型Ford Fuzion Hybrid、新型Focus Diesel TDCiを出品し、環境性能と効率性の改善をアピールした。
2013年3月28日現在
現代自
起亜
韓国GM
双龍自
Renault Samsung
BMW
Mercedes-Benz
VW
Porsche
Audi
Volvo Cars
PSA
トヨタ/Lexus
日産/Infiniti
ホンダ
Ford