外観
Cobo Hall入口
展示ホール入口
米国デトロイトにて2010年1月16日より開催されるNAIAS 2010(北米国際自動車ショー、通称デトロイトモーターショー)の報道関係者への公開が1月11日と12日に行われた。
1月11日は早朝から雪が降る中での開幕。米国の昨年の自動車販売台数が1千万台へと冷え込んだ影響を受け、展示や発表の縮小傾向が続き、例年より海外から訪れる報道関係者が少なかったようだ。記者発表の内容は、自動車メーカーによって明暗が分かれた。デトロイトに本拠を置くBig 3のうちでも政府の支援を受けて経営再建中のGM、Chryslerと、2009年に米国販売シェアを伸ばしたFordとでは気勢が異なり、GMは経費削減色が濃く、Chryslerは展示こそ行うもののFiatグループ製品が目立ち記者発表自体を行わなかった。FordはMulally CEO、Bill Ford会長をはじめ経営陣総出で、年内に発売する予定の新型Ford Focusを披露した。GMについては、製品発表よりも新たに北米事業と販売の統括を託されたMark Reuss、Susan Docherty両役員に注目が集まった。ドイツメーカーはドイツから主要役員がデトロイト入りし、ホンダも伊東社長自らハイブリッド車CR-Zの紹介を行っており、米国市場重視の姿勢と2010年に向けた製品発表の意気込みが感じられた。
引き続きElectrification(電動化)への取り組みを示す動きは活発で、昨年ほどの派手さはないものの、BMW、Volvo、Tesla、BYDなどが電気自動車のコンセプト車を発表、日産も展示している。ハイブリッド車についても、GM Cadillac、トヨタ、ホンダ、VW、富士重などが新コンセプトを発表した。不況下で高級車や大型車の販売不振の時代であるためか、あるいは燃費志向が強まったためか、全体的にガソリンエンジン車の発表は、Focus、Cruze、Aveo RS、Sparkなど小型製品が目立った。逆にフラグシップ車を発表・展示したのは、A8を発表したAudi、新型Sonataを展示する現代自で、ともに米国市場での拡販の姿勢を示した。以下、プレスデーの発表を中心に報告する。
2010年1月15日現在
GM Reuss氏とDocherty氏のプレゼン
GMC Granite
Cadillac XTS Platinum(ハイブリッド)
Chevroletライン(左からVolt、Spark、Aveo RS、Cruze)
プレゼンを行うFordのMulally CEO
Ford Fiesta
Ford Focus
Lincoln MKX(歌とともに披露)
Chryslerの新モデル(モデル名なしで展示)
Fiat 500
Tesla Model S(EV)
Tesla V1000(EV プロトタイプ)
Toyota FT-CH(ハイブリッド)
Lexus GX 460
Honda CR-Z(ハイブリッド)
Acura ZDX
Subaru Hybrid Tourer Concept
Nissan Leaf(Electric Avenueに展示)
Hyundai Blue Will(プラグインハイブリッド)
Kia Sorento
発表するVW of America のJacoby社長
VW NCC(ハイブリッド)
Audi A8
Audi e-tronに集まる役員
Bentley Mulsanne
M-Benz E 350 Convertible
BMW ActiveE(EV)
Mini Beachcomber
BYD e6(EV)
BYDの発表風景