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調査報告書:中国

中国自動車産業 2022
中国自動車産業 2022
発 行

■ 2022年3月30日

体 裁

■ A4判、カラー印刷 325頁

価 格

■ 176,000円(税込)
※国内送料込

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約1.1MB

脱炭素に向け進む産業のエコ・スマート化

  • 中国政府による自動車産業政策と環境規制を整理し産業への
    影響を展望!!
  • 中国系・外資系自動車メーカー、新興メーカーの主要動向を網羅!!
  • 無人配送車やドローン、激安EVなど注目のトピックを掲載・分析!!
  • 中国で着々と進む自動運転・スマート化の取り組みを詳報!!

中国自動車市場は2021年に前年比3.8%増の2,627万台(出荷ベース、CAAM発表)と、2017年以降4年ぶりに回復しました。中でも成長を続けるNEV(新エネルギー車、EV+PHEV+FCEV)は同2.6倍の350.2万台と大幅に増加し、自動車出荷台数全体に占める割合は13.3%に達するまでになりました。

中国自動車市場の最重要分野であるNEV市場にとって、2022年は補助金政策最後の一年となります。遅れていた外資メーカーのNEV投入も本格化し、NEV年間出荷500万台の大台に達する可能性も大いにあります。近年のNEV市場は技術面の進化に加えて、電池交換式EVによるBaaS(Battery as a Service)といった新しいビジネスモデルも登場しました。また、海外輸出も好調で、2021年の輸出台数201.6万台のうちNEVは前年比4.0倍の31.0万台を占めました。中国内外で中国製NEVの需要が高まっています。

カーボンニュートラルも見逃せない重要なトレンドとなっています。中国政府は、2030年までに二酸化炭素排出量のピークアウト、2060年までにカーボンニュートラルの実現を目標に掲げています。自動車業界でも生産工程の低炭素化を目指す動きが見られるようになり、これからカーボンニュートラルに向けた取り組みが本格化することが予想されます。

本調査報告書では業界内で関心の高い中国の自動車産業政策を詳報し、充電インフラ整備やバッテリーリサイクル等の取り組みを紹介します。中国自動車メーカーの新ブランド立ち上げや上汽GM五菱の宏光MINIに代表される小型EV市場の拡大など、近年新たに注目されるトピックについても取り上げました。さらに、自動車メーカー各社の最近の事業動向や、スマート化・自動運転技術の開発に向けた動向も掲載します。この1冊で最新の中国自動車産業全体を把握できるような構成となっております。

当案内をご高覧のうえ、関係部署ともご相談いただき、ご採用賜りますようお願い申し上げます。

中国、自動車出荷台数推移(2014~2021年実績、2022~2023
				年予測)

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総論

中国自動車産業の新たな成長方向
中国自動車産業、カーボンニュートラル達成に向けNEV需要拡大、ユーザーの多様化で増すブランド戦略の重要性
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第1章

カーボンニュートラル達成に向けた環境規制対応とCASE分野への取り組み
「国6」排ガス規制、新型コロナの影響により半年遅れで全面実施
第5段階燃費規制を2021年より実施、低燃費技術の導入に伴うコストの上乗せが各メーカーの課題
CAFC・NEVクレジット、クレジット取引規模が拡大、取引実績はTeslaが独走
NEV産業発展計画と技術ロードマップが改定、2025年の新車販売でNEV20%以上が目標に
天然ガス自動車関連政策、大気汚染対策や低炭素社会実現に向けて各地で利用を促進
メタノール政策、メタノール車の普及促進は内陸4省を中心に進行、政策支援による実用化を加速
NEV用使用済み電池の再利用、中国政府は法整備を加速、専門企業と自動車メーカー、電池メーカーの協力が必要
NEV補助金政策、最終年の2022年は支給額上限を前年比3割減、技術要件は据え置き
中国FCEV政策、購入補助から運用奨励へ変更、FCEVの試験運用範囲が拡大
中国の電動車生産、NEV専用工場の新設で規模拡大、外資系も能力増強を急ぐ
充電インフラ整備、2021年末の充電器保有数は前年比55.7%増、利便性向上に向け各社の整備競争が激化
コネクテッド機能、走行安全性向上と交通の効率化に貢献、通信と情報セキュリティ技術が不可欠
中国主要自動車メーカーの自動運転技術開発、量産車への搭載普及、Robotaxi事業の展開も増加
自動運転車公道試験、高速道路試験や試乗デモが拡大、事故発生時の責任所在は地域差でばらつき
中国モビリティサービス市場、高齢者層獲得に向けサービス改善規制強化で利益創出のハードル高まる
タクシー市場、保有台数は110万台で維持、電池交換式EVタクシーの投入が加速
中国小型EV市場、五菱宏光MINIの影響で拡大、新規参入企業も増加し差別化が課題に
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第2章

中国自動車メーカーの事業環境
上場企業2021年上半期業績、コロナ反動で増収増益企業が増加、バスメーカーの赤字が顕著に
成長続く中国中古車市場、過去10年間で3.7倍と急伸2021年の取引台数は過去最高の1,759万台に
データ統制、自動車でも安全管理規定施行、10万人以上の個人情報の取り扱い業者に報告義務対応策として現地生産・現地調達を拡大
中国自動車メーカー海外事業、2021年輸出は過高最高、電動車を突破口に欧州市場を積極開拓
中国メーカー、ユーザーのブランドロイヤリティ獲得へ、ライフスタイル全般にわたるブランド戦略を展開
中国自動車メーカーの新ブランドが相次ぎ登場、ハイエンド市場に参入し外資系に対抗
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第3章

中国自動車メーカーの事業動向及び戦略
上汽集団、五菱の小型EV「五菱宏光MINIEV」がヒットの一方、ハイエンドEVブランドを立ち上げ多様化するニーズに対応
東風汽車、ハイエンドNEV市場に本格参入、若者消費者をターゲットにイメージ刷新も
中国一汽、乗用車・商用車ともに新エネルギー車投入を強化、炭素中立化達成を目指して二酸化炭素排出ゼロ工場を整備へ
中国長安、MPA方舟アーキテクチャをベースにハイエンド化、スマートEVのモデル拡充を推進
北汽集団、自主ブランドの拡充で知能化を加速、商用車事業は販売累計1,000万台の大台に到達
広汽集団、NEVのラインアップ拡充で販売台数増加、Robotaxi事業は2022年運用開始予定
BYD、電動車パワートレイン技術の開発・搭載を重視、「海洋シリーズ」を発表、NEV製品ラインアップを拡充
長城汽車、6ブランドで事業展開、2025年400万台の販売を目指し、海外市場への進出を加速
吉利汽車、新高級EVブランドZEEKR立ち上げ、2021年1~10月は前年同期比73%増と輸出好調
奇瑞汽車、人気モデルをベースにシリーズ製品を発売、顧客体験を重視し販売テコ入れを目指す
江淮汽車、蔚来汽車(NIO)ブランドと江淮汽車の自主ブランド思皓(SOL)が好調、2021年販売台数は前年比15.6%増の52.4万台
海馬汽車、経営スリム化で上場廃止危機脱却も赤字体質が継続、小鵬汽車の代理生産終了でさらなる危機に直面か
中国重汽集団、サプライヤー選別を強化、新エネルギー車とコネクテッド・自動運転機能の搭載に注力
宇通客車、新エネルギー車が生産全体の4割に、Level4自動運転バスの小規模量産体制整う
中通客車、輸出量減少で売上高の減収基調続く、コネクテッドシステム「U-LINK」で付加価値創出へ
安凱汽車、2021年1~9月の売上高は前年同期比27.4%減の10億元、海外事業を業績回復の足掛かりに
金龍汽車、EV・FCEV開発を加速、自動運転はLevel4バスの試験運営を開始
陝汽集団、2022年販売目標を21.1万台に設定、メキシコKD工場稼働で海外での事業展開に弾み
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第4章

中国新興メーカーの事業動向及び戦略
威馬汽車、製品ラインアップの拡充に注力、開発・生産向けの資金を確保するため株式上場を計画
小鵬汽車、広東省と湖北省で工場3ヵ所を建設、自動運転は自動駐車を中心に技術開発を推進
理想汽車、生産能力拡張と製品ラインアップ拡充に注力、自動運転とスマートコックピット関連技術の開発を加速
重慶金康、HUAWEIと提携して量産車を販売、EV用部品生産能力の建設と海外市場の開拓に注力
HUAWEI、スマートカー向け部品事業を拡大、重慶金康のNEV販売も開始
その他の新興メーカー、トップ企業と差がつくも事業拡大に注力、新規参入のXIAOMIが注目を集める
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第5章

外資系自動車メーカーの事業動向及び戦略
VW、2021年の販売は前年比14.1%減、新エネルギー車事業重視の姿勢鮮明
Stellantis、NEVラインアップ拡充と新ロゴでブランド力向上、世界4位のメーカーとして中国事業再起狙う
BMW、2021年9月にC-SUVの新型「iX3」EV発売、コロナ禍も2ケタの右肩上がり成長維持
Mercedes-Benz、EQAとEQB発売でEVモデルラインアップを拡充、電動化戦略達成の重要市場として現地EV開発体制を強化
JLR、NEVの新モデル投入を加速PHEVの年間生産能力を15万台構築へ
GM、NEV事業・コネクテッド関連事業に500億元投資、2025年にはNEV新製品10車種投入へ
Ford、ローカライズ戦略で江鈴汽車との提携を強化、EVはMustangMach-Eの発売に伴い直営店舗を整備
Tesla、ModelYの牽引で2021年も販売好調、生産能力増強と駆動電池の調達先確保に注力
トヨタ、新型SUVが販売増を牽引し2021年販売は過去最高、2022年央には新型EVのbZ4Xを投入しEV戦略を加速
ホンダ、2022年にブランド初EVを発売し電動化戦略本格化、全方位対応ADASを世界に先駆けて中国市場に投入
日産、e-POWER技術を強みに販売テコ入れ、バッテリーは欣旺達から調達
Renault、販売低迷が継続、吉利控股との事業提携により、中国と韓国でのHEV事業に布石
マツダ、出資再編で販売の長期低迷脱却、中国市場専用EVの販売増が新たな課題に
三菱自、2021年1~10月出荷台数は6.8%減の5.1万台、初のSUVタイプEV「AIRTREK」投入で巻き返し
現代自グループ、新プラットフォームEVを発売へ、Genesisブランドを導入し中国高級車市場に参入