自動車生産2,500万台のOEM部品市場で
中国・欧米系が支配的シェア拡大
近年、中国系サプライヤーは先進国企業の買収や技術提携を進めて競争力を強化し、その台頭が注目されています。また、欧米系サプライヤーは中国での現地開発を強化し取引を拡大して、内外サプライヤー各社による中国市場での受注競争は厳しさを増しています。
当調査報告では、エンジン系部品や駆伝動系部品、操舵系部品、制御系部品、内外装部品、電装・電子部品、安全部品、車体材料等の主要70部品を取り上げ、各部品についての市場規模や業界動向を報告するとともに、中国系および外資系サプライヤーの生産規模や納入先(判明している場合は納入モデルを含む)、製販・開発動向を網羅します。また、外資買収等を通じて技術力を獲得している中国系サプライヤーと外資系サプライヤーとの間で激化する市場競争について分析し、今後の中国ビジネス戦略の焦点を解明します。その他、排ガス規制対応のために搭載される触媒コンバータやサイレンサ、小排気量エンジンの普及に伴い需要急増が見込まれるターボチャージャー、政府が中国系メーカーによる開発を奨励するエンジン制御ECUをはじめとする6部品については、FOURINの独自調査により各サプライヤーの市場シェアを算出すると同時に、自動車メーカーとサプライヤーの部品供給関係についても詳報します。さらに、中国系サプライヤーによる外資企業の買収が活発化している内外装部品や汎用部品、米国を中心に海外生産拠点の設立も進められている自動車ガラス等について、注目すべき成長企業を取り上げ、製販・開発動向や事業戦略を報告します。
当案内をご高覧頂き、関係部署ともご相談いただき、ご採用賜りますようお願い申し上げます。
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中国系部品メーカーの事業戦略の特徴
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![]() 第1章 |
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中国における内外部品メーカーの戦略
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1.
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2. 中国系部品メーカーの海外事業、先進国メーカーへの販売競争が激化、
米国での事業拡大が加速 16 |
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3. 部品メーカーの開発戦略、内外メーカーにより安全部品や排ガス処理部品、
ADAS分野等への投資が拡大 20 |
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4. 電動車部品メーカーの事業戦略、駆動電池は2018年以降韓国勢が主流、
モータは内外サプライヤーの受注競争が熾烈化 24 |
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5. 自動車部品関連政策、政府が技術ロードマップを発表し、
パワートレインや安全部品関連の規則策定が活発化 28 |
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![]() 第2章 |
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自動車部品別の製品概要・生産実績・業界動向・納入関係
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<エンジン系部品> |
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1. エンジン、乗用車向けで新晨動力や南京世界村がBMW技術を導入、
商用車向けでは中国系傘下Styerが現地生産強化 32 |
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2. ピストン/ピストンリング、山東濱州渤海活塞が乗用車向けピストンを強化、
ピストンリングはTPR等の外資系大手が優勢 38 |
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3. シリンダーライナー、中原内配が国内シェア40%を獲得、
アルミエンジンブロック対応製品ではTPR合弁拠点が優勢 42 |
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4. クランクシャフト、中国系企業が生産体制を強化、
商用車需要の低迷で乗用車向けへのシフトが加速 44 |
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5. カムシャフト、中汽成都配件と重慶西源凸輪軸が2強、
ThyssenKruppが国5対応製品を導入して現地事業を強化 46 |
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6. 可変バルブタイミングシステム、燃費規制強化を背景に需要が拡大、
中国系メーカーが生産体制を強化 48 |
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7. ガソリンエンジンインジェクター、燃費目標達成に向けた直噴技術の採用が拡大、
外資系メーカーの独占が当分継続 50 |
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8. コモンレールシステム、外資系のBosch等が市場を独占、
低価格戦略を採る現地系は収益確保が今後の課題 52 |
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9.
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10. 触媒コンバータ、Faureciaが約3割のシェアを獲得、
中国系大手の威孚は外資OEMへの販路の拡張が課題 60 |
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11. ターボチャージャー、内需好調から外資系の増産投資が活発化、
現地系はガソリン直噴エンジン向けの新規参入を加速 66 |
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12. 排ガス後処理システム、外資は現地開発を強化、
中国系は外資から技術を導入し販売拡大を目指す 70 |
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13. エア/オイル/燃料フィルター、外資系は高級車用市場を独占、
現地系は低価格戦略で自主ブランド車や補修、輸出向けが主に 74 |
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14. 燃料キャニスター、排ガス規制厳格化を背景に業界淘汰が開始、
米国方式のORVR導入からサプライヤーの受注競争が再燃 78 |
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15. 燃料ポンプモジュール、外資系はBoschやデンソー等がGE用市場を独占、
現地系は威孚高科等がDE用市場に注力 84 |
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16. 燃料タンク、亜普汽車部件が資金調達に向けた上場を計画、
外資系のInergy、Kautex等は増産活動を活発化 86 |
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17. 冷却ファン、外資系がOEM市場で優勢、新エネ車向け製品の
開発・製造能力が今後の競争焦点 88 |
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18. ラジエーター、外資系は技術力を武器に受注を確保、
現地系は生産能力拡張を進める一方、納入先の確保が課題 90 |
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<駆伝動系部品> |
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19. AT/CVT、ATは系列別の納入先のすみ分けが進む、
CVTは低価格戦略でPunch Powertrainがシェアを拡大 94 |
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20. MT/DCT、Getragが江鈴と東風との合弁により生産拡大、
万里揚変速機が乗用車市場へ参入するも技術力向上が課題 98 |
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21. クラッチシステム、ValeoやZF子会社が乗用車向けで優勢、
浙江鉄流離合器等の中国系メーカーも外資への納入を拡大 102 |
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22. トルクコンバーター、ZFやエクセディ等の外資が優位、
重慶紅宇精密工業がPunchや吉利を中心に納入拡大 106 |
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23. ベアリング、SKFやShaeffler、NTNがハイエンドで優勢、
KFLTを傘下に持つ襄陽汽車軸承等の中国系が台頭 108 |
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24. 等速ジョイント、GKN子会社の上海納鉄福伝動軸が最大手、
中国系は国内競争で出遅れ、欧米等への輸出で成長を狙う 112 |
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25. デファレンシャル、GKNが外資から納入を確保、
Tier2の江蘇太平洋精鍛科技がサイドギヤ等をVWへ拡販 116 |
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<懸架系部品> |
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26. ショックアブソーバー、外資系はZFやショーワ等が優勢、
現地系は買収で製品力を向上して外資合弁拠点へ納入拡大 120 |
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27. ホイール、世界シェアトップの中信戴卡等が海外生産を展開、
外資系ではAdvanti等が中国で増産を目指す 122 |
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28.
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<操舵系部品> |
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29. 油圧パワーステアリング、商用車向けで中系がシェアを拡大、
湖北三環汽車方向機や浙江世宝はDaimlerから受注獲得 134 |
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30. EPS、ZF Lenksystemeやジェイテクト等が優勢も、
Nexteerが現地生産体制を強化しシェア拡大を狙う 136 |
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31. ステアリングコラム、Bosch、ThyssenKruppが優勢、
湖北祥錦汽車転向系統がEPS向けの生産を準備 140 |
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<制動系部品> |
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32. ブレーキシステム、外資大手は合弁会社設立を積極化、
テレマティクスや自動運転等の新技術対応の製品開発が焦点に 142 |
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33. ABS/TCS/VSC、内外メーカーによる生産体制強化が活発化、
ABSは搭載義務化で需要が拡大 146 |
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<電装品> |
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34. ランプ、外資系が技術力を武器に中国事業を拡大、
地場は大手星宇が開発を強化するも外資との差は依然大きい 148 |
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35. ワイヤーハーネス、欧州メーカーの工場整備が活発化、
現地系大手の天海汽車は外資からの受注を獲得し、製品力の高さを証明 152 |
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36. ワイパーシステム、大手Valeoが1,000万個の新工場建設へ、
現地系中堅メーカーの設備投資活発化でシェア争いは激化 156 |
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37. コンビネーションスイッチ、電装品大手の貴州貴航が外資と組み供給強化、
中小電装品メーカーは現地系対応と輸出が中心 158 |
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38. オルターネーター/スターター、STT搭載拡大が新たな牽引役に、
国内での増産に加え現地系の海外進出も進む 160 |
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39. アイドリングストップシステム、装着率が7%に留まる一方、
業界最大手のBoschは事業売却、合弁化を検討 162 |
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40. イグニッションコイル、外資系が合弁ブランド車向け市場を独占、
現地系は自主ブランド車向け及び新興国への輸出が中心 164 |
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41. 点火プラグ、Boschや日本特殊陶業等の外資系が市場を独占、
現地系の湘火炬火花塞は納入先をFord等の大手まで拡大 166 |
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<電子部品> |
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42. O2センサー、Boschは5割強のシェアを獲得、日産からの受注成功等により、
日本特殊陶業の更なるシェア低下が懸念 168 |
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43. エンジン制御ECU、Boschがシェアを約5割へ拡大、
BYDは調達戦略を強化し内製率を36%に向上 172 |
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<電動部品> |
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44. 駆動モータ、現地系の優勢に対し、外資系は事業展開で出遅れ、
需要拡大を背景にM&A及び新規参入の動きが活発化 176 |
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45. モータ制御、現地系メーカーが市場競争で優勢、
部品メーカーの増産に加え、完成車メーカーも内製強化を推進 180 |
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46.
182 |
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47. BMS、需要拡大を背景にデンソー等が生産能力増強を目指し、
BYDや北汽集団等完成車メーカーは内製強化を推進 186 |
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<内装品> |
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48. ステアリングホイール、豊田合成やAutolivが優勢、
中国系内装品メーカー大手の上海岱美の今後の成長に注目 188 |
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49. シートシステム、上海延鋒江森座椅が市場シェア3割超を獲得、
LearやJCIの合弁拠点に押され現地系独資の販売は苦戦 190 |
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50. シートメカニズム/リクライナー/アジャスター/レール、
浙江龍生汽車部件等が外資系への納入により市場シェアを拡大 194 |
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51. インストルメントパネル、延鋒汽車飾件系統を軸に中国系が
ハイエンド市場にも進出、グローバル市場でもプレゼンス発揮 198 |
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<外装品> |
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52. サンルーフ、Webastoが市場シェア5割超で業界をリード、
需要拡大を背景に外資、現地系ともに生産拡張を推進 202 |
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53. 外装モール、敏実集団が市場シェアトップ、
生産増強に加え軽量化製品の開発、量産を推進 206 |
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54. バンパー、Plastic Omniumが18%の市場シェアを獲得、
現地系大手の江南模塑科技等は納入先をBMW等まで拡大 208 |
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<車体機構部品> |
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55. ウインドウレギュレーター、外資系はBrose等が優勢、
現地系は上海実業交通電器等が合弁工場へ納入する能力を持つ 210 |
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56. 車体骨格部品、外資系はGestamp等がミドル・ハイエンド市場を独占、
現地系は屹豊集団がVW、GM現地工場に納入 214 |
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57. ドアロック、HUFやMagna等外資系が需要増加で増産、
現地系の江蘇皜月汽車鎖は資金調達に向けた上場を実現 218 |
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<安全部品> |
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58. シートベルト、安全需要増の下で工場を増設、
国家基準の策定・実施による品質向上に期待 222 |
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59. エアバッグ、生産能力拡張と技術力強化が活発化、
錦州錦恒汽車安全系統が国内市場シェア2~3割を獲得 224 |
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60.
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<空調部品> |
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61. カーエアコン、外資系は現地生産能力拡張に注力、
中国系は資金調達と納入拡大が課題 232 |
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62. カーエアコン用コンプレッサー、外資系は合弁で事業展開、
中国系メーカーは国内外市場開拓への注力を継続 236 |
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<オーディオ・通信機器部品> |
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63. カーナビシステム、外資系メーカーはOEM向け市場を独占、
現地系メーカーは低価格戦略で補修市場を中心に事業を展開 238 |
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<汎用部品> |
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64. 防振ゴム、株洲時代新材料科技がドイツ大手BOGEを買収し
国内外でのプレゼンスを拡大、外資系は市場競争で苦戦 242 |
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65. ウェザーストリップ/ウィンドウシール/ドアシール、
外資技術導入により貴航汽車零部件の受注増に期待 246 |
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66. 摩擦材/ブレーキパッド・ライニング/クラッチフェーシング、
国内OEM市場は外資系優勢、中国系はAM・輸出向けに注力 248 |
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<車体材料・金型> |
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67. 自動車ガラス、主要メーカーの生産能力増強動向が目立つ、
福耀集団は海外事業拡大に注力、納入拡大策が問われる 250 |
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68. 自動車用鋼板、高張力鋼と超高張力鋼への需要が高まり、
宝鋼集団等現地大手は完成車メーカーとの開発協業体制を構築 254 |
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69.
258 |
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70. 車体プレス金型、ハイエンドでは現地系大手と日系が競合、
層が厚いローエンドでは中小現地系がシェア争いを展開 262 |