HOME > 2025年中国乗用車市場展望

調査報告書:中国

2025年中国乗用車市場展望
2025年中国乗用車市場展望
発 行

■ 2015年9月7日

体 裁

■ A4判、291頁

価 格

■ 180,000円+消費税
※国内送料込

ご案内用チラシPDF
PDF

印刷できます
約999KB

中西部での需要拡大が加速、2025年までに新車登録台数は3,000万台へ

  • 省別乗用車販売・保有動向を分析、様々な指標から2025年市場を予測!
  • セグメント別需要動向を分析、乗用車製品の競争構造の変化を解明!
  • 外資系メーカー17社、現地系12社の販売動向と成長戦略を詳細報告!
  • 燃費・NEV規制強化で電動車投入活発化、各社の製品投入計画を整理!

中国の乗用車市場はマクロ経済のソフトランディングとともに、2015年から成長が鈍化し、伸び率も2014年通年の13.3%増から1桁成長に低下している。しかし、中国がまだモータリゼーションの初期段階であり、100人当たりの乗用車保有台数も9台未満という低い普及状況を踏まえると、市場の持続的な発展には変わりはなく、2025年までに3,000万台以上の年間販売規模が予測されます。

近年、中国乗用車市場の製品構造が変化しています。中国で最大のボリュームを誇るCセグメントの販売が停滞する一方で、SUVセグメントが急成長し、注目されています。SUV製品の投入が中国市場での成功を左右すると言っても過言ではありません。また、各地域の市場の特徴を見ると、東部地域の大都市で環境汚染や交通渋滞対策として自動車購入規制の導入が始まっており、これまで中国経済を牽引してきた沿岸部の市場は今後縮小すると見られます。一方で、中西部地域や東部地域の中小都市が今後の中国経済の成長を牽引すると見られ、内陸部での乗用車需要拡大が見込まれます。

「2025年中国乗用車市場展望」では、乗用車市場の実態をより正確に把握できる新車登録台数データをベースに、2005年から2015年1~5月までの地域別乗用車市場動向を分析し、今後10年の中国乗用車市場とその構造変化を展望するほか、各地域の市場の実態や今後の成長地域と分野を予測します。また、乗用車メーカー29社の事業戦略及びブランド別製品計画と今後の競争力変化を分析します。さらに、セグメント別の需要動向を分析することで、今後の乗用車製品の競争構造の変化についても詳しく解明します。

「2025年中国乗用車市場展望」は、今後、さらなる市場成長と変化が見込まれる中国で事業展開される自動車関連業界の方々に有益な情報を提供いたします。

当案内をご高覧頂き、関係部署とも相談の上、ご採用賜りますようお願い申し上げます。

中国、行政区別1,000人当たりの乗用車保有台数と1人当たりのGDPとの分布関係

※ 画像をクリックすると大きいサイズでご覧になれます。


ユーザー登録(ログイン)後、リンク箇所をクリックしていただくと、ページ見本(PDF)がご覧になれます。
▼2章へ▲PAGE TOP

第1章

2025年中国乗用車市場の捉え方
1
 
2
2.
中国消費者クラスター分析、「80後」が主力ユーザー、
2025年以降の主力ユーザー「90後」への対応力が問われる
4
3.
中西部地域乗用車市場の現状と将来、今後乗用車市場の
けん引役・中西部市場が、2025年に市場全体の65%へ
8
4.
環境・エネルギー問題、排ガス規制強化するも対応燃料供給が遅延、
原油輸入依存度向上で新エネ車の本格的な普及が必要
12
5.
乗用車製品投入計画:SUV製品の市場投入か活発化、
中国系と欧州系がPHEVの投入拡大で燃費規制をクリアする方針
16
6.
乗用車モデルチェンジ、ホイールベース延長が相次ぎ、
エンジン小型・ターボ化、変速機多段化がトレンド
22
7.
ブランド力強化戦略、製品力向上に向け外資系から導入した技術の活用を推進、
ブランド戦略の見直し、ブランド宣伝等にも注力
30
8.
乗用車スペック分析:消費者の大型化嗜好が依然強いが、
燃費志向が高まる中、MPV・SUVで小型化シフトが開始
34
9.
自動車市場政策総覧、中系による外資買収や新エネ車普及を支援、
中古車市場拡大に対応し税制整備や車両情報開示を促進
38
▲1章へ / ▼3章へ ▲PAGE TOP

第2章

乗用車セグメント別需要特徴と展望
47
 
 
セグメント別影響要素・特徴分析:SUVは最大セグメントへ成長、
実用性、多目的性重視が今後トレンド
48
 
ミニ(A)・スモール(B):平均単価が上昇、SUV人気と低価格のCセグ車に押され、
2014年196万台に縮小
54
 
ロワーミディアム(C):欧系メーカーがシェア3割を維持、
値引き競争増加で2015年に平均単価は下落
60
 
アッパーミディアム(D):2015年に入り、市場の足踏みが続き、
平均単価は2008年の18.6万元から17.5万元に縮小
66
 
ニアエグゼクティブ(E1)、エグゼクティブ(E2):
欧州系が8割以上のシェアを維持、華南地区と華東地区の構成比が64%を達成
72
 
ラグジャリー(F):2015年1~5月は前年同期比10.9%減の3.4万台と低迷、
欧州系がシェアを独占
76
 
スポーツ(Sports):欧州メーカーがシェア8割を握り独占、
安定した成長で2021年10万台市場へ
80
 
MPV、B・C-MPV:中国系が低価格モデルを投入してシェア9割を実現、
上汽GM五菱と長安汽車が上位を独占
84
 
88
▲2章へ / ▼4章へ▲PAGE TOP

第3章

行政区別乗用車需要特徴と成長力展望
95
地域別モータリゼーション、中西部と東部の中小都市の潜在需要が大きく、
2025年以降1世帯1台時代へ
96

北京市

100

天津市

購入規制の影響で現地生産車の新車登録台数は6.8%減少、
2015年の新エネ車保有台数1.2万台を目指す
104

河北省

乗用車保有規模が2014年末に750万台を突破、
SUVが乗用車全体の販売増加を牽引
108

山西省

2015年1~5月の乗用車新車登録台数は7.1%増の
24.8万台を記録、中国系の販売拡大が顕著
112

内モンゴル自治区

2012年から市場の成長鈍化が現れたが、
地域経済の発展に伴い市場は回復する見通し
116

遼寧省

日本車がシェア3割でトップ、駐車場不足も政府が対応策を
導入し市場は堅調に推移、2021年100万台市場へ
120

吉林省

2014年の新車市場は15.4%増と急成長、官民一体での
内需拡大策を積極的に展開し、2025年70万台市場へ
124

黒龍江省

一人当たりのGDP成長率が2014年は4.1%増に留まり成長鈍化、
2020年以降の市場規模も4~5%に停滞
128

上海市

ナンバープレート競売発給制度で保有率が低水準、
新エネ車販売好調で新車登録が一時急増
132

江蘇省

乗用車新車販売の減速感が高まり、100人当りの
乗用車保有台数は2025年までに25台前後と予測
136

浙江省

杭州市が自動車購入・走行規制を導入、他都市での導入も検討、
乗用車保有台数は2025年1,700万台へ
140

安徽省

2011年を除き、乗用車市場は二桁成長を維持、
向こう数年は購入・走行規制導入の可能性は低い
144

福建省

100人当りの乗用車保有台数が7台の低水準に留まり、
低速EV登録の法整備を推進、正規の認可取得に期待
148

江西省

低保有率を背景に乗用車の新車販売が高成長を継続、
南昌市の自動車走行制限が市場拡大の懸念要素
152

山東省

乗用車保有規模が1,000万台を超える高水準を記録も、
購入規制やナンバープレート発給規制は暫く導入せず
156

河南省

C-MPV、MPV、SUVの需要が堅調、
鄭州市での購入規制・走行規制導入の可能性が高まる
160

湖北省

生産拠点を持つ日系や欧系の他、中系も拡販を実現、
SUVやMPV市場でのシェア獲得が成長トレンドに
164

湖南省

五菱宏光や哈弗H6を中心に販売が拡大、
新エネ普及策に対応して衆泰汽車がEVの雲100を投入
168

広東省

日系がシェア4割を握る地域、登録規制実施で市場は
大きくペースダウン、2020年以降は3~4%に成長鈍化
172

広西チワン族自治区

中国車がシェア5割を独占、個人所得が低く、
2016年以降は4~5%の成長率で推移する見通し
176

海南省

日本車がシェア4割でトップ、価格競争に直面するが
2015年以降も7~8%の成長率で推移する見通し
180

重慶市

2015年1~5月の新車登録台数は前年同期比0.5%減に縮小、
一方で長安汽車等中国系の販売が拡大
184

四川省

欧系の現地生産車の新車登録台数がマイナス成長に陥り、
中国系が前年同期比18.9%増の高成長率を実現
188

貴州省

2015年1~5月の新車登録台数は前年同期比14.9%増の
19.2万台、SUVが全体の販売拡大を牽引
192

雲南省

2014年の100人当たり乗用車保有規模が7台と
全国平均水準を下回り、今後の市場拡大が見込まれる
196

チベット自治区

乗用車保有規模は2014年末時点で20万未満、
SUV、MPVが全体の販売拡大を牽引
200

陝西省

上汽集団や長安汽車が牽引し中系が販売拡大、
市場規模底上げに向けメーカーの進出が待たれる
204

甘粛省

外資系エントリーモデルが人気、
政府の支援を受けた新エネ車の普及に期待
208

青海省

中系を中心にSUVの拡販が継続、
西寧市を中心に保有台数が急増し交通渋滞が深刻化
212

寧夏回族自治区

乗用車保有率は全国平均を上回り、
SUVの市場規模が最大シェアのCセグメントに肉薄
216

新疆ウイグル自治区

2015年以降ウイグルでの新車登録台数減少が顕著、
フルモデルチェンジした東風日産X-Trailが拡販
220
▲3章へ ▲PAGE TOP

第4章

2025年乗用車メーカー別事業戦略
225
乗用車系列・メーカー別2025年成長力展望:
一桁成長が続く中、中・欧が市場全体の6割を堅持する見通し
226
<欧州系>

VW

230

PSA

2015年1~5月の新車登録台数が1桁成長に鈍化、
製品ライン拡充や東風汽車との提携強化を推進
234

BMW

2015年50万台以上の販売目標を打ち出しているが、
輸入車の販売不調が懸念要素
236

Daimler

M-Benzは2015年に30万台の販売目標を設定、
現地市場向けの製品投入や販売網整備を強化
238

FCA

2018年の販売目標を76万台に設定、
Jeepブランド車の現地生産と販売会社設立で販売拡大を目指す
240

Renault

2015年1~5月の新車登録台数は前年同期比22.7%減の1.2万台
現地生産による製品ラインの拡充が課題
242
<米国系>

GM

上汽GMは2020年に10%の乗用車市場シェアを目指し、
製品ラインの拡充と販売網の整備を強化
244

Ford

2015年1~5月の新車登録台数は前年同期比0.7%増の35.6万台、
現地生産車の成長鈍化が顕著
246
<日系>

トヨタ

将来の年間200万台販売に向け、販売体制の見直しと
HEVを含む新モデル投入を進める
248

ホンダ

SUVを中心に中国市場向けモデル投入を活発化、
小規模店舗の設置により地方都市への拡販も狙う
250

日産

Infinitiブランド車やSUVの投入を加速、
2017年~2018年に年間販売200万台を目指す
252

スズキ

長安スズキへの出資を引き上げて新モデル投入を加速、
SUVや中型車を中心に燃費を抑えつつ拡販を目指す
254

マツダ

SKYACTIV技術導入で販売が急回復、
販売網整備や開発拠点の設置により更なる拡販を目指す
256

三菱自

年間30万台販売に向け、広汽三菱のSUV投入を強化、
将来的な現地生産も視野にPHEVの市場投入を準備
258

いすゞ

江西五十鈴の稼働による乗用車事業が加速、
7シートSUVのmu-Xで大型SUVの需要獲得を狙う
260

富士重

国産計画頓挫や価格競争激化を受け販売目標を撤回、
小型店舗による販売網拡大やHEVモデル投入に注目
262
<韓国系>

現代自・起亜

2015年1~5月新車登録台数が前年同期比2.9%の微増、
現代と起亜ブランドで明暗
264
<中国系>

上汽集団

MG、栄威ブランドの2020年販売目標を100万台に設定、
SUV及び新エネ車の投入を戦略の重点に置く
268

東風汽車

2020年までに自主ブランド乗用車販売200万台達成を目標に設定
270

中国一汽

2020年までに自主ブランド車販売200万台を目指し、
紅旗の復活及び駿派の追加でブランド力向上を図る
272

北汽集団

2020年までに新エネ車販売20万台を目指し、
幻速ブランドを発表してマルチブランド戦略を遂行
274

中国長安

哈飛汽車の哈尓浜工場を長安Fordに売却、
2025年までにグループ販売600万台達成を目指す
276

広汽集団

自主ブランド事業強化に向けた「3+e」戦略を発表、
SUVを中心に製品ラインアップ拡充を推進
278

華晨汽車

ハイエンドの華頌ブランドを新規発表しマルチブランド戦略を展開、
SUV及びMPV投入に注力
280

長城汽車

SUV専業に向け経営資源をSUV事業へ集中、
紅藍標戦略発表でマルチブランド戦略を展開
282

吉利汽車

マルチブランド戦略の見直しに伴い新ブランドロゴを発表、
2019年までに販売120万台を目標に
284

江淮汽車

乗用車販売目標を2015年30万台に設定、
直営店の新設で販売網強化を目指す
286

BYD

多様な市場需要対応に向けた「7+4」の新エネ車市場戦略を発表、
製品ラインアップの拡充を加速
288

奇瑞汽車

マルチブランド戦略を見直し奇瑞ブランドに一本化、
ラインアップ拡充を加速、販売網調整も展開
290