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中国自動車産業の開発・調達戦略
中国自動車産業の開発・調達戦略
発 行

■ 2010年4月28日

体 裁

■ A4判、約261頁+CD

価 格

■ 95,000円+消費税
※国内送料込

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約1.5MB

巨大市場、低コストと開発人材の三拍子が
揃い始めた中国のサプライチェーン

  • 中国自動車産業における完成車及び戦略部品の開発競争を捉える
  • 2010年代中国自動車産業における調達戦略の主要各社方針を分析
  • 中国自動車メーカー、部品メーカーの技術提携、買収動向を整理
  • 乗用車、商用車別の開発・調達最新動向から今後のトレンドを把握
  • 車種別パワートレーン開発・提携・調達動向からトレンドを把握
  • 戦略部品と素材設備分野における開発・提携・調達動向を纏める
  • 中国7大自動車産業集積地及び内陸部への進出動向と特徴を分析

中国自動車市場は、2009年に世界的な景気後退に襲われた米国、欧州、日本など多くの先進国の販売不振とは対照的に、40%以上の高い成長を記録。1,300万台の世界最大生産・販売国へ成長してきたことで世界から衆目を集めています。また、2010年に入ってもその成長ぶりが鈍化する様子は見られず、世界自動車メーカーにとって、中国自動車市場は垂涎の的であり最重要戦略市場として改めて認識されています。

中国民族系自動車メーカーは、取得税減税措置、農村部インセンティブの支給など政府景気浮揚策を最大限に活用し、シェア上昇の勢いが鮮明となっています。一方で、BYDによるオギハラの館林工場の買収、北京汽車によるSaab資産の買収、吉利汽車によるATメーカーの豪DSI及びVolvoCarsの買収など海外企業への買収を通じて、技術力の獲得を進めており、開発能力も急速にキャッチアップしています。こうしたことから、世界自動車メーカーは、これまでの製品開発、部品調達戦略を見直す機運が高まっています。また中国は、BRICs諸国の中でも、ブラジルに比べ人材面で、インドに比べ市場成長力が、ロシアに比べ製造業の基盤が優れており、新戦略への舵切りに必要な人材、市場、生産が揃っている点が中国自動車産業の特長と言えます。

当調査報告は、中国系および外資系自動車メーカー、自動車部品サプライヤー、素材メーカー、設備メーカー延べ数百社に及ぶ経営動向を取り上げ、部品取引関係、技術開発と提携、統合再編という3つの視点から2010年代に向けた中国自動車産業の競争環境を俯瞰した調査報告書です。目がますます離せない中国自動車産業の生々しい動きを理解する上で重要な参考資料になることを確信いたします。

当案内をご高覧のうえ、関係部署ともご相談いただき、採用を賜りますようお願い申し上げます。

中国、自動車・エンジン・変速機年産能力推移(1998-2009)と予測(2010-2015)

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▼2章へ▲PAGE TOP

第1章

中国自動車産業の製品開発競争
2010年代の技術競争焦点とは何か
 
1
 
1. 中国自動車産業の開発戦略、規模の拡大がもたらす質的変化が競争の焦点に
2
2. 中国テスト施設、R&Dの加速を背景に押し寄せるテストコースの建設ラッシュ
6
10
4.
中国自動車産業の統合再編、行政主導の下で「四大四小」メーカーを
中心に推進、商用車事業が合弁化へシフト
16
5.
中国企業による海外経営資産取得、2010年以降は台湾・日系も視野に
更に拡大の見通し
24
6.
中国系自動車メーカーの製品開発戦略、外資の低価格車の参入で問われる
開発体制の見直し
28
7.
中国系自動車部品サプライヤーの製品開発戦略、資源共有と開発効率の
向上に向けて産・学・研連携体制の構築を重視、電子制御技術も強化
32
8.
外資系メーカーの中国製品戦略、小型車化への需要シフトに対応し、
低価格車プロジェクトが本格化
36
9.
外資系サプライヤーの中国製品戦略、低コスト製品から先進技術製品まで
現地化を推進
40
10. 中国自主ブランド事業、政府の振興策を追い風に、さらなる成長が見込まれる
44
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第2章

中国自動車産業の調達購買競争
2010年代のゲームルールとは何か
 
47
 
1.
中国自動車産業の調達戦略、調達システムの最適化と共に
戦略部品サプライヤーの育成を重視
48
52
3.
中国自動車部品サプライヤー、内外自動車メーカーへのOEM納入を拡大しつつ、
高機能部品の整合能力が問われる
56
4.
外資系メーカーの調達戦略、日系は積極的な調達姿勢に転換、
欧米系は中国調達ソースを再強化
60
5.
外資系サプライヤーの調達戦略、低コスト調達体制の要として
Tier2/3部品の現地調達を加速
64
6.
自動車部品発注動向、低価格車とエコカー関連を中心に
新たな取引関係が展開
68
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第3章

車種別開発・調達戦略と経営動向
技術・購買リソースの最適ミックスの方程式を探る
 
75
 
1.
乗用車開発・調達戦略、外資系は低価格車向け調達網、中国系は高性能部品の
技術獲得が課題
76
78
1-2 
ミニ・スモールカー、外資系の徹底したコストダウンで再参入、
中国系の5割シェアの防衛策が課題
82
1-3 
ロワーミディアム・アッパーミディアム、持続成長を背景に現地調達と
提携開発が進行中
84
1-4 高級車、KD組立規制の関税撤廃により輸入部品採用が拡大
86
1-5 MPV・SUV・Sports、新製品投入の拡大に伴い、部品の現地調達が拡大
88
2.
乗貨両用車開発・調達戦略、新規参入活発化で求められる一層のコスト削減、
注目されるインド進出
90
3. トラック事業、自主開発製品の商品化を加速しながら、サプライヤー体制を見直す
94
3-1 
次世代エコトラック、天然ガス仕様車の開発が活発、量産体制も整備、
EVとHEVは試験運用にとどまる
96
3-2 
中重型トラック、サプライヤーの絞り込みと技術協力強化を背景に、
生産回復を推進
98
3-3 
軽型トラック、政策の恩恵を受け高需要が続く、DE車やエコカーの
開発が注目
100
3-4 
微型トラック、エコカーやEVの開発に注目、進む部品調達体制の
「乗用車化」
102
4.
バス開発・調達戦略、 欧・日の車台技術をベースに製品の上級化を推進、
基幹部品が外注に依存
104
4-1 
次世代エコバス、開発製品が80型式以上に拡大、量産に向けて
サプライヤーとの提携強化が課題
106
4-2 
中大型バス、世界最大の生産規模を背景にグローバルな調達と
開発提携が進行
110
4-3 小型バス、上級、大型志向の高まりを背景に欧米系が日系の牙城を崩す
112
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第4章

戦略部品の開発・調達戦略と経営動向
コア技術の達人になれ、さもなければうまく付き合え
 
115
 
116
2. 乗用車変速機、自動変速機の搭載比率が上昇する中、DCTとATの主導権争いが激化
122
3.
小型商用車エンジン、 欧米エンジニアリング会社やエンジンメーカーと提携し
排ガス対応と出力性能を向上
126
4.
小型商用車変速機、年間400万基を超えるOEM納入需要から生まれる
低価格生産基盤
130
5.
大型商用車エンジン、2011年以降Euro4排ガス規制の導入で
過剰能力の整理が進む見通し
132
6.
大型商用車変速機、トラックはAMTと多段化、バスはトルコンATを軸に
進む業界再編
136
7.
安全関連部品、規制強化と安全意識の向上でOEM部品搭載が拡大、
開発も受動安全から能動安全へシフト
138
8.
車載電子部品、乗員のエンターテイメントや情報要求増大で需要拡大、
外資系が現地開発や調達を強化
140
9.
ブレーキシステム、求められる高安全性能でABSからESCへと
新技術の現地化が加速
142
10.
ステアリングシステム、EPSを巡り中国系は量産確立、
外資系はコストダウンで、競争が熾烈化
144
11.
サスペンションシステム、商用車向けエア式が着実に拡大、
自主技術の獲得が注目
146
12. カーナビ、公共交通機関への納入が拡大、機能の充実が今後の課題
148
13.
自動車カーエアコン、外資系は市場拡大を背景に能増加速、
現地メーカーによる新製品開発が注目
150
14. 自動車照明装置、テールランプを始め、LED ランプへの切り替えが進む
152
15.
タイヤ、国内OEM、市販市場の拡大が輸出減少を補完、
日系メーカーは脱系列が課題
154
16.
内外装システム、欧米系サプライヤーが中国系OEM納入を拡大、
日系は現地開発力を増強
156
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第5章

戦略素材・設備の開発・調達戦略と経営動向
素材を制すものが2010年代の熾烈競争を勝ち抜く
 
159
 
1.
自動車鋼板、高強度・軽量化へ切り替え、合弁拠点は能力拡張に注力、
現地メーカーは完成車メーカーと提携強化
160
2.
自動車向け特殊鋼、開発強化により輸入依存度が縮小、技術向上や企業集約が
依然として問われる
162
3.
エンプラ、現地素材メーカーが新製品開発に取り組み、自動車軽量化向けの
部品開発が今後の課題
164
4. 自動車塗料、需要が拡大する一方、水系塗料の現地開発体制の整備が注目
168
170
6. プレス金型、現地完成車メーカーの需要増に対応し、内製化と能力拡張が活発
172
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第6章

競争格差広がる地域別自動車産業集積動向
地の利を活かせない企業はハンディを負うことになる
 
175
 
1.
広東・華南地域、自主ブランド事業の始動により、サプライヤーの
新規進出が加速
176
2.
山東・華東地域、山東省、江蘇省、浙江省の供給と市場の不均衡から
問われる産業集積政策の見直し
180
3.
上海市、 中国最大の乗用車集積地に成長、土地・人件費など
コスト上昇で懸念される競争力の維持
184
4.
長春・東北地域、地元完成車企業をめぐる納入体制を強化、
自動車産業基盤の再強化を目指す
188
192
6.
北京市・天津市、自動車産業集積地を形成、半時間経済圏を利用、
部品調達相乗効果の向上が課題
196
7.
重慶市・西南地域、自動車メーカーの現地進出活発化とともに、
工業団地の整備を加速
200
8.
西北内陸部、内陸部需要増加に伴う産業集積の加速、 懸念される
行政区同士による進出誘致競争
204
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付録

(巻末掲載+CD 収録、 EXCEL ファイル形式)
実績基礎データは 2010 年代を見通す鑑である
 
209
 
F-1. 中国、 自動車産業分野別経営データ推移 (2001〜2008 年)
210
F-2.
中国、グループ別ブランド別モデル別国産・輸入乗用車新車登録台数推移
(2005〜2009 年)
214
F-3. 中国、メーカー別モデル別乗用車生産・工場出荷台数推移(1998〜2009年)
222
F-4. 中国、グループ別メーカー別車種別自動車生産・出荷台数推移(1998〜2009年)
232
F-5. 中国、自動車関連製品輸入統計(2005〜2009年)
254
F-6. 中国、自動車関連製品輸出統計(2005〜2009年)
258
F-7. 中国、主要乗用車・商用車生産75拠点マップ
CDのみ
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第1章 中国自動車産業の製品開発競争 ……… 1
第2章 中国自動車産業の調達購買競争 ……… 47
第3章 車種別開発・調達戦略と経営動向 ……… 75
第4章 戦略部品の開発・調達戦略と経営動向 ……… 115
第5章 戦略素材・設備の開発・調達戦略と経営動向 ……… 159
第6章 戦略素材・設備の開発・調達戦略と経営動向 ……… 175
付録 中国自動車生産販売統計 ……… 209
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