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調査報告書:欧州

欧州自動車産業 2011
欧州自動車産業 2011
発 行

■ 2011年4月22日

体 裁

■ A4判、323頁+CD

価 格

■ 120,000円+消費税
※国内送料込

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約916KB

欧州市場の停滞を新興市場での拡販で補完し世界シェアを拡大

  • 新開発のパワートレインで26km/ℓ超の低燃費を競う欧州各社の戦略を分析!
  • 欧州メーカーのブラジル、インド、中国、ロシアなど新興国戦略を徹底分析!
  • 欧州9社の経営動向、現代自グループ、日本各社の欧州事業最新動向を詳報!
  • 欧州20ヵ国の自動車生産台数、34ヵ国の自動車販売台数を収録!

欧州自動車市場の停滞に、欧州の自動車メーカーは成長戦略の軸足をグローバル事業に移し、新興国事業強化の方針を打ち出しています。すでにドイツメーカーは中国での販売拡大により、過去最高利益となったBMWを始め、空前の決算となっています。インドでは戦略車としてVWがPoloセダンのVentoを発表、Fordも欧州のFiestaベースの廉価車を投入し、販売を拡大しております。新興国で存在感の増した欧州車は、日本メーカーの新興国戦略車の最大の競合相手になると思われ、競争に備えなければなりません。

一方、欧州においては1km走行あたり130gというCO2目標に向かって1gの削減を競い、動力性能を向上させながら燃費向上を実現する新技術開発の動きは、不況下ながら非常に活発です。エンジンのダウンサイズを目指した動きも加速しており、また未来を見据えたEVやPHEVの開発計画も多数発表されました。こうした競争環境に日本車のポジションを見直し、競争力強化を図らなければなりません。

『欧州自動車産業2011』は、欧州自動車産業の主要動向や、欧州自動車メーカーの経営動向を多面的に分析するものです。欧州における環境政策と自動車メーカーが競う燃費低減や電動化に向けた戦略を特集、また課題であるグローバル事業展開の焦点についての分析も掲載いたしました。

当案内をご高覧の上、関連部署とも相談いただき採用を検討いただきますようお願い申し上げます。

欧州の小型車とインド戦略車の価格帯

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第1章

欧州自動車産業の環境戦略とグローバル展開
1
 
1. 欧州自動車産業政策、CO2削減と環境技術競争力優位を狙いR&D支援強化
2
◇CO2削減に向け既存エンジン車の改良と環境車の開発を並行して推進
4
◇EUのCO2規制、2017年に小型商用車へも導入することで決定
4
◇自動車関連税へのCO2基準導入国は15ヵ国に拡大
7
2. 欧州自動車産業の環境戦略、内燃機関の技術革新を加速、電動車も本格化
10
◇自動車メーカーの環境戦略と燃費向上策
11
◇エンジンのダウンサイジング戦略が加速
12
◇ガソリンエンジンのダウンサイジング
13
◇西欧乗用車市場で、2009年までにダウンサイズエンジンの販売台数・シェアとも増加
18
◇ディーゼル、コンパクトへ展開進むハイブリッド車
23
◇次世代車EVの市販を開始、PHEV含め電動車の開発と2010年代前半に量産化を目指す
24
3.
グローバル戦略を加速、中国を享受するドイツメーカー、
インド戦略車で始まるコスト競争
26
◇欧州メーカーの世界市場でのシェア拡大
27
28
◇欧州メーカーのBRICs生産能力は2015年1,000万台へ拡大
30
◇インドを焦点に廉価を競うグローバル戦略車
32
◇ドイツが優位の高級ブランド世界展開
36
◇北米事業の有無が欧州メーカーに明暗
38
ブラジル:輸入車増で製品多様化、量産コアモデルは新PFへの切り替えで
製品競争力を競う
40
◇インド:廉価小型車市場へ各社が戦略車を投入、競争の焦点は低コスト生産
42
◇中国:ドイツメーカーが需要増を享受、Fiatは2011年に再スタート
44
4.
ロシア、外資自動車各社が部品輸入関税優遇措置を活用し
生産能力増強を計画
46
◇相次ぐ外資メーカーの自動車生産増強計画発表
48
◇政治主導による自動車産業振興策
48
◇外資部品メーカーによる新規投資も活発化
49
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第2章

欧州自動車生産
53
 
54
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第3章

欧州自動車市場
65
 
1.
欧州自動車市場:2010年に1,860万台に縮小、ロシアは回復に転ずるも
EU市場は停滞見込み
66
◇欧州34ヵ国自動車市場は2年間で400万台強縮小
67
欧州29ヵ国乗用車市場、2007年に1,600万台まで拡大も2010年には
1,300万台まで後退
67
◇ドイツ、2010年は前年の廃車インセンティブ策の反動で300万台割れ
74
イタリア、2009年末で3年間続いたインセンティブ策が終了し、
2010年は200万台割れ
78
英国、インセンティブ終了と付加価値税率引き上げにより2011年は
再び200万台割れの見通し
82
フランス、インセンティブ効果により2010年まで2年連続で230万台水準維持、
2011年は200万台割れの懸念
85
スペイン、財政赤字削減が急務となる中、消費マインドの改善進まず、
乗用車市場の低迷続く
88
ロシア、乗用車市場は2010年に3割増の190万台に回復、
2013年頃までに危機前の300万台水準に回帰へ
90
◇ポーランド、微増ながら2005年以降の回復基調を維持
92
◇チェコ、VAT減免範囲拡大で乗用車市場は拡大続く
92
◇ルーマニア、金融危機後、市場は3年で3分の1に縮小
93
◇スロバキア、2010年は反動減で6.5万台に減少
93
◇西欧ディーゼル乗用車市場、2010年は50%水準を回復
94
ハイブリッド車市場、2010年は推定10万台、今後製品数増加予定だが
市場拡大は未知数
94
◇代替燃料車市場、イタリアでLPG/GE車、CNG/GE車市場が急拡大
96
2.
西欧乗用車市場セグメント分析:A/Bセグメントが41%、
小型SUVが8.6%まで拡大
98
101
◇プレミアムB/C車比率が拡大、下位製品強化で今後も拡大見通し
103
◇2008〜2010年前半の廃車インセンティブ策導入の影響
105
◇A:2009〜2010年は市場シェア10%を維持
107
◇B/B-MPV:2010年は反動減となるも最大セグメント
107
◇C/C-MPV:更新モデルは好調も総市場縮小が続く
108
◇D/E1:主要モデルが軒並み二桁減で縮小傾向変わらず
108
◇E2/高級:景気回復と主要モデル更新で2009年を底に回復
110
◇MPV:主要モデルの販売増で総市場は下げ止まる
110
◇SUV:新製品投入効果で市場拡大が続く
110
3.
商用車市場:2009年に市場縮小の底を打つが、
経済停滞で回復は緩やかな見通し
112
小型商用車市場、東欧市場の低迷が続く中、
西欧は景気改善により回復基調に
112
中・大型商用車市場、2009年の市場縮小の反動もあり、
2010年は緩やかに回復
113
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第4章

自動車メーカーの経営動向
117
 
1.
VW:世界No. 1目指し、2018年販売1,000万台達成には
米・印拡販が不可欠
118
2010年に過去最高の業績、成長戦略としてPorscheとの経営統合、
MAN/Scaniaとのシナジー追求を重視
120
ドイツ中心の自動車・部品生産体制を維持、Audi生産能力増強、
SEAT工場稼働率改善に向けた取り組み強化
123
欧州外新工場稼働が増える中、現地化推進に加え、
グローバル調達によるコスト削減も模索
126
次世代環境技術開発の全方位展開を維持しつつ、
近年electrificationへの対応を加速
127
◇モデルサイクル短縮とパワートレイン技術の向上で製品強化を進める
129
◇NSC運営管轄ポストの設置とPorsche Holding買収で欧州販売強化を目指す
131
135
インド事業強化に向け待たれるスズキとの提携事業進展、
Porscheとの経営統合は難航
139
2.
Daimler:商用車は新興国市場での地位確立、乗用車は燃費規制対応へ
小型車拡販が課題
140
◇乗用車、商用車の高収益体質へ、資本関係構築
142
ハンガリー新工場稼働へ生産能力拡大、ドイツ中心ながら欧州外工場も
含め世界分業体制見直し
144
◇技術を重視する部品政策、共同購買でコスト削減
146
◇高級・スポーツの商品力を強化、課題は下位拡充
147
ハイブリッド車はディーゼルで業界初と超低燃費を狙う、
電動化技術はフルライン
150
◇ドイツ、イタリアでの縮小から欧州販売減
152
◇中国、米国、インドで乗用車販売拡大、戦略的に現地生産事業を強化する商用車
154
◇乗用車は小型車と環境技術獲得で提携、商用車は新興国基盤固めへ現地合弁始動
158
3.
BMW:2012年財務目標は達成確実、グローバル事業強化で
2020年200万台へ
160
2009年に自動車事業は赤字化するも2010年に急回復、
2012年目標達成は射程内へ
162
◇部品内製拡大などで効率化を目指す欧州内生産
163
◇購買・調達コストの削減で2012年累計40億ユーロ削減を目指す
165
◇技術開発を進め走行性能と低燃費・低CO2の両立を実現
166
◇小型モデルと高級製品をともに強化する製品戦略
169
◇燃景気回復に伴い回復基調に入った欧州販売
171
◇米国では生産能力拡大、中国で製販強化を図るグローバル事業
173
◇コスト削減策として重視し、共同開発、エンジン外販へと拡大する提携事業
177
4.
Porsche:高級スポーツカーメーカーとしての存続にVWと経営統合、
ハイブリッド・EV技術開発本格化
178
5.
PSA:上級製品強化、欧州外事業拡大により収益向上と
グローバルプレイヤーへの成長目指す
184
◇Varin CEO就任後後業績回復が進展、アジア新興国重視の経営体制に移行
186
2010年に欧州生産台数回復、一部工場で夜間シフトを導入し増産対応、
2012年欧州稼働率105%が目標
188
戦略的関係を結ぶサプライヤー20社からの調達拡大、
新開発の3気筒ガソリンエンジンを2012年に生産開始
191
研究開発費は売上高比率4%を維持、他社との提携活用で
開発高効率・コスト抑制図る
192
◇上級製品強化で製品ミックス改善につなげるとともに顧客ベースの拡大を目指す
194
Peugeot、Citroenの新ブランドイメージ導入とともに、
顧客満足度向上に向け販売・サービス強化を推進
196
2015年欧州外販売比率50%を目指し、中国、ラテンアメリカ、
ロシア事業を重視、インド市場再参入を決定
199
車両開発、環境技術開発などで自動車他社と幅広く提携、
三菱自との資本提携は見送り
201
6.
Renault:世界販売300万台、営業利益率5%強達成に向け
グローバル展開強化
204
◇業績は2010年に黒字転換、2013年目標に向け財務強化を図る
206
フランス国内工場の生産再編で、2013年までに欧州工場の稼働率
80%への引き上げを目指す
208
生産全工程見直しで生産コスト年4%削減、日産に加えDaimlerとの提携活用で
さらなるコスト削減へ
210
CO2低減に向けエンジンを新規開発、プラットフォームは日産、
Daimlerとの共有化を推進
211
◇EVとC以上の上級製品を新規投入し、2016年までに8製品拡充を計画
212
欧州2位を目指し販売維持拡大を目指すが、Renaultブランドのイメージ向上と
Daciaブランドとの差別化が課題
214
◇BRICs現地生産を強化するグローバル展開
217
◇日産との提携を軸にDaimlerとの提携拡大を模索
223
7.
Fiat:乗用車事業に特化、2014年世界販売600万台目指し
Chryslerとの関係を強化
224
産業部門を分社化、乗用車事業に特化しChryslerとの関係強化を
図る新経営計画
226
◇イタリア生産年165万台に向け、生産体制を再編
228
2010〜2014年に累計38億ユーロの調達コスト削減に向け、
Chryslerとの協業を深化
231
アーキテクチャを集約統合し、エンジンはダウンサイジングと
燃費技術搭載を進める技術・開発
232
◇Chrysler活用でSUV製品を拡充、上位シフトを図る製品戦略
234
◇2014年欧州販売215万台達成に向け、販売網を強化
236
ブラジルの年産能力を115万台に強化、米国ではChrysler、
中国では広州汽車との提携で事業始動
239
◇コスト削減策として重視し、共同開発、エンジン外販へと拡大する提携事業
242
8. 欧州GM:黒字化に向けた再建策始動するも中長期の成長戦略は見えず
244
◇Opel再生計画、2011年の収支均衡、2012年の黒字化を目指す
246
◇販売減少する中で、リストラ効果により税引き前損益の赤字縮小
247
西欧で余剰能力を削減する一方、ロシアなど東欧での能力を増強、
欧州全体としての適正化を推進
248
◇Opel車の製品攻勢に向け、ドイツの開発拠点の人員を増強
251
◇Opel再建に向けて2012年までに製品ラインの8割を新モデルに
252
◇再建を巡る紆余曲折で失墜したOpelブランドロイヤルティ回復が当面の課題
254
◇提携でパワートレインやプラットフォームを補完
257
9.
欧州Ford:Fiestaを牽引力に黒字化、新Focusで試される
製品マーケティング力
258
Volvo Cars売却でFordブランドに経営資源を集中、Odell会長下で
収益性の改善を目指す
260
西欧工場の生産再配置を進める一方、ロシアでの製販事業を管轄する
合弁事業を設立
262
EcoBoostエンジンの生産拡大を推進、ドイツとルーマニアでは
1.0ℓ3気筒EcoBoostエンジン生産を計画
265
◇PSAとEuro6適合のDE開発を発表、EVではTransit Connect Electricを投入
266
グローバルBカーのFiestaに続き、グローバルCカーのFocus、
C-Max/Grand C-Maxを投入
267
2009年は廃車買い換えインセンティブでFiestaの販売が好調となるが、
2010年は失速
269
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第5章

日韓自動車メーカーの欧州事業動向
273
 
1.
日本メーカーの欧州事業:西欧では収益性を重視、再び成長軌道に乗った
ロシアで量的成長を志向
274
2.
トヨタ:ハイブリッド車のラインアップ強化で100万台水準への
早期回復めざす
282
小型乗用車のグローバル企画センターとして欧州の役割を強化、
生産面では既存拠点の有効活用が課題
283
2012年半ばまでにハイブリッド製品を5モデルから8モデルに拡充し
フルライン化
284
◇ロシア以外の能力増強計画はなく、既存生産拠点の有効活用が当面の課題
286
3. 日産:小型SUV強化戦略奏功で拡販、2011年にEVを本格導入
289
289
4. ホンダ:販売回復へコンパクトハイブリッド車を拡充し、新型DEも開発
292
◇主力モデルの製品力強化が課題
293
5. スズキ:新型Swiftとロシアでの拡販で販売回復を目指す
295
◇VWとの提携効果はこれから
296
6. 三菱自:西欧は収益重視、量的成長はロシア市場で獲得
298
◇PSAへのOEM供給拡大で欧州事業の収益拡大
299
7. マツダ:ロシア需要取り込みを目指し、現地生産を検討
302
8. 富士重:ロシア、北欧など重点市場での販売にテコ入れ
304
9. ダイハツ:販売低迷により2013年1月末に欧州から撤退
305
10.
現代自Gr.:2010年に乗用車市場シェアがトヨタを超えるも、
赤字体質からの脱却が課題
306
308
◇ドイツRusselsheimのR&D拠点を拡張し欧州製品搭載のパワートレイン開発強化
309
欧州での拡販を目指し燃費性能に加えスタイリングを重視、
上級モデル製品ライン拡充にも着手
310
廃車買い替えインセンティブ効果で西欧主要各国でシェア拡大、
製品保証延長でブランドロイヤルティ強化へ
311
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第6章

商用車メーカーの経営動向
315
 
1.
欧州商用車メーカー:リストラ策の奏功により業績が回復新興国での
事業基盤確立に注力
316
Daimler Trucks:長期目標として世界1位のトラックメーカーを目指し、
BRICsでの事業基盤確立を推進
318
AB Volvo:事業効率化とグループ内でのエンジン共通化により
利益を伴う成長を目指す
319
◇Scania:VW主導でMANと部品共通化を検討、欧州外ではイラク市場に再参入
320
◇MAN:中国とインドでの事業拡大に加え、VWより買収した南米事業を強化
321
Iveco:2014年目標の達成に向け西欧工場の稼働率向上、
中国と南米事業拡大を推進
322
DAF Trucks:欧州トラック市場シェア20%を目指し、
EEV適合エンジンの搭載とHEV生産を開始
323
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付録

付録CD
 
◇欧州34ヵ国の自動車販売台数(2005-2010年)
◇欧州29ヵ国市場およびブランド別乗用車販売台数(2005-2010年)
◇欧州32ヵ国各国のブランド別乗用車販売台数(2005-2010年)
◇欧州20ヵ国各国のメーカー別自動車生産台数(2005-2010年)
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第1章 欧州自動車産業の環境戦略とグローバル展開 ……… 1
第2章 欧州自動車生産 ……… 53
第3章 欧州自動車市場 ……… 65
第4章 自動車メーカーの経営動向 ……… 117
第5章 日韓自動車メーカーの欧州事業動向 ……… 273
第6章 商用車メーカーの経営動向 ……… 315