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世界自動車省エネルギー技術動向
世界自動車省エネルギー技術動向
発 行

■ 2009年1月26日

体 裁

■ A4判、185頁

価 格

■ 140,000円+消費税※国内送料込

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地球温暖化防止へ強化される燃費低減技術の
開発と代替エネルギー活用技術の獲得

  • 排ガス浄化からCO2削減、燃費規制にシフトする
    世界の環境規制動向を整理!!!
  • 世界主要自動車メーカーの低燃費車・代替燃料車開発動向を
    比較分析!!!
  • 世界主要自動車部品メーカーの新世代パワートレイン
    関連技術動向を収録!!!
  • 低燃費実現に向けた要素技術の開発動向を製品分野ごとに
    整理・分析!!!

2008年後半に始まった金融危機の影響で、世界の自動車市場は縮小局面にあり、自動車産業は世界的な停滞局面を迎えています。しかし、こうした厳しい事業環境の中でも、社会が自動車に求めるCO2排出量抑制要求は弱まらず、2008年12月には欧州議会が歴史的な燃費規制の導入を決定。世界の自動車産業は、生き残りをかけて燃費低減技術を獲得し、世界経済の停滞に立ち向かわなければならない時期を迎えています。

こうした中、2009年1月に開催されたNAIAS(北米国際自動車ショー)では、トヨタとホンダが市場投入予定の新型ハイブリッド車(HV)を発表する一方、GMが販売予定の電気自動車(EV)を、DaimlerがHV・EV・燃料電池車(FCEV)の3バージョンから成る環境コンセプト小型車を発表。経営難に直面する他の自動車メーカーからも多様な低燃費車の提案が行われました。またここ数年、世界の自動車部品メーカーから、燃費低減効果の高い新パワートレイン技術や小型・軽量化、高度電子制御化をめざす新技術製品の提案が相次いでいます。

しかし、今回の世界不況と市場停滞は谷が深く、各社の低燃費技術獲得戦略をより困難なものにしています。今後数年間は燃費低減技術を低コストで実現することが最大の課題になる一方、2011年以降に見込まれる需要回復期には、他社に先駆けて事業を拡大するために一定の投資とリスクをかけて独創的な燃費低減技術を獲得する必要があります。

また、自動車メーカーには既存製品の燃費低減努力だけでなく、モデルミックスの再構築を通じた燃費低減努力が問われます。その中には、これまで主力モデルをフルモデルチェンジする際に進めてきた車体の大型化や装備の充実・高付加価値化の見直しも含まれます。

さらに、HV、EV、FCEVなど巨大投資を必要とする代替燃料技術の獲得を巡り、世界自動車産業界が再編・淘汰される可能性が増大しています。2008年に経営難に陥った米国自動車メーカーは事業売却、資本再編の可能性が指摘され、日欧メーカーには新たな提携を模索する動きが見られます。

当調査報告書は世界各国の燃費低減関連規制動向と世界自動車・部品産業の燃費低減技術獲得動向を取りまとめたものです。

本案内をご高覧頂き、関係各部署ともご相談の上ぜひとも採用賜りますようお願い申し上げます。


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▼2章へ▲PAGE TOP

第1章

世界自動車産業の省エネルギー技術動向:
燃費規制の強化で生き残りの鍵握る燃費低減技術
 
1
 
総論:
自動車需要低迷期に燃費規制強化必至、 2010 年代の生き残りに向け
鍵を握る燃費低減戦略
2
1. 日・米中心に競争激化するハイブリッド車、 欧州・韓国勢も取り組みを本格化
6
2. 再注目される電気自動車、 日欧メーカー中心に実用化を急ぐ
12
3.
HV/EV への優先投資により実用化の遅延が見込まれる燃料電池車/
水素エンジン車
14
4. エタノール車は米国・ブラジル中心に製品拡充が進展
18
5.
エンジン開発を巡る世界自動車メーカーの提携、 低燃費・
小型タイプでの協力が焦点に
20
6.
各国政策:日米欧中心に各国政府が自動車の燃費・CO2 規制強化、
グリーン税制導入を加速
24

 ◇北米

トヨタに先行しプラグインHEV実用化目指す
25

 ◇欧州

29

 ◇日本

DE車強化とGE直噴化推進するがHEV開発強化にも着手
35

 ◇中国

BluetecとHEV拡充し燃費分野の技術リーダー目指す
38

 ◇その他アジア諸国

Miniの製品拡充とクリーンディーゼルで燃費低減を推進
40

 ◇その他

他社との提携活用し先進パワートレイン技術を取り込み
43
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第2章

世界自動車メーカーの低燃費車・代替燃料車開発競争:
DE・HV から EV・FCEV へシフトする競争
 
45
1. GM Gr.
2006 年にハイブリッド車市場へ参入、 2 Mode と E-FLEX で
ラインアップ拡充を急ぐ
46
2. トヨタ Gr.
54
3. Ford Gr.
DE、 変速機、 小型車の技術等を提携に依存しつつ HV と
直噴 GE 軸に燃費低減を目指す
62
4. VW Gr.
エンジン・変速機関連の新低燃費技術採用で他社に先行、
次世代パワートレイン開発も本格化
68
5. Renault/日産 Gr. 
アライアンス活用しクリーン DE、 電気駆動次世代車の
開発を推進
74
6. Daimler Gr.
クリーン DE と燃料電池車、 BlueZERO コンセプトで全方位的に
燃費低減を推進
79
7. ホンダ
燃料電池車 FCX Clarity を発売、 ハイブリッド車普及戦略も具体化し
年販 50 万台を目指す
84
8. BMW Gr.
量産車はマイクロ HV で燃費低減、 次世代車として水素エンジンと
EV 開発を推進
88
9. PSA Gr.
2010 年以降ディーゼルハイブリッドと Stop & Start で
燃費低減を加速
91
10. 三菱自
2009 年の商品化を目指し電気自動車とクリーンディーゼルの
開発を加速
94
11. ベンチャー企業
燃費・CO2 規制を追い風に新コンセプトのゼロエミッションカー
提案を活発化
96
12. 新興国メーカー
ハイブリッド / 電気自動車開発でグローバル展開に向けた技術力を
アピール
98
13. 商用車メーカー
100
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第3章

燃費低減技術を軸に成長めざすコアサプライヤー:
激化する新世代パワートレイン技術獲得競争
 
107
1. Bosch
Samsung SDI との提携でハイブリッド事業を強化、 燃料噴射は
新製品で優位維持を目指す
108
2. デンソー
HV 関連技術で世界をリード、 コモンレールは 2,000bar 実用化で
Bosch に対抗
111
3. Continental 
SiemensVDO 買収で HEV 関連技術開発とエンジン制御分野を強化
114
4. BorgWarner
ターボ需要増とデュアルクラッチ技術普及を軸に成長を持続
118
5. ZF Gr.
ドイツ高級車メーカー中心に駆・伝動効率改善をサポート
120
6. MAHLE
エンジン部品総合サプライヤーとして効率改善、 ダウンサイジングを
提案し成長
122
7. アイシン Gr. 
HV 用含めた総合駆動部品メーカーとして軽量・低燃費技術開発を強化
124
▲3章へ / ▼5章へ ▲PAGE TOP

第4章

燃費低減関連要素技術の開発競争:
全分野で進む小型・軽量化と効率向上、 電子制御の高度化
 
125
1. 駆伝動系 
126
 ◇ディーゼルエンジン
2,000bar コモンレールで CO2 低減と Euro5/6
排ガス規制に対応
126
 ◇ガソリンエンジン
欧米メーカーが直噴技術の導入を加速
128
 ◇動弁機構
日・欧メーカー中心にバルブリフト制御機構の採用が拡大
130
 ◇ターボチャージャー
エンジンダウンサイジングに向けた需要拡大を
見込み新規参入が増加
134
 ◇Stop&Start システム 
欧州の CO2 規制対応で再注目され需要増の兆し
137
 ◇トランスミッション
欧米向けを中心に DCT がフルライン化、 CVT の多様化・
AT の多段化も進展
139
2. 電気自動車/燃料電池車関連 
日系自動車・部品・素材メーカーが
実用化で先行、欧米系は基礎開発を継続
144

 ◇バッテリー

各社の電気自動車投入計画に合わせた生産計画・開発が進展
144

 ◇HV システム/モーター/インバーター

低コスト化へ量産準備活発化
149

 ◇燃料電池 

乗用車向けは本格普及に向けて一層のコスト削減が鍵
151
3. シャシ系 
EPS は小型化/高出力化、 タイヤは抵抗低減/制動距離短縮の
相反する課題を克服
154

 ◇EPS

大型車向け開発競争は今後も継続、 モーターはブラシレスが席巻
154

 ◇タイヤ

転がり抵抗の低減とウエット性能向上を両立
156
4. 車体軽量化 
燃費低減効果は高いが、 安全とコストに配慮しながら進む
材料転換
158

 ◇フレーム/ボディー

高張力鋼板・アルミ中心に軽量・高剛性材の採用拡大
158

 ◇内装/シート

低環境負荷材の採用と軽量設計の適用分野が拡大
162

 ◇エアコン

低燃費設計の採用と HV 用電動コンプレッサー開発が進展
164
5. 軽量化材料 
軽量化技術の用途開発・提案活動を積極的に推進する
各種材料メーカー
165

 ◇鋼材

高張力鋼板の性能向上と採用拡大を中心に軽量・小型化に対応
165

 ◇アルミニウム/マグネシウム

高級車中心に採用進むが、本格普及に問われる
一層のコスト低減
167

 ◇樹脂

積極提案で自動車重量比 10% 超を目指す
169
▲4章へ▲PAGE TOP

第5章

世界の代替燃料普及促進動向:
非食物系バイオ燃料の低コスト・高効率生産技術開発が課題
 
173
174

 ◇米州

米国、 ブラジル中心にエタノールの増産、 普及が加速
174

 ◇欧州

EU が輸送部門で 2020 年 10%のバイオ燃料普及を
目指すが、食料高騰で目標を修正
178

 ◇アジア

日本は次世代バイオ燃料開発に注力、
東南アジア各国はバイオ燃料混合を義務化
181
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第1章 世界自動車産業の省エネルギー技術動向:
- 燃費規制の強化で生き残りの鍵握る燃費低減技術 -
……… 1
第2章 世界自動車メーカーの低燃費車・代替燃料車開発競争:
- DE・HV から EV・FCEV へシフトする競争 -
……… 45
第3章 燃費低減技術を軸に成長めざすコアサプライヤー:
- 激化する新世代パワートレイン技術獲得競争 -
……… 107
第4章 燃費低減関連要素技術の開発競争:
- 全分野で進む小型・軽量化と効率向上、 電子制御の高度化 -
……… 125
第5章 世界の代替燃料普及促進動向:
- 非食物系バイオ燃料の低コスト・高効率生産技術開発が課題 -
……… 173
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