進む技術開発とイノベーション
中国では自動車の電動化と並行してスマート化・自動化も急速に進展しました。自動車市場が成熟するにつれて消費者のニーズが多様化し、快適性や利便性に対する消費者の目が肥えてきたため、続々と新しい機能がデジタルコックピットに集約されています。電動化の進展につれてベンチャー企業が多く登場し、イノベーションが生まれ易い環境と、新技術を受け入れる中国の消費者層が相まって、デジタルコックピット市場は勢いを増して拡大を続けています。また、デジタルコックピットに関する世界の特許出願件数は中国が最多で、中国企業のデジタルコックピット関連動向は世界的に見ても注目されています。
近年のEV市場の急拡大はデジタルコックピットの進化によって便利な機能が増えたことも影響しています。2022年末をもって現行のNEV購入補助金は終了するため、EVメーカーにとって価格訴求力が低下することから今後EVの販売を左右するカギとしてのデジタルコックピットの重要性が一層増すことが予想されます。また、中国OEMはEVを突破口として海外市場に積極的に進出しており、デジタルコックピット関連の技術・サプライヤーが本格的に海外展開する可能性も高まっています。日本自動車産業にとって、EV・スマート化分野における中国の発展は脅威となる一方、この発展・変革から示唆が得られる機会とも言えるでしょう。日中企業の連携のチャンスも広がっています。
本調査報告書ではADAS・自動運転を除いたデジタルコックピットのスマート化機能に焦点を当て、部品別にバリューチェーンをまとめ、参入部品メーカーを整理します。OEMメーカーに関するレポートでは中国系をメインに提携関係や実車搭載状況を詳報いたします。図や写真等を活用して内装や機能を直観的に把握できるような誌面となります。Sensetimeや京東方等、デジタルコックピットには欠かせない中国系部品メーカーやContinentalやFaurecia等グローバル部品メーカーの中国事業もとりあげます。
当案内をご高覧のうえ、関係部署ともご相談いただき、ご採用賜りますようお願い申し上げます。
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![]() 総論 |
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潜在ニーズの巨大化で進む次世代デジタルコックピット開発の
現状と将来の展望 |
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![]() 第1章 |
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部品別にみるデジタルコックピット市場の概要と展望
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- メーター |
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- AR-HUD |
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- ディスプレイ(miniLED、有機LED) |
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- エンターテインメント(アプリケーション、サービス) |
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- DMS(ドライバーモニタリングシステム)(視線検知、人体センサー) |
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- HMIシステム(音声認識、ジェスチャー、ハプティックスイッチ) |
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- 快適装備(エアコン、空気清浄) |
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- デジタルミラー(後方カメラ、ディスプレイ、ドライブレコーダー) |
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![]() 第2章 |
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中国OEMのデジタルコックピット搭載動向と提携関係
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東風集団 |
中国一汽 |
中国長安 |
北汽集団 |
広汽集団 |
BYD |
長城汽車 |
吉利汽車 |
奇瑞汽車 |
NIO |
理想汽車 |
小鵬汽車 |
その他新興メーカー |
外資系メーカー(VW、GM等) |
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![]() 第3章 |
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自動車部品メーカーの事業戦略と動向
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華域汽車 |
Neusoft |
徳賽西威 |
延鋒 |
商湯科技(Sensetime) |
科大訊飛(iFlytek) |
華陽集団 |
京東方(BOE) |
航盛電子 |
Pateo |
Bosch |
Continental |
Faurecia |
Valeo |
Harman |
日立Astemo |
Panasonic |