政策を緊急調査
- PHEVとEVを新エネルギー車と定義し、技術革新の中心に位置づけた産業政策を解明!!
- レアアース輸出制限、49%外資規制等、EVで世界覇権の獲得を目指す中国政府の意図を解明!!
- 電動二輪車2,000万台市場への膨張を招いた法整備の遅れを反省、関連制度・法整備を加速!!
- 規格の統合を見ないまま世界最大規模の充電インフラが整備されるなど、EV普及上の課題を分析!!
- 地方政府は新エネルギー車の長期産業発展計画を検討、EV技術獲得に向けた地域間競争を報告!!
中国政府は次世代自動車における世界的覇権獲得をめざし、新エネルギー車(PHEVとEV)戦略を策定。法整備と市場育成、技術開発支援を強化する計画です。
中国政府は、中国の電気二輪車が短期間で年間2,000万台市場に急成長した事実をもって、電気自動車に対する社会的受容度が高いと判断。加えて、電気自動車に不可欠な駆動バッテリー用リチウム、モーター用レアアース(ネオジム、ジスプロシウム)を多く保有する強みを活かし、電気自動車を『国家的戦略産業』として育成する計画です。
しかし、駆動モーター、2次電池及び電池用セパレータ等の要素技術とその製造技術の育成は遅れており、外国メーカーからの技術・資本導入を仰がざるを得ない状況にあります。それでも、中国政府は2007年にレアアースの輸出制限政策を開始。2010年8月には、「新エネルギー車産業発展計画(2011年~2020年)」(草案、業界関係者から意見聴取中)を発表。その中で、電気自動車関連部品事業への外資出資比率を49%未満に制限する意向を表明。あくまでも、民族独自の産業育成を目指す計画です。一方、2010年5月には、最高速度80km/h・航続距離100km/Charge未満の電動シティーコミューターを自動車と認定。地方で需要が急増する簡易小型EVを取り込んで市場育成を急ぐ一方、安全基準や納税義務、交通規則順守を求める計画です。
当調査報告は、2冊セットで、中国の新エネルギー車産業の実態を多面的に分析するもので、今回の『制度・政策+インフラ+資源編』発行に続き、12月には『市場+メーカー+製品編』を発刊する予定です。
当案内をご高覧の上、関係部署とも ご相談頂き、採用を賜りますようお願い申し上げます。
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第1章 |
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中国新エネルギー車が普及するカギとなる政策・制度、
インフラ整備、資源確保を検証 1 |
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1. 総論:中国における新エネルギー自動車普及の可能性
2 |
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2. 新エネルギー車政策、戦略的新興産業と位置づけ、産業保護で
部品分野に初の参入規制を導入 4 |
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3. 電動二輪車関連政策、市場の急拡大から、求められる
関連法整備の健全化 8 |
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5. レアメタル、戦略備蓄と輸出抑制を強化、レアアースが貿易摩擦の焦点
14 |
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第2章 |
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行政区別新エネルギー車関連政策、充電施設インフラ整備、
資源開発状況 19 |
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1. 北京、政府調達で地元メーカーの新エネ車事業を育成、
2015年15万台規模目指す 20 |
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2. 天津、CATARCおよび国内最大EV/電池メーカーが所在し、
EV事業化で先駆的役割を果たす 22 |
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3. 河北、唐山市を中心にEV事業を推進、2015年に能力50万台を
整備する計画 24 |
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4. 遼寧、新エネ車を含む新興産業を支援、2015年に新エネ車
年産50万台の能力整備を目指す 26 |
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5. 吉林、2012年をめどに、長春市を新エネ車、遼源市をLiイオン電池の
産業集積地として育成する 28 |
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6. 上海、万博を機に新エネ車の普及推進を加速、2015年に30万台の
新エネ車生産能力を整備 30 |
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7. 江蘇、新エネ車産業支援策を発表、2015年に15万台の
生産能力整備を目指す 32 |
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8. 浙江、杭州市は2012年に新エネ車保有台数を2万台に、
EVレンタル等ビジネスモデルを模索 34 |
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9. 安徽、合肥市は新エネ車試行都市に加え、地方財政最大2万元の
補助金で推進を強化 36 |
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38 |
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11. 河南、鄭州日産と鄭州宇通を中心に新エネ車の開発を支援、
2015年までに5万台の生産能力を整備 40 |
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12. 湖北、東風汽車を中心にEV産業を加速、太陽光充電スタンドを
含めるインフラ整備が先行 42 |
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13. 湖南、ハイブリッドバスの実証走行活動を展開、
2015年に新エネ車産業の売上高120億元へ 44 |
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14. 広東、深圳市を中心に新エネ車普及に向けた補助金を増額、
2015年に20万台年産能力へ 46 |
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15. 広西、高い二輪車の保有率で、低価格低速EVの有力な
消費市場として期待 48 |
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16. 海南、2012年までに海口市で新エネ車を1,050台導入、
新エネルギーの応用は活発化する見通し 50 |
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17. 重慶、長安・力帆等地元メーカー5社を支援し、2015年46万台の
新エネ車の生産能力整備を目指す 52 |
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18. 四川、レアアース資源開発を強化しながら、
2012年新エネ車2万台生産を目指す 54 |
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19. 山西、メタノール車を新エネ車戦略の軸に位置づけ、
2011年に売上高50億元を目指す 56 |
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20. 内モンゴル、鉱物・エネルギーが豊富、
レアアース埋蔵量が中国一の資源基地 57 |
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21. 黒龍江、新エネ車生産拠点を省内に設立、
新エネルギーの利用が活発化 58 |
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22. 福建、制御システムの開発拠点を新設、
厦門金龍、東南汽車への支援を強化 59 |
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23. 江西、世界最大リチウム鉱山の開発に注力し、
リチウム電池の中国一生産拠点を目指す 60 |
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24. 貴州、2014年までに売上高300億元のリチウムイオン電池産業を育成
61 |
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25. 雲南、省都昆明市は「十城千輌」対象都市の一つとして
新エネルギー自動車の利用が加速 62 |
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26. チベット、巨大な銅と炭酸リチウムの埋蔵量を探測され、
世界1位のリチウム年産能力を整備 63 |
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27. 陝西、BYD・陝西汽車・電力会社が協同で
「新エネ車モデルパーク」を建設 64 |
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28. 甘粛、電力グリーン化の加速によるEV等新エネルギー車の
普及への助力 65 |
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29. 青海、世界の3分の1を占める塩化リチウム資源を持ち、
素材供給地として注目 66 |
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30. 寧夏、エネルギー構造のグリーン化を加速し、
新エネ発電比重を2020年に18%へ 67 |
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31. 新彊、新エネルギー車の需要市場とし育成、
沿海地域に遜色ない充電設備の整備を計画 68 |
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付録 |
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巻末付録
69 |
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・ 中国、メーカー別モデル別HEV、PHEV、EV工場出荷台数
(2005~2009年、2009/2010年1~8月) 70 |
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・ 中国、行政区別モデル別HEV、PHEV、EV国産車新車登録台数
(2006~2009年、2009/2010年1~8月) 70 |
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74 |
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・中国、行政区別人力自転車生産台数 (2000~2009年)
78 |
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・中国、行政区別電動自転車生産台数 (2000~2009年)
78 |
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・ 中国、行政区別都市部における100世帯あたりの助力車保有台数
(2002~2009年) 79 |
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・ 中国、行政区別農村部における100世帯あたりの二輪車保有台数
(2000~2009年) 80 |
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・ 中国、行政区別都市部における100世帯あたりの二輪車保有台数
(2000~2009年) 81 |