加速する日韓欧米の現地展開、
迎え撃つ中国企業の成長力
- 燃費規制対応で電動車投入が加速、2020年は200万台規模に成長!!
- 中国系サプライヤーは外資技術の導入や投資拡大で競争力を強化!!
- トヨタやホンダのHEV生産の本格化により、部品の現地調達が加速!!
- LG Chemをはじめ韓系メーカーが中国系・外資系から電池受注を拡大!!
中国での電動車生産は、政府補助金や都市部でのナンバープレート規制緩和等の優遇策により、2015年は前年比4倍となる約40万台に達しました。今後、中国政府により進められている燃費規制の対応のためには、電動車の投入が不可欠となるため、外資系および中国系の自動車メーカーが中国での現地生産を推進しており、2016年1~4月も前年同期比2.8倍となる10.3万台へ拡大しました。2020年には中国での電動車の生産規模は年間200万台以上に成長することが予想されます。それに伴い、電動車部品需要も拡大することが確実で、中国で自動車事業に携わる企業各社にとって新たなビジネスチャンスとなっています。
当調査報告では、電動車主要16部品における業界トレンドや納入関係を整理します。特に、駆動電池、BMS、モータ、PCUについては系列別・サプライヤー別の納入規模やモデルごとの部品調達先を詳報します。その他、車載充電器や磁石、高圧ケーブル、DC-DCコンバータ等についても主要サプライヤーを紹介し、その競合関係を解明します。また、自動車メーカーの視点から、GMやVW、トヨタ、現代自等の外資系およびBYDをはじめとした中国系が進めている電動車投入計画及び部品調達戦略について分析します。さらに、華晨BMWへ電池を納入するCATL、Chryslerからモータ受注に成功した精進電動、上汽GMや奇瑞汽車等から電池を受注したLG Chem、48Vシステムの現地生産に着手しているValeo等の国内外の電動車部品サプライヤー79社をピックアップし、その成長戦略を分析します。
当案内をご高覧の上、中国での電動車ビジネスに携わる方々の経営戦略策定の参考資料として、ご採用賜りますようお願い申し上げます。
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総論 |
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中国電動車産業の現状と将来
1 |
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・ 電池コストの引き下げや充電インフラの整備強化により、
2030年までに電動車生産規模が1,000万台以上に拡大 2 |
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第1章 |
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電動車部品産業の現状
13 |
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・ 電動車部品分野の政府支援政策、「産業技術創新プロジェクト」や
「国家重点研究開発計画」を通じて電池・モータ等の産業を育成 14 |
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・ メーカー別電動車生産・販売実績、HEVモデル数の増加で
HEVとPHEV・EVとのシェア争いが開始 20 |
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・
30 |
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・ 12V ISS採用状況、2015年の搭載規模が300万台以上、
欧・米・韓等の外資系が搭載拡大を積極的に推進 38 |
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・ 48Vシステム採用状況、Bosch、Delphi、Valeo等が現地化開発を強化、
2025年に市場は1,300万台に拡大へ 42 |
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第2章 |
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電動車主要部品別の事業動向・調達関係
45 |
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46 |
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BMS: 江淮や長安がグループ内調達を強化、現地系の事業参入が活発化
64 |
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車載充電器: 現地系は能力増強や資金調達に注力、外資系も現地生産を推進
74 |
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車載充電コンセント、充電プラグ: 外資系参入により現地系との競争が激化
78 |
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駆動モータ: サプライヤーによる能力増強や買収、提携等の動きが活発化
82 |
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磁石: TDKや日立金属等の外資系が現地生産を推進
92 |
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PCU: 大手完成車メーカーは外資系サプライヤーやグループ内から調達推進
96 |
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VCU: グループ内製と大手外資サプライヤーからの調達が主流に
106 |
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電動エアコン・コンプレッサー: 松芝股份やThermo Kingが受注拡大
116 |
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高圧ケーブル: 韓国LS電線が中国系から受注拡大、BYDは内製を強化
118 |
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レゾルバ: 多摩川精機・ミネベアが受注拡大、現地系は中小企業が開発強化
120 |
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DC-DCコンバータ: 新エネ車市場拡大で需要増、各社が能力増強に注力
121 |
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電動ウォーターポンプ: 日系が販売強化、東風はグループ内調達、BYDは内製
122 |
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コンデンサ: パナソニックやVishay等が販売強化、中国系の新規参入が拡大
123 |
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12V ISS、48Vシステム用スタータ: BoschやValeoが現地開発・生産を加速
124 |
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12V ISS、48Vシステム用バッテリ: 日立は48V用の中国市場投入を計画
126 |
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第3章 |
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自動車メーカーの電動車部品調達戦略
129 |
: |
130
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欧州系自動車メーカー |
: |
BMW・PSAは内製計画、VWはBosch等から調達
132
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日系自動車メーカー |
: |
日系サプライヤー現地から調達、日産は輸入中心
135
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韓国系自動車メーカー |
: |
電動車量産に向けMobis現地工場から部品調達
138
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中国系自動車メーカー |
: |
BYD等が内製、サプライヤーとの提携も拡大
140
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第4章 |
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電動車部品サプライヤーの事業動向
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<駆動電池> |
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BYD: 駆動電池や駆動モータ等を内製、PHEVの宋にNMC電池を採用
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CATL: 商用車用LFP系電池と乗用車用NMC系電池を製販
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貝特瑞新能源材料(BTR): 負極材を中心に生産、外資との提携に注目
176 |
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国軒高科: 上場を実現、2016年下期に新型電池を投入予定
178 |
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科力遠: トヨタHEV生産対応と同時に、吉利等との提携深化を目指す
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寧波杉杉股份: 正負極材・電解液に加え、駆動電池や電動車開発に着手
182 |
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山東威能環保電源: LFP・LMO・NMC電池を開発、衆泰向けに納入
184 |
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深圳沃特瑪電池: LFP系に加え三元系を開発、拠点を新設し生産を強化
186 |
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天津力神電池: NMC電池を開発、江淮汽車iEV5向け納入増を目指す
188 |
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万向集団: 電動車事業へ2,000億元を投資、国内外で事業拡大
190 |
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銀隆新能源: LTO電池を製販、格力電器の買収効果に注目
192 |
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中国比克電池: 深圳に加え大連拠点を稼動、顧客獲得で成長目指す
194 |
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中航鋰電(洛陽): 洛陽と常州で生産増強、合弁拠点で研究開発に注力
196 |
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中信国安盟固利電源技術: グループ会社でLMO・LTO電池を生産
198 |
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Boston-Power: 江蘇拠点を中心に生産増強、三元系により新規顧客開拓
200 |
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Microvast: LTO系と三元系を軸に開発、浙江拠点で生産体制を強化
202 |
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LG Chem: 南京拠点を稼動し受注拡大、バス向け事業が課題
204 |
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衡遠新能源: 新たに三元系の開発を推進、浙江拠点を新設
206 |
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捷威動力: 奇瑞や東風へ納入拡大、Ford向け電池の共同開発を推進
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普莱徳新能源: 北汽EV乗用車向けへ納入拡大、三元系の開発にも着手
208 |
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Maxwell Technologies: 深圳と天津の2拠点で委託生産を展開
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Samsung SDI: 新拠点を稼働、バス向けに加えて江淮向け生産も推進
210 |
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SK Innovation: 三元系電池を生産、重慶拠点を売却し事業再編を進める
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パナソニック: 大連で駆動電池生産に着手、新たな収益源への育成を目指す
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TDK: ATLを通じてLFP系電池を生産、モータ用磁石の生産を開始
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<BMS> |
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華霆動力: 江淮との取引を強化、合弁会社を設立し安定供給を図る
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嘉鈺新能源: BMS生産子会社を完全子会社化、中小バスメーカーに供給
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均勝電子: Preh買収でBMS事業を本格化、中車集団と提携し販路拡大
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科列技術: 「新三板」上場で資金獲得、中国BMS市場シェア30%を目指す
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力高新能源: 2015年BMS供給台数は1万台、他社との協業でシェア拡大
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億能電子: 曙光汽車集団傘下として再編、生産・開発事業を強化
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<車載充電器> |
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杭州富特科技: 工場新設で生産能力を年間20万台に増強
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嘉昌機電: 資本金を1,000万元へ増資、北京現代へ車載充電器を納入
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深圳欣鋭科技: 車載充電器の生産能力を年20万台へ増加
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鉄城信息: 杭州工場を新設し需要増に対応、新規納入先開拓にも注力
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威邁斯電源: 光明支社および新工場を新設し、需要増への対応推進
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Emerson Network Power: 親会社からの独立を推進、生産機能統合も検討
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<モータ> |
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北汽新能源: Siemensとの提携で駆動システム生産を強化
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大地和電気: 2015年売上高は前年比4.2倍増、遵義や厦門拠点を新設
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大洋電機: 2015年売上高49億元、事業強化に向け上海電駆動を買収
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徳洋電子: 2015年小型電動車用モータ販売は3万基超
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方正電機: 生産能力増強に向け工場を建設、他社買収で開発・製販強化
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華域電動: 上海支社で新工場を建設、上汽や衆泰等から受注獲得
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232 |
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巨一自動化: 2015年1.1万基超納入、独資及び江淮との合弁で生産増強
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中車時代: 2020年までに駆動システム等の生産能力を年間6万セット増強
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斯科若電器: 2015年の駆動モータ納入が2.6万基に増加
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臥龍電気: 上海大郡動力控制技術と合弁で工場新設、資金調達にも注力
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BorgWarner Remy: 生産・開発能力を強化し、現地企業とも提携
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Siemens: 北汽新能源と提携して駆動モータを生産、天津で生産ライン導入
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Valeo: 上海工場でISS生産を増強、48Vシステムの現地生産も計画
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ZF: 電気駆動事業部を新設する他、一体化電気駆動製品の開発を加速
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Magna: Volvo S60L PHEVにモータ供給/東芝: 天津松正と合弁会社設立
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<PCU、DC-DCコンバータ> |
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匯川技術: 電動車制御部品の開発に注力、EV向けへの納入が課題
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Bosch: 聯合汽車電子を通じインバータの現地生産を強化
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Continental: インバータを中国系自主ブランド車へ供給開始
244 |
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Delphi: 電動車向けに低コスト・コンパクト化製品開発を推進
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Infineon Technologies: 2015年中国売上高は13億ユーロ超を実現
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NXP Semiconductors: 中国で電動車用半導体合弁会社を設立
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STMicroelectronics: 深圳工場の年間生産能力を100億個へ増強
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デルタ電子: EV充電分野で高い技術力、他社との提携で開発推進
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デンソー: 現地テクニカルセンターを強化、インバータ等基幹部品を供給
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豊田自動織機: PCUとDC-DCコンバータの中国現地生産に期待
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日立オートモティブシステムズ: 48Vリチウムイオン電池を中国初出展
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ルネサスエレクトロニクス: 国能電動汽車瑞典と提携で事業拡大を目指す
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富士電機: 車載半導体を供給/三菱電機: IGBT等の事業発展に期待
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<磁石> |
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安泰科技: 磁石原材料の確保に向けレアアース事業を再編
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横店集団: 英洛華科技と横店東磁を通じて磁石事業を展開
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寧波韵昇: 包頭工場で磁石生産を増強、大洋電機へ資本参加し納入先開拓
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正海磁材: Nd-Fe-B磁石の生産能力を年6,300tへ増強し需要に対応
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中科三環: 日立金属と提携で電動車用磁石工場を設立
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<レゾルバ、高圧ケーブル、充電コネクタ、他> |
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奥特佳: 海外企業買収とアフターマーケット市場進出でシェア拡大を目指す
260 |
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贏双電機: 2017年までに生産能力を年60万個へ、外資へも納入を推進
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住友電気工業: 日系メーカーの電動車現地生産に対応し、中国事業加速
262 |
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多摩川精機: 現地工場を拡張しレゾルバ等の能力を年間10万個へ増加
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三井ハイテック: 3工場生産体制を構築、現地生産拠点への技術導入推進
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矢崎総業: 東風日産向けに電動車用充電コネクタを納入
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