自動運転・コネクティビティ開発で注目の中国IT企業を調査
中国では、自動運転・コネクテッドカー開発競争が過熱しています。インターネット検索システム大手の百度や電子商取引最大手のAlibabaが自動運転車の開発を目指し、自動車メーカーと積極的に提携しています。自動運転に特化したベンチャー企業も台頭し、既に実証実験段階の自動車メーカーも現れました。中国政府は自動運転車・コネクテッドカー等のクラウドにつながる次世代の自動車をICV(Intelligent Connected Vehicle)と独自に定義し、世界に先駆けて普及させようとしています。
2018年3月段階では、百度が中国における自動運転開発のメインプレーヤーとなっています。2017年7月、百度は自動運転システムのオープンソース「Apolloプロジェクト」を発表、自動車メーカー17社が参加を表明しました。同12月に百度は自動運転システムを搭載したバスを発表しており、2018年から量産・実証実験を開始する予定です。百度と競合関係にあるAlibabaは上海汽車と提携し、コネクテッドカー開発を展開しています。将来的には自動運転を実現させる計画です。
メーカーによるICV開発が進む中、中国政府も世界に先駆けてICVを普及させようと動き出しています。中国政府は全国7ヵ所にICV試験地域を設置し、産学官連携でICV開発を進めています。また、通信技術や関連機器の国家標準策定にも着手し、グローバルスタンダードの獲得を目指しています。中国ICV市場の急成長が予想される中、日系企業も中国で新たなビジネスチャンスを掴むべく、現地のICV開発の動きに注目する必要があります。
「中国自動車IT産業」では、自動車・部品メーカーに加えて、新規参入のIT関連企業の最新動向を詳報します。また、産学官連携で進められるICV開発支援の取り組みを紹介します。さらに中国独自の風土に合わせて策定されるICV関連の政策や国家標準を整理します。
当案内をご高覧頂き、関係部署とも相談の上、ご採用賜りますようお願い申し上げます。