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調査報告書:世界

合成燃料(eFuel)の将来展望
発 行

■ 2023年06月30日

体 裁

■ A4判、157頁

価格

■ 198,000円(税込) ※国内送料込

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合成燃料(eFuel)の将来展望

モビリティの炭素中立を実現するラストピース

  • 主要国の自動車環境規制と規制上のeFuelの扱いを簡潔に解説!
  • さまざまなeFuelの生産ルートと自動車分野での可能性を整理!
  • 主要団体が発表したeFuelのコスト分析と普及シナリオを列挙!
  • 世界のeFuelプロジェクトの生産方法と生産規模を一覧で概観!
  • 自動車メーカーの取り組みと立場の違いを関係者の声とともに!
  • 普及のカギを握る水分解とCO2回収の開発動向と課題を分析!
  • エンジン/燃料/エネルギーに詳しい世界的識者の意見を紹介!

世界は炭素中立社会の実現を目指しています。中でもモビリティの炭素中立化では、電気自動車(BEV)が本命視されています。しかし、すべての市場、車種、用途、消費者ニーズをBEVだけで満たすことは不可能です。ハイブリッドや水素、合成燃料(eFuel)、バイオ燃料などを組み合わせたマルチパスアプローチが求められます。

合成燃料(eFuel)にはエネルギー効率が低い(BEVの6分の1以下)との批判がありますが、主要先進国のほとんどはエネルギーを輸入に頼っています。再生可能エネルギーは出力変動が大きく、先進国での自給率100%達成は2050年でも不可能と言われます。

地球上の局地に偏在する再生可能エネルギーを有効利用するためには、貯蔵や運搬に向かない電気エネルギーを別の媒体(気体/液体)に変換するPower to Xが欠かせません。eFuelはそのための最も有力なソリューションです。

本書では、eFuelを巡る主要な論点を網羅的に整理しました。自動車メーカーのエンジン技術者や世界的識者の声を踏まえ、自動車分野におけるeFuelの可能性を探ります。


序章
eFuelとライフサイクルアセスメント(LCA)、主な論点
  
eFuelとライフサイクルアセスメント(LCA)、主な論点
第1章
各国規制とeFuel
  
EUの小型自動車CO2規制とeFuel
  
EU Fit for 55でのeFuelの扱い
  
EUの大型自動車CO2規制とeFuel
  
EUの再生可能エネルギー指令(RED III)
  
ドイツ政府のエンジン存続に関する見解とeFuel関連助成
  
米国のインフレ抑制法(IRA)とクリーン燃料
  
中国の炭素中立方針とeFuel
  
日本のeFuel導入促進策
  
世界主要国のEV比率目標
第2章
eFuelと各種のカーボンニュートラル燃料
  
eFuelのさまざまな生産経路
  
Fischer-Tropsch+共電解(JPEC)
  
先進バイオ燃料
  
水素化植物油(HVO)
第3章
eFuelのコストと普及の各種シナリオ
  
各種のコスト分析と普及シナリオ
  
eFuelコスト分析~欧州~
  
eFuelコスト分析~サウジアラビア~
  
eFuelコスト分析~ドイツ~
  
eFuelコスト分析~推進派~
  
eFuelコスト分析~否定派~
  
ドイツFVVのGHG最小化シナリオ
  
乗用車での現実的なeFuelルート
第4章
eFuel開発の最前線
  
世界のeFuel生産プロジェクト
  
世界の主なeFuel生産プロジェクト一覧
  
主なeFuelプロジェクト~欧州~
  
主なeFuelプロジェクト~世界(欧州以外)~
  
eFuel会議における議論状況
  
注目のeFuel事業者(HIF Global)
  
注目のeFuel事業者(Axens)
第5章
自動車メーカーとeFuel
  
自動車メーカー各社の取り組みと賛否
  
VWのパワートレイン戦略と代替燃料
  
VW首脳が語るパワートレイン戦略
  
VWエンジン開発者のeFuelに関する見解
  
PorscheのHaru Oniプロジェクト
  
日系自動車メーカーとeFuel
  
モータースポーツとカーボンニュートラル燃料
  
二輪車メーカーとeFuel
第6章
eFuelのコア技術
  
水素生成(水電気分解)
  
炭素回収(DAC)
第7章
eFuelを巡る識者の見解
  
eFuelAllianceの考え方(eFuelAlliance)
  
EUと世界のeFuel見通し(エンジン研究者)
  
eFuelの技術的課題と社会的課題(燃料研究者)
  
水素とeFuelの普及(グリーンテックコンサル)
  
世界のエネルギー情勢とeFuel(元IEA理事長)
  
日本のWell to Wheel(エネルギーコンサル)