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調査報告書:年刊

世界二輪車統計年刊 2024
発 行

■ 2024年07月29日

体 裁

■ A4判、192頁

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■ 176,000円(税込) ※国内送料込

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世界二輪車統計年刊 2024

世界市場は中国とアフリカの需要後退で2年連続縮小、2024年はインド牽引で増加へ

  • 世界111ヵ国の2019∼2023年⼆輪⾞販売実績と2024年⾒通しを収録
  • 世界20ヵ国の2019∼2023年⼆輪⾞⽣産実績と2024年⾒通しを報告
  • 世界26ヵ国の⼆輪⾞関連政策・市場・⽣産・輸出等の動向を網羅
  • 中印⼆輪⾞メーカーの海外展開や電動⾞開発等の事業戦略を分析

FOURINが世界111ヵ国を対象に独自集計した2023年二輪車販売台数(アフリカ各国及びアジアなどの一部の国は中国やインドなどからの二輪車輸出台数または各種報道や経済情勢などから推測した数値を含む)は、前年比178万台(同3.2%)減の5,310万台となり、2年連続の前年割れとなりました。

世界の二輪車販売は、2020年にCOVID-19感染拡大によって都市部のロックダウンやサプライチェーンの混乱によって4,737万台まで落ち込みました。その後、パーソナルモビリティ及びデリバリー用途の需要が急増したほか、中国の電動自転車/二輪車の新規格導入による大規模更新需要が発生したことから、2021年に前年比920万台(同19.4%)増の5,658万台へと急増しました。しかし、2022年はロシアによるウクライナ侵攻で資源や食糧などの価格が高騰したほか、欧米がインフレ対応で金利を急速に引き上げたことから、アフリカやアジアなどの一部の新興国で通貨安・インフレ・金利上昇で経済状況が悪化し、マリ、ガーナ、エチオピアがデフォルトに陥りました。こうした状況に加え、中国の大規模更新需要もピークの2021年を境に急減し、世界二輪車販売は2022年から2023年にかけて2年連続の減少となっています。但し、2023年は中国二輪車商会が発表している雅迪科技の2023年出荷台数が222万台、雅迪科技の年次報告書に記載されている2023年販売台数が496万台で、270万台以上差があることから今後上方修正される可能性があります。

2024年は、世界最大の二輪車市場国であるインドだけで前年比で260万台近く増える可能性があるほか、アフリカ主要国の需要も回復に転じていることから、世界二輪車販売は前年比319万台(同6.0%)増の5,629万台へ回復することが予想されます。

フォーインは、毎年、世界の二輪車販売・生産・輸出動向を統計ベースでまとめた「世界二輪車統計年刊」を発刊しております。2024年版では、2019年から2023年までの二輪車販売・生産・輸出台数実績を掲載するとともに、直近の動向などを踏まえて2024年の販売・生産・輸出台数の予測も掲載しております。また、グローバル事業展開を強化している中国及びインドの主要二輪車メーカーの最新動向についてもとりまとめ、両国のグローバル生産拠点としてのさらなる成長についても報告しております。

本書が二輪車事業に携わる企業の方々や二輪車分野への参入を検討されている企業の方々にご利用いただければ幸甚です。


第1章
世界の二輪車産業の概況
  
1.世界二輪車販売の概況
  
◇2023年世界二輪車販売は中国電動車需要後退とアフリカ経済悪化で前年比3.3%減の5,306万台
  
2.世界電動二輪車販売の概況
  
◇世界29ヵ国電動二輪車販売は中国の大規模更新需要後退で前年比3.5%減の798万台
  
3.世界二輪車生産の概況
  
◇世界二輪車生産は主要市場縮小で前年比1.6%減5,761万台、2024年は過去最高6,300万台へ
  
4.世界二輪車輸出の概況
  
◇中国/インドの二輪車輸出は2022年以降アフリカ等の主要市場縮小で減少続く、2024年は回復へ
  
5.中国/インド二輪車メーカーの世界事業展開
  
◇提携なども活用して海外事業と電動車事業を強化する中国とインドの二輪車メーカー·
第2章 
南アジア主要国の二輪車産業の概況
  
1.インド
  
◇二輪車市場の潜在可能性は2,500万台、世界有数の電動二輪車市場国へ成長する可能性あり
  
◇二輪車販売は2018年のピークに及ばないが2023年に前年比9.1%増の1,700万台に回復
  
◇二輪車生産は2023年に国内販売好調で4年ぶりに2,000万台回復、2024年は2,400万台へ
  
◇二輪車輸出は主要仕向地の市場縮小で2022年以降2年連続減少、2024年は大幅回復へ
  
2.パキスタン
  
◇市場9割占めるホンダ、現地化加速させ寡占強まる、産業政策に対応して電動二輪を試験投入
  
◇2023年二輪車販売は輸入規制及びインフレ/金利上昇による買い控えで前年比27%減の108万台
  
◇2023年二輪車生産は前年比27%減の108万台、最大手ホンダは2割減、現地大手は半減
  
3.バングラデシュ
  
◇2023年二輪車販売はインフレと輸入規制等で前年比38.8%減の31万台、2024年後半から回復へ
  
◇販売トップのBajajAutoが2023年に前年比41%減の12.8万台、シェア6.2ポイント減の27.7%へ
第3章 
東アジア主要国の二輪車産業の概況
  
1.中国
  
◇電動車規格の新基準導入による大規模更新需要が一段落して国内市場は再び縮小へ
  
◇2023年二輪車生産は国内市場縮小で前年比10.5%減の1,702万台、2024年は1,800万台へ回復
  
◇二輪車輸出は2023年から回復に転じ、2024年は900万台前後となる見通し
  
2.台湾
  
◇2023年二輪車販売は半導体不足緩和と販促キャンペーン効果で前年比20.5%増の81.7万台
  
◇電動二輪車販売の減少続く、2023年に8万台割れ、2024年に7万台割れの見通し
  
◇2023年二輪車生産は輸出向けが減産となったが国内販売好調で前年比13.7%増の87.5万台
  
◇2023年二輪車輸出は中国との関係悪化と部品不足などの影響で前年比30.1%減の27.6万台
  
3.日本
  
◇コロナバブル後も高水準の市場規模を維持、需要定着目指し「トキ消費」狙った販促活動を活発化
第4章 
ASEAN主要国の二輪車産業の概況
  
1.インドネシア
  
◇コモディティ価格高騰による経済好調で2023年二輪車販売が624万台まで回復
  
◇ホンダが2023年に販売シェアを前年比1.7ポイント増の78.2%へ、2024年6月に新型BeAT投入
  
◇2023年二輪車生産は国内販売好調で前年比84万台増の681万台、2024年は前年割れ見通し
  
2.ベトナム
  
◇二輪車の成熟市場だが豊富な若い労働力を活用する輸出拠点化の動きが活発化
  
◇2023年二輪車販売は前年比16.2%減の252万台、ホンダの販売シェア83%へ上昇
  
◇2023年二輪車生産は内需低迷で前年実績割れ、電動二輪車の輸出拠点化が進展
  
3.タイ
  
◇2023年に二輪車販売/生産とも2013年以降で最多、輸出は過去最高を更新
  
◇2023年二輪車販売は6年ぶりの180万台超え、電動二輪車販売は補助金で倍増の2.2万台へ
  
◇2023年二輪車生産は2013年以来の210万台超え、2024年は国内需要減で200万台前後へ
  
◇中大型二輪の輸出拠点として機能、2023年完成車輸出は欧州向けが好調で過去最高の47万台
  
4.フィリピン
  
◇経済上向きでスクーター販売好調、普及進まない電動二輪車の課題は価格とインフラ
  
◇2023年二輪車販売は前年比0.5%減の156万台、ホンダがスクーター好調でシェア5割弱へ拡大
  
◇2023年二輪車生産は前年比28.1%増の129万台で過去最高、ホンダの生産能力拡大が貢献
  
5.マレーシア
  
◇2023年二輪車生産・販売は前年の需要先食いと金融引き締めの影響で55万台の水準へ後退
第5章 
北米主要国の二輪車産業の概況
  
1.米国
  
◇2023年二輪車販売はインフレと金利上昇の中でも前年比2.6%増の55.1万台と堅調
  
2.カナダ
  
◇2023年二輪車販売は前年同水準の6.7万台、オフロードやコンペティションの比率が減少
第6章 
南米主要国の二輪車産業の概況
  
1.ブラジル
  
◇2021年以降、年平均20%の成長が続く二輪車販売、2024年に180万台に達する勢い
  
◇国内販売好調で二輪車生産が2023年に150万台超え、2024年は180万台規模へ
  
◇2023年二輪車輸出はコロンビアとアルゼンチンの需要後退で前年比40.5%減の3.3万台
  
2.コロンビア
  
◇2023年はインフレと原油価格下落の影響で前年比15.8%減の67.9万台、2024年は回復へ
  
3.アルゼンチン
  
◇2023年二輪車販売は現金で耐久消費財を購入する動きが強まり前年比14.4%増の47万台
  
◇ブランド別二輪車販売トップはHonda、2位以下は現地メーカーが上位を占める
  
4.ペルー
  
◇2023年二輪車販売は9.2%減の22.8万台、政情不安や主力産業の低迷で販売減少続く
第7章 
欧州(全体・主要国)の二輪車産業の概況
  
1.欧州
  
◇欧州30ヵ国の二輪車新規登録台数は2019年から5年連続増加して2023年に158万台へ
  
◇欧州の電動二輪車新規登録台数は2023年に前年割れ、2024年もさらに減少見通し
  
2.フランス
  
◇2023年二輪車新規登録台数は物価・金利上昇等による消費意欲減退で2年連続前年割れ
  
◇ホンダが新規投入モデルの販売好調で2023年にシェアを前年の16.9%から21.6%へ急伸·
  
3.イタリア
  
◇2023年二輪車新規登録台数は前年比15.8%増の33.8万台で、2011年以来の30万台越え
  
◇電動二輪車販売は2023年に前年比28.2%減の1.1万台、2024年も低迷が続く見通し
  
◇ホンダが2023年に前年比52.4%増の7.8万台、シェア5.5ポイント増の24.4%で他を圧倒
  
◇イタリアの2023年二輪車生産は欧州の堅調な需要とホンダの販売好調で40万台規模へ
  
4.ドイツ
  
◇2023年二輪車新規登録台数は前年比1.1%増の23万台、電動二輪車は前年割れ
  
◇2023年ブランド別販売はホンダが2年連続トップ、CB750Hornetなど新規投入でシェア急伸
  
5.スペイン
  
◇2023年二輪車販売は前年比11.8%増の21.4万台、リーマンショック後で初の20万台超え
  
◇ホンダが2023年にシェアを1.6ポイント増の23.4%へ、ZONTEZとVOGEの中国ブランドが躍進
  
6.英国
  
◇二輪車新規登録台数は2021年から3年連続で11.5万台前後、2024年は12万台超えの可能性
第8章 
アフリカ(全体・主要国)の二輪車産業の概況
  
1.アフリカ
  
◇アフリカ市場は通貨安による財政脆弱化で2022年から2年連続20%超減、2024年に回復見通し
  
2.ナイジェリア
  
◇2023年二輪車販売は外貨規制等の影響で前年比16.5%%減の71万台、2024年は回復見通し
  
3.ケニア
  
◇通貨安/金利上昇による債務負担増と外貨不足で二輪車市場が大幅に縮小も、2024年は回復へ
第9章 
その他の地域・主要国の二輪車産業の概況
  
1.トルコ
  
◇高インフレの前倒し消費で2023年二輪車販売は前年比2.3倍の96万台、2024年は130万台へ
  
2.オーストラリア
  
◇2023年二輪車販売はレジャー用製品不振で2.2%減の8.1万台、2024年も販売低迷続く