カーボンニュートラル輸送に向けた取り組みが本格化
世界の商用車市場は2022年に落ち込むものの、中長期的には拡大が続く見通しですが、商用車各社の経営環境やメーカー間の競争関係は、2010年代半ばまでと大きく変わりました。新興国メーカーが巨大な母国市場を背景に成長し、BEV製品で先行する中国メーカーなどは先進国市場にも入り込んでいます。商用車各社、特に先進国メーカーは、世界市場でのプレゼンスを維持するためにも、収益確保や企業価値向上といった目的と合致する適正規模を維持しながら、電動化やデジタル化によってビジネスモデルが大きく変化する中で、確実に顧客のニーズを捉えて成果に繋げていくことが求められます。また、世界的な社会課題となりつつある脱炭素社会の実現に向け、カーボンニュートラルにも計画的に取り組まねばなりません。
当調査報告書「世界商用車メーカー年鑑2023」では、小型商用車のMaaS、中・大型商用車の電動化、カボンニュートラル戦略など最新の業界トレンドに注目し、中・大型商用車の市場見通しと電動化の現状および課題、世界のプラグイン商用車市場の推移、各社のカーボンニュートラル戦略、電動化や自動運転の取り組み、提携戦略比較を特集しました。本編では電動車ベンチャーを含めた世界主要商用車メーカーのグローバルな製品・生産・販売・アフターサービス戦略など、テーマごとに報告しております。本案内書をご高覧頂き、関係部署とも相談の上、ご採用賜りますようお願い申し上げます。
世界商用車メーカー、売上高上位10社比較(2012/2021年)