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調査報告書:年刊

世界商用車メーカー年鑑 2025
発 行

■ 2025年07月31日

体 裁

■ A4判、320頁

価格

■ 220,000円(税込) ※国内送料込

特別価格

Web印刷版:

■ 220,000円(税込)

冊子版+Web印刷版:

■ 264,000円(税込)

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世界商用車メーカー年鑑 2025

環境対応で強調し商品販売と物流・人流サービスを競う時代へ

  • 世界の商用車市場を中大型商用車、小型商用車毎に俯瞰して将来展望!!
  • IAA2024取材、中大型商用車電動化の可能性、小型商用車の電動化動向を報告!!
  • 世界商用車メーカー26社超の経営を中計、財務、生産、製品、販売、提携等から分析!!
  • 小型商用車のZEV化、自動運転技術活用とeコマース対応努力を主要市場毎に詳報!!
  • 中大型商用車各社のZEV化、FCEV、水素、バイオ等低炭素燃料活用努力を報告!!

世界の商用車市場は、2024年に中・大型商用車が約313万台、小型商用車が1,256万台強の合計1,600万台弱となり、2023年とほぼ同水準ながら微減となりました。北米、西欧、中・南米市場はパンデミックによる停滞からの回復過程にありますが、最大市場である中国が内需一巡と景気低迷の影響で二桁近い減少となり世界市場を押し下げました。

新興国の商用車需要は経済発展に伴うインフラ整備需要で増勢を続けるものの、インフラ整備の一巡とともに物流量は安定化。デジタル技術の活用が積載率向上、輸送効率の向上をもたらすことから、商用車需要は安定・縮小均衡する見通しです。先進国では商用車需要が水準低下した後は大幅な伸びは期待できないとはいえ、経済活動を支える物流総量が極端に減ることもないので、着実な代替需要、メンテナンス需要を中心に安定推移が見込まれています。

FOURINでは、2014年の創刊以来、『世界商用車メーカー年鑑』を世界の商用車産業に特化した数少ない産業調査報告書として隔年毎に発刊して参りました。今回の2025年版では、パンデミック、半導体不足、地域紛争の影響で落ち込む一方で、経済回復とともに着実な拡大を進める商用車産業が、世界的に厳しくなる一方の排ガス規制、ZEV販売義務化目標の前で、どこに新しい発展方向を見出そうとしているのか、製品計画、パワートレイン計画はもとより、ZEV化や物流サービスの効率向上にどのように取り組んでいるのかを中心に報告・分析しております。

『世界商用車メーカー年鑑 2025』を、産業基礎データの収集・整理に、世界商用車メーカーの定点観測に、商用車関連部品・材料・関連事業計画の策定にご活用ください。


総論
世界商用車産業、市場微増均衡見通しの下で進む基盤強化と棲み分け
  
特集①:世界の商用車産業は世界経済の発展とともに底堅く推移するが、高齢化や経済の成熟化とともに均衡推移
  
◇EU ELV規則の中・大型商用車への適用
  
特集②:世界主要商用車メーカー、棲み分けしながら競争優位市場の獲得をそれぞれに目指す
  
◇世界商用車メーカー販売ランキング、全体需要は量販小型商用車に引きずられ、中大型車は堅調市場を背景に棲み分け
  
特集③:小型商用車(LCV)事業、BEVシフトとDXで新事業始動、モビリティサービスも含め新たな提携も模索
  
特集④:IAA Transportation 2024報告、脱炭素商用車普及へ向けたBEVと水素分野で商品・部品・設備提案が拡大
  
◇IAA商用車ショー、脱炭素に向けBEVと水素が焦点に
  
◇中大型商用車
  
◇小型商用車
  
◇欧州市場で中国系ブランド進出/シェア拡大が脅威に
  
◇部品・サービスサプライヤー
  
特集⑤:CES 2025報告、自動運転技術の社会実装開始、統一規則と消費者からの信頼獲得、システム冗長化が普及課題に浮上
第1章
日本商用車産業、開発課題への対応で世界企業との提携強化に生き残り
  
日本:中大型車は高齢化と経済減速で縮小、小型車は認証問題の影響で停滞続く
  
日野:日本大手商用車メーカー、三菱ふそうとの経営統合機にトヨタ受託事業を調整
  
いすゞ:日本大手フルライン商用車メーカー、UDと伴にZEV化、輸送サービス対応を強化
  
三菱ふそうトラック・バス:Daimler Truckのアジア・BEV戦略を担い、日野との統合で日亜事業を盤石化
  
日本小型商用車:CO2排出抑制で環境対策車が伸長、低燃費による総保有コストで選ばれるのはHEV
第2章
欧州商用車産業、厳しい排ガス規制・ZEV目標実現へ世界提携の中心に
  
欧州:厳しい排ガス規制とZEV目標で世界の商用車産業を主導
  
Daimler Truck:世界最大の商用車メーカー、ZEV化は水素とBEVの両睨みで取り組む
  
TRATON:VW Gr.で世界トップ2の商用車メーカー、Scania、MAN中心に高収益経営目指す
  
Volvo:世界トップ2の大型商用車メーカーの座を維持しつつ2040年ネットゼロを目指す
  
Iveco:伊商用車専門メーカー、CNH Industrialからの分離機にLEV/ZEV製品強化に集中
  
欧州小型商用車:新車販売規模は240万台、コネクテッドやアップフィットによる収益拡大目指す
第3章
米州商用車産業、商用車・MaaS領域で広がるZEV化チャレンジ
  
米州:北米先進国は現地ブランドが優勢、南米は中国車が伸長
  
Paccar:米国中大型専門トラックメーカー、CN実現へ電動化と低炭素燃料エンジンを強化
  
Tesla:米国BEV専業メーカー、大型Semi、自動運転バス投入で商用車製品を拡充
  
米州小型商用車:バン・ピックアップのBEV製品第1世代市場投入、法人向けデジタルサービス本格始動へ
第4章
アジア商用車産業、競争激化する小型車と成長期待から参入拡大する大型車
  
アジア(除日本、中国):タイは小型トラックの輸出拠点化、インドは内需対応で拡大
  
Hyundai/Kia:韓国大手商用車メーカー、FCEV軸に中大型車をZEV化、小型車PBV本格始動
  
Tata Motors:印最大手商用車メーカー、大型は支配的国内シェア持つが小型は他社との競争が激化
  
Ashok Leyland:中大型中心の印商用車メーカー、世界10大商用車メーカー目指し新エネ車製品強化
  
Mahindra & Mahindra:小型中心の印商用車メーカー、買収通じフルライン化し国内20%シェア獲得目指す
第5章
中国商用車産業、内需縮小に対応した本格輸出シフトの開始
  
中国:国内市場の水準低下で生産停滞続くが、輸出は2021年以降倍増
  
中国一汽:中国最大の中大型商用車メーカー、NEV、水素エンジン等マルチパスで成長持続
  
東風汽車:中国大手国有フルライン商用車メーカー、商用車のNEV化と自動運転支援を強化
  
北汽集団:中国最大の商用車メーカー、軽(小)型中心の福田汽車がNEV化と海外市場を開拓
  
中国重汽:中国最大の大型トラックメーカー、中大型トラック輸出拡大で内需縮小を補完
  
上汽集団:小型中心の中国3位商用車メーカー、2030年50万台目標へNEV化と大型車強化
  
宇通客車:中国最大のバス専業メーカー、海外市場開拓へ現地仕様専用車開発を強化
  
BYD:中国最大NEVメーカーの規模を活かしてBEVバス中心に内外市場を開拓
  
吉利汽車:中国民営OEMとして、メタノールエンジン含めNEV商用車をフルライン化
補遺
大洋州・中近東・アフリカ商用車市場
  
大洋州・中近東・アフリカ市場:中大型分野は欧米先進国ブランドが資源国で席巻、オープン市場は中国勢が基盤を拡大