地域毎に多様化と最適化が進む世界の電気自動車市場と各社の対応
世界では、先進国・新興国問わず、脱炭素化・カーボンニュートラル化を推進する潮流にあります。そうした背景から自動車に関する規制も厳格化し、2035年をめどにBEV販売が義務化する方向で進められています。各種規制に沿った予測をすれば、プラグイン乗用車(BEV、PHEV、FCEV)の世界市場は、2030年には4,500万台を超える想定となります。既存の自動車メーカーの立場から見ると、一部のメーカーはプラグイン車の供給能力がようやくTeslaに並びつつあるが、国外進出を狙う中国メーカーが新たな競争相手として加わり、市場シェアの確保あるいは拡大は容易とは言えない状況です。さらに、車両価格が下がる要素がないことから、電動自動車を購入できる層は依然限定的であり、市場規模は急拡大してきたものの、今後はシェア獲得競争が激化することは必定です。また、バッテリーなどの主要部品が計画通りに生産、調達できるのかも不透明な要素となっています。
世界電気自動車年鑑 2023は、北米、欧州、中国、インドなどのアジア主要国、日本の電動自動車産業についてまとめます。主要地域・国の電動車販売台数、市場別製品計画、自動車各社の投資計画、電動自動車関連の能力計画について掲載します。また、特集では、今後の電気自動車競争に不可欠なSoft Defined Vehicles戦略を解説いたします。
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