カーボンニュートラル化、SDV開発強化に向けた乗用車メーカーの変革
パンデミック後のBEV需要の低迷、地政学的緊張によるインフレや不確実性の高まり、低コストでコネクテッドBEV製品を投入できる新興勢の台頭に伴う販売競争の激化など、グローバル自動車メーカー各社を取り巻く環境は厳しさを増しています。
こうした中でも、自動車メーカー各社は概ね、長期的なBEVへのシフト及びBEV中心でのライフサイクルカーボンネットゼロ化の方向性を維持しています。各社とも、BEV製品中心でも収益を維持できるように車両をSDV化してデジタルサービスによる収益拡大を目指す方針です。
デジタル化ではTeslaや中国新興勢が先行し、日系や欧州勢の各社が遅れている印象がありますが、トヨタやVWなどが自社開発のOSを実装する次世代SDVプラットフォームの開発を急ピッチで進めています。自動運転を含む先進の機能やサービスを車両に取り込み、アップデートできる仕組みを大規模なフリートで実現できれば、大きな収益の柱となります。自動車業界ではこうしたデジタルエコシステム構築を目指すための提携が活発化しており、新たな再編につながることも予想されます。
FOURINは、世界主要乗用車メーカー各社の企業情報、経営動向や成長戦略を分析する『FOURIN世界乗用車メーカー年鑑 2025』を発刊いたしました。欧州、北米、アジアの主要なメーカー・グループ計22社を取り上げ、各社の経営方針、業績、組織体制、カーボンニュートラル化目標、製品計画、⽣産、調達、R&D、販売、地域戦略、提携の項目ごとに注目すべき動向をまとめています。電動化、SDV化に向けた戦略、事業再編についても解説しています。
「自動車グループ・メーカー」の掲載内容
総論・会社概要・業績、経営方針、組織・ 体制、カーボンニュートラル、製品、生産、内製・調達、研究・開発、販売、グローバル事業、非自動車(二輪車など)・新規事業