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調査報告書:欧州

マルチクライアント調査
ドイツ自動車メーカー・サプライヤーのカーボンニュートラル戦略とDX推進
発 行

■ 2022年10月31日

体 裁

■ A4判、149頁 簡易カラー

価格

■ 198,000円(税込) ※国内送料込

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ドイツ自動車メーカー・サプライヤーのカーボンニュートラル戦略とDX推進

サプライチェーンやエネルギーの課題続く中で脱炭素/DX戦略を維持

  • ドイツ乗用車メーカーと主要サプライヤー各社のカーボンニュートラル化やソフトウェア強化に向けた戦略方針、事業変革を解説!!
  • カーボンニュートラル化に向けたOEMとサプライヤーの協力関係、サーキュラーエコノミーにも配慮したサプライチェーン構築動向を分析!!
  • エネルギーやサプライチェーンの問題、中国依存など、ドイツ自動車産業が複数の課題に直面しながら、グローバル競争力を維持できるかどうかを考察!!

ドイツの主要乗用車メーカー各社とも、EUの車両CO2規制強化、将来的なZEV販売義務化を見据え、2030年代にかけBEV販売比率を急速に高めていく方針です。各社とも、長期的には、BEVを中心にライフサイクル全体でのカーボンニュートラル化実現を目指し、必要な技術強化、サプライチェーン整備及び、カーボンニュートラルを前提とする事業体制への移行を進めています。

一方でロシアによるウクライナへの侵略により、ロシアからの天然ガス供給への依存の深刻さが浮き彫りとなりました。緊急措置として、石炭火力発電の継続による電力エネルギー確保に動いていますが、再生可能エネルギー供給を増強しても特に冬場のエネルギー安定確保に課題が残ります。輸送車両及び工業のカーボンニュートラル化に向け,グリーンな水素の供給及び輸入を増やし、Eフューエルの量産化に向けた取り組みを推進しています。新車販売100%ZEV化及びICE車販売禁止を目指すEUの方針に対し、ICE車のCO2フリー化を実現できるEフューエル利用をサポートする何らかの制度の導入に向けた努力も続けられています。

ドイツ主要OEM各社とも、BEV中心でライフサイクルカーボンニュートラル化の実現を目標にするとともに、BEVに内製のOSを実装し、OTAで車載機能を更新、拡張できる新たな機能やサービスを追加できる仕組みを確立することで収益をもたらすビジネスモデルの構築を目指しています。自動運転や、EV航続距離延長につながる機能アップデート、各種デジタルサービスを提供することで、ユーザーの満足度向上につながる期待も込められています。各社とも、車両ソフトウェアやOSの内製強化を外部パートナーと協力しながら試行錯誤で進めています。オンラインセールスやデジタル生産なども含め、事業全体でのデジタルトランスメーション(DX)を推進することで、コネクテッドBEV販売中心での収益増大につなげる戦略です。

本報告書は、ドイツ自動車産業が、チャレンジングな事業環境下でカーボンニュートラル化とDXを推進しながら、いかにグローバル市場における競争優位性を維持できるか、あるいは競争力を強化できるかを考察する報告書となります。製品ライフサイクル化に向けBEVを最優先しつつ、産業界全体のカーボンニュートラル化を目指して水素やEフューエルをいかに活用していくかについても焦点を当てます。脱炭素を見据えたうえでのエネルギー調達、原材料確保や技術開発において、ドイツ系及び欧州系のプレーヤー間の協業だけでなく、日本のサプライヤー、日系企業がパートナーとなってビジネスを強化できるチャンスが到来しています。OEMとサプライヤーの関係において、長期的なカーボンニュートラル達成に向け、従来のコスト優先とは異なるアプローチも重要と考えられます。当報告書をきっかけに、日本及び日系企業の関係各位が、ドイツ自動車産業への理解を深め、ドイツ系グローバル自動車企業とのビジネス関係構築及び強化につながることを心よりお祈り申し上げます。


序章
ドイツ自動車産業が直面する課題
  
カーボンニュートラル化に向けた最適なパワートレインとエネルギーのミックス実現が理想
  
エネルギー不足、エネルギーコスト増による操業への支障懸念
  
長引く半導体不足、OEMはハイエンド製品販売優先とコスト転嫁で高収益、サプライヤーは収益悪化
  
ドイツ自動車各社の中国依存度増加、デカップリング進む一方、技術の中国への移転に対し懸念
  
SDV中心のビジネスモデル構築で試行錯誤
第1章
ドイツ自動車産業のカーボンニュートラル化戦略
  
エネルギー問題深刻化、競争激化の中で、BEV中心のCN化を目指すための協力強化や代替燃料への注目
  
CO 2フリー生産やサステナブルマテリアル使用をサプライヤーに要請
  
カーボンニュートラル化に向けた、サプライチェーンデータ連携
第2章
ドイツ自動車産業のDX戦略
  
カーボンニュートラル化のためのバリューチェーンデータ共有化基盤構築や製造DX
  
SDVで競争焦点となるOS、UI技術強化自動運転機能を実装しOTAで実装できる仕組みを導入へ
第3章
ドイツ主要OEMのカーボンニュートラル化・デジタル化戦略
  
Volkswagenグループ
  
Mercedes-Benz
  
BMW
第4章
ドイツ主要Tier1サプライヤーのカーボンニュートラル化・デジタル化戦略
  
Bosch
  
ZF
  
Continental Automotive
  
Vitesco Technologies
  
Schaeffler
  
MAHLE