世界自動車部品産業2040年展望(第1部)
世界自動車部品産業の構造変化をドメイン・業種別に展望
世界の自動車新車販売は2025年に9,400万台弱までに回復、2026年に過去最高水準への回復を見込んでいた矢先に、米国・イスラエルがイランを攻撃。ホルムズ海峡閉鎖、湾岸諸国の石油・天然ガス・アルミ・潤滑油精製設備が破壊された結果、燃料価格と輸送コストが高騰。生産再開に1年以上が必要な石油・アルミ・潤滑油関連の工場が含まれることから、ホルムズ海峡の通行が可能になった後も、樹脂・アルミ・潤滑油不足の影響が懸念されています。さらに、ここに来て、世界的なAIブームとデータセンターの建設ラッシュを背景に、高値・長期契約により、買い負ける自動車業界が再び半導体不足に陥る可能性が指摘されています。
世界新車販売が長く深い谷の中とはいえ、世界の電動車市場は二桁の伸びを続けたものの、BEV/PHEV/HEVの構成比は地域によって大きく異なり、世界的にはBEVにパワートレインを絞り込んだ製品戦略は失敗、各OEMは揃ってマルチパス戦略を選択し、地域特性に応じてパワートレインミックスを変化させる戦略を採用しています。
また、台数が伸びない中で自動車OEMの多くが規模より収益を優先した分、平均価格が上昇。この結果、新車を買えない消費者は中古車にシフト。世界的に中古市場は活況ですが、車齢の高齢化も進展、補修部品市場の増大に繋がりましたが、台数規模が収益を左右する大多数の多くのOE部品企業は厳しい経営を強いられています。
厳しい事業環境の中とはいえ、世界の自動車部品産業は2040年に向けた生き残りを目指して、環境・安全規制への対応やSDV・OTA関連投資を強化しています。地域、納入先OEMに合わせたマルチパス戦略の最適化を図るとともに、統合制御やソフト開発、自社製品の付加価値向上や競争力強化を支える分野への投資負担が各社にのしかかっています。
フォーインでは、世界自動車産業の現状と2040年に向けた発展戦略を日米欧中韓印等の自動車部品・周縁企業を中心に調査・分析し「世界自動車部品産業の2040年展望」を企画いたしました。この調査報告書を通じて、2040年に向けチャレンジを続ける世界の自動車部品産業の生き残リ策、成長戦略の取り組みを調査・分析し、各社の製品・技術・製造・品質改善能力を活かした成長戦略づくりを応援していきたい考えです。
第1部の「世界自動車部品産業のドメイン・業種別2040年展望」は、電動化やSDV化への対応により、大きく変化する自動車部品産業を業種・ドメイン毎に分析するもので、業界再編、企業間提携、環境・安全規制強化の影響、地政学リスクへの対応、競争焦点になる将来技術・製品の獲得競争などについて報告します。また、新規参入し世界的な市場プレゼンスを拡大する中国、インド、韓国、メキシコ等の新興国企業参入と販売シェア獲得状況についても報告します。
本報告書が自動車業界関係者に営業戦略策定、事業計画策定上の重要情報を提供するものと確信いたします。
本書をご高覧の上、調査報告書を採用賜りますようお願い申し上げます。