HOME > マルチ・クライアント:インド二輪車市場の2035年展望

調査報告書:アジア

マルチクライアント調査
インド二輪車市場の2035年展望
発 行

■ 2025年04月25日

体 裁

■ A4判、103頁 簡易カラー

価格

■ 198,000円(税込) ※国内送料込

特別価格

PDF+報告会:

■ 495,000円(税込、開催1回)

バインダー形式 + WEB印刷版:

■ 237,600円(税込)

※特別価格でお申し込みの場合は
備考欄へ記載をお願い致します。
ご案内用チラシPDF
PDF

印刷できます

インド二輪車市場の2035年展望

社会格差とエネルギー政策がもたらす市場成長への影響と構造変化

  • 再生エネ、エタノール、バイオガスなど政府のエネルギー政策を詳報
  • 主要二輪車メーカー7社と主要電動車専業メーカーの事業戦略を報告
  • 2025~2035年のパワートレイン/燃料タイプ別二輪車販売台数を予測

インドの2024年二輪車新規登録台数は、前年比184万台(10.8%)増の1,894万台となりました。COVID-19感染拡大前の2019年実績を上回りましたが、過去最高だった2018年の1,959万台より65万台少ない水準でした。同国の二輪車需要回復は、110cc超125cc以下のモーターサイクルと電動スクーターの市場拡大に加え、2024年にガソリンエンジンスクーターの需要が好調だったことによります。しかし、二輪車市場において最大のセグメントである110cc以下のモーターサイクルの需要回復は緩慢で、今後のインドの二輪車市場成長の足枷となる可能性があります。同セグメントは、ピークの2018年に846万台の市場規模がありましたが、その後のローン厳格化や農村部の経済低迷で2020年から2022年まで530万台を下回る水準となり、二輪車需要が好調だった2024年でも581万台にとどまりました。今後、二輪車を購入できない層が経済成長とともに所得水準が上昇すれば、二輪車市場の裾野が広がることが予想されますが、社会格差が大きいインドにおいて先行きは不透明です。

エネルギー自給国をめざすインドでは、石油輸入を抑制するため、電動二輪車の普及と電動部品の国産化を推進する政策を導入してきました。また、農村部の産業振興と所得水準の向上を目的にバイオエタノールやバイオガスの普及とそれらの産業発展を促進する政策も導入しています。こうした政策に対応して、二輪車業界も、電動車だけでなく、世界初のCNG二輪車の投入に加え、フレックスフュエルモデルの市販化にも取り組んでいます。CNGやエタノールステーションの整備も進む中、今後、バイオ燃料対応モデルの投入が活発化する可能性があります。

世界最大のインド二輪車市場が、2035年に向けてどこまで拡大し、電動車、CNG車、フレックスフュエル車がどこまで普及するのか、業界の関心は高いです。このため、フォーインでは、様々な視点から将来市場を予測する「インド二輪車市場の2035年展望」を発刊いたしました。同報告書では、政府のエネルギー政策、主要二輪車/電動車専業メーカーの事業戦略、直近の二輪車市場動向を踏まえながら、2035年のインド二輪車市場をパワートレイン/燃料タイプ別に予測いたしました。インド二輪車産業に携わる方々や新たに参入される方々にご採用いただければ幸いです。


第1章
インド政府のエネルギー政策
1
  
独立後100周年の2047年にエネルギー自給国めざすインド
2
  
大型太陽光発電プロジェクトで拡大する再生可能エネルギー
3
  
ガソリンへの混合率20%に向けてエタノールの原料多様化
4
  
CNG/都市ガスへの混合義務化でバイオガス事業展開が加速
5
  
グリーン水素の製造・輸出のグローバルハブをめざすインド
第2章
主要二輪車/電動車専業メーカーの事業戦略
1
  
Hero MotoCorp:シェア回復に向け都市部での販売強化が課題
2
  
TVS Motor:製品のプレミアム化とEVリーダーで成長めざす
3
  
Bajaj Auto:台数より収益性重視で125cc以上の製品強化に注力
4
  
Royal Enfield:350~650cc製品ラインナップ拡充で成長めざす
5
  
本田技研工業:世界二輪車シェア5割に向けインド事業強化
6
  
ヤマハ発動機:プレミアム戦略でインド事業の収益強化めざす
7
  
スズキ:2031年3月期にインド二輪車販売139万台をめざす
8
  
Ola Electric:第3世代製品とサービス体制強化で成長加速図る
9
  
Ather Energy:南部以外の地域販売の強化とコスト削減が急務
10
  
販売規模が年4万台未満にとどまる中小電動二輪車メーカー
第3章
二輪車市場の現状と2035年展望
1
  
インド二輪車販売の94%が内燃機関車、125cc市場成長続く
2
  
2032年1.8万ステーションで期待されるCNG二輪車需要拡大
3
  
2027年以降需要拡大が期待されるフレックスフュエル二輪車
4
  
2024年100万台超えも先行き不透明感が強まる電動二輪車販売
5
  
車両価格上昇や社会格差等もあり緩やかに拡大するインド市場