燃費規制とコスト動向から48Vの将来を見通す
中国では、CO2排出規制(燃費規制)の対応策として、欧州市場で提唱されている48Vシステムの導入が盛んに議論されています。2016年に長安汽車が世界初の量産48Vシステム搭載車「逸動(Eado)」を発売したのを皮切りに、吉利、五菱、江淮、Daimler、Ford等複数の自動車メーカーが追随して48Vシステム搭載車を投入しました。高度アイドリングシステム付きのスタータージェネレーターを搭載するP0方式を中心とする48Vシステムは、2019年までにMercedes-Benzの高級車を中心に市場拡大してきましたが、一般大衆車では長安、五菱、江淮等が生産を中止し、48Vシステム搭載車の台数は当初の予測を大きく下回っています。しかし2020年はGMの新規参入、吉利の48V搭載車値下げ等の新たな動きが見られ、48Vシステムが再び注目を集めています。
2021年より実施されるNEV規制(第2段階)で、HEV等の低燃費車はNEVクレジットの計算時に優遇されることが決定しましたが、48Vシステムはその対象外となります。そのため、多くのOEMメーカーは一旦48Vシステムを敬遠する可能性があります。しかし、2026年~2030年の第6段階燃費規制でモデル別制限値が厳格化され、今後国7排ガス規制に対応する技術・電気加熱式触媒(EHC)の搭載が必要となることから、OEMメーカーが再度48Vシステムの搭載を進める可能性が出てきました。
FOURINは2018年より、中国市場における48Vシステム搭載車の生産規模を集計しながら、開発・採用動向をウォッチングしています。貴社の技術戦略・製品戦略等の策定に当マルチクライアント調査をご採用くださいますようお願いいたします。