パワートレインからSDVまで世界の最新自動車技術総覧
世界のBEV市場は勢いを失い、成長に陰りが見えます。BEV専業への転換を目指していた自動車メーカーの一部は、日系のようにハイブリッド車(HEV/PHEV)を併存させる戦略に切り替えました。米国では2025年1月に第2次トランプ政権が発足し、モビリティの脱炭素化に暗雲が立ちこめています。
しかし、先行き不透明な中にあっても、自動車産業が取り組むべき課題は明白です。パリ協定に基づく気候中立目標を達成するためには、BEVだけでなく、エンジン車やハイブリッド車、水素、eFuel、バイオ燃料など、考えうるすべての技術を総動員する技術中立アプローチが求められます。
『世界自動車技術年鑑2025』は、技術中立の観点から、各技術の可能性と課題を俯瞰できるように編まれています。また、生産から廃棄/リサイクルまでの持続可能性関連のトピックや、SDVによる開発/生産/販売のパラダイムシフトなど、焦眉のテーマもふんだんに盛り込まれています。
本書が読者の皆様のお役に立つことを祈念します。