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調査報告書:欧州

VWグループの変革と長期成長持続
VWグループの変革と長期成長持続
発 行

■ 2020年6月30日

体 裁

■ A4判、カラー印刷 111頁

価 格

■ 440,000円(税込)

※国内送料込、調査報告書+各社別報告会

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コロナ危機の打開とポストコロナを見据えた戦略

COVID-19のパンデミックの影響で、自動車業界全体が未曽有の危機に直面していますが、VWにはコロナ禍で事業を維持するための十分な資金力があります。資金の流動性に加え、製品ポートフォリオ、製品技術力や販売力において、競合他社よりも優位であり、中国への販売依存度の高さが、コロナ終息後の回復、その後の成長回帰にとってアドバンテージになります。

VWはHerbert Diess現グループCEO就任後、BEVの普及でより野心的な目標を設定し、BEVへの注力を加速しています。2020年に投入するID.3では、TCO(総保有コスト)で標準的なディーゼル車と同等の水準を実現できています。BEV中心の生産になっても十分な利益を確保できるよう、リストラや、生産性改善に向けた工場のオートメーション化推進、デジタルネットワーク化に取り組んでいます。

VWはBEVのドライブトレインの自社開発、内製を重視していますが、将来的に製品競争焦点がデジタルサービスにシフトすることを想定し、ソフトウェアの内製を強化しています。ID.3向けから内製のOSの採用を拡大する方針ですが、マンパワーとノウハウの不足やコロナの影響もあり、開発が遅れています。VWの成長戦略において、ソフトウェア技術力をどう高めるかが大きな課題になります。

ライフサイクルアセスメントの重要性が高まる中で、VWはBEVへの注力だけでなく、再生可能エネルギーにより生成するeFuelの普及に向けても地道に取り組んでいます。また電動車技術では、HEV、FCEVを含め全方位での開発を継続しています。

本調査報告書では、コロナ禍からの回復から成長回帰、長期展望までに焦点を当て、VWの戦略を徹底分析しています。自動車業界でベンチマークとなり得るVWの戦略の評価や、VWとのビジネス拡大に向けた情報収集などで、当報告書をご活用いただけますと幸いです。

VWグループ、技術戦略と長期経営目標

※ 画像をクリックすると大きいサイズでご覧になれます。


目次
▼1章へ ▲PAGE TOP

序章

ポストコロナを見据えた戦略


▲序章へ / ▼2章へ▲PAGE TOP

第1章

事業計画と長期成長展望

2025年戦略目標に向け前進

LCV事業の競争力強化を目指し、Fordと戦略提携

VWの競争優位性と今後の課題
▲1章へ / ▼3章へ ▲PAGE TOP

第2章

技術戦略と先行技術開発体制

BEV専用アーキテクチャとEドライブユニットをグループ内で開発、
社内外での採用拡大を想定

カーボンニュートラル化に向けた包括的な取り組み

再生可能エネルギーによる燃料生成、
内燃機関の搭載継続や長期的なFCEVへのシフトの可能性も想定

成長戦略としてソフトウェア内製拡大を方針化、
コネクテッド/モビリティサービスを新ドメインとして育成

生産デジタル化、工場ネットワーク化による生産効率向上

車両デザインやアセンブリーレイアウトにVR手法を活用、
ADASのバーチャルシミュレーションソフトを開発
▲2章へ / ▼4章へ ▲PAGE TOP

第3章

購買戦略とサプライチェーンマネージメント

戦略パートナーネットワーク構築により、技術力強化とコスト力向上を両立

次世代E/Eアーキテクチャやコネクテッドサービスプラットフォームの開発協力

電動車部品中心でも利益を確保できる体制への移行
▲3章へ / ▼5章へ ▲PAGE TOP

第4章

グローバル事業戦略

SUVシフトで中国販売首位維持、
NEV供給体制整備やデジタルサービス強化でさらなる成長拡大目指す

SUV(CUV)へのシフトにより米国で販売上向き、
パワートレインの現地化を推進しBEVの生産も計画

MQBベースの戦略モデル投入、SUV現地化でブラジル市場シェア回復

リストラでロシア事業の収益好転、生産車種の追加やパワートレイン現地化の推進を計画

MQB A0ベースの製品投入でインド事業を立て直し、Skodaが主導

従来の自動車ビジネスにモビリティサービス事業を加え、
サブサハラ市場での採算確保を模索

欧州ではコロナ後も市場シェア高位安定、
ID.シリーズからオンライン販売/サービスを本格化
▲4章へ ▲PAGE TOP

第5章

VWグループの生産/開発体制、生産/販売計画

BEV生産能力の増強と、BEV生産中心でも利益を確保できる体制の構築

AudiがVWグループのR&Dを主導する役割を明確化

グループ小型自動車販売台数は長期的に1,300万台まで拡大、
2020年代後半にBEVシフト急加速