世界月報 2025-02-10 発刊分
ドイツ、景気後退背景に2024年乗用車販売は1%減の284万台、2月の総選挙前に各党が自動車関連政策を公表

ドイツ乗用車販売は、2024年に前年比1.0%減の281.7万台となった。景気後退やBEV購入補助金の廃止などのマイナスの要因が重なったことで、前年実績を下回った。ブランド別では、VWが同3.4%増の53.7万台で首位を堅持。高級車ブランドのM-Benz、BMW、Audiが減少した一方で、Skodaは同22.0%増の20.6万台と好調で4位(前年5位)に浮上するなど、景気後退の影響が販売車種にも影響していることが窺える。燃料別にみると、2024年のBEV販売は同27.4%減の38.1万台と2桁減。2024年初から購入補助金が完全に廃止となったことが背景にあると見られる。私人所有車が同38.8%減の13.7万台と特に激しく落ち込んだ。カンパニーカーのBEVは同19.0%減の24.4万台となり、税制上の優遇措置などを背景に私人所有車よりは小幅な縮小となった。PHEV販売は、同9.2%増の19.2万台。2022年末のPHEV購入向け補助金廃止以降、PHEVの販売規模は2年連続で2022年実績の約半分となった。 ...続き...