世界月報 2023-06-10 発刊分
GMバッテリー戦略、LGES等との合弁通じ2026年に165GWh/年のバッテリー確保へ、生産の主軸は米国

GMは、北米において2025年に年間100万台のBEV生産を目標に掲げている。2022年のBEV生産台数は約4万台(ICE含むGMの北米小型自動車生産:約250万台)に留まっており、数年で生産体制を大きく変更する模様である。GMによると、2023年5月時点で同目標を達成するための原材料確保、バッテリー調達の目途は立っており、今後の進捗状況などに注目が集まっている。またGMは、2035年までに全車両をZEV化する方針も打ち出しており、今後、ZEV生産に関連する原材料や部材の調達を含めサプライチェーン網を更に強化していくと考えられる。目標達成の重要なカギを握るバッテリーセル調達については、2019年にLG Energy Solution(LGES、韓国)とバッテリー生産の合弁会社Ultium Cellsを設立。2022年8月に第1工場となる米国オハイオ州Warren/Lordstown拠点(生産能力:35GWh/年)が稼働を開始した。 ...続き...