アジア月報 2024-04-25 発刊分
起亜、2023年の電動車販売は2割増の58万台、韓国・米国でHEV増加、西欧では成長鈍化
2023年の起亜の電動車(HEV/PHEV/BEV)販売台数は、前年比18.2%増の57.6万台となった。内訳は、HEVが 同20.8%増の30.6万台、BEVが同15.3%増の18.2万台、 PHEV が同15.5%増の8.8万台で、それぞれ2桁増となった。同年の自動車販売合計である300万台のうち、2割を電動車が占めた。地域別に電動車販売をみると、韓国・米国ではHEVの増加が目立った。燃料費の高騰に伴う、省エネ性能への需要拡大に合致した。SorentoやSportageが主導し、韓国で7割、米国で6割をHEVが占めた。一方、西欧ではPHEV販売が6.1万台(同0.3%減)と伸び悩んだ。2022年末にPHEVの最大市場であるドイツで補助金(最大6,750ユーロ、約110万円)が終了した影響が大きいとみられる。起亜は、2024年4月に中長期戦略の更新を行い、電動車関連の目標を一部修正した。世界的なBEV需要の減速を考慮したもので、柱としてHEV販売を強化する方針を示した。 ...続き...