アジア月報
GoTo Group、上場も、競争激化による販促費増で赤字続く、配車では電動二輪車の導入と海外展開に注力

インドネシアを本拠とし、配車・デリバリー、Eコマース、フィンテック事業を展開するGoTo Group(GoTo)が、2022年4月、インドネシア証券取引所に上場した。GoToは、二輪車の配車を祖業とするGojekと地場Eコマース大手のTokopediaが、2021年5月に合併して設立された。ASEAN有数の電子商取引プラットフォームを構築、それを基盤に事業拡大を目指し、デジタル化推進による地域経済の活性化を目指している。上場では11億米ドルを調達し、Eコマース・決済を中心に事業拡大を図る。GoToの2022年1~3月期決算を見ると、総売上高が前年同期比53.5%増と大きく増加しているものの、最終損失は販促費が圧迫し6.5 兆ルピアの赤字となった。配車大手GrabやEコマース大手SEAなど競合ひしめくASEAN地域で、配車やEコマースの販促に多くの費用を投じていることが背景にある。 ...続き...