2012 Mondial de l’automobile(通称・パリモーターショー)が2012年9月29日より開催される。一般開催に先駆け、9月27、28日に報道関係者への公開が行われた。あいにくの雨天となったが、21ヵ国から270メーカーが参加し、会場が熱気に溢れた。
折からの不況下にもかかわらず、各社の量販主力製品の新モデルからEV、FCEVなどの次世代車の発表まで幅広く披露された。
Renaultは新型Clioを発表。ハッチバックに加え、ステーションワゴン、RS(スポーツタイプ)モデルを同時に公開した。ブースには、赤、黄色、オレンジと色とりどりのClioが20台近く並べられ、意気込みを感じさせる展示であった。また、Daciaは主力モデル、LoganとSandero、Sandero Stepwayの新型モデルを初披露した。
PSAはPeugeotがデザインコンセプトONYXを披露したほか、208の派生車XYとGTiを公開。3008より小型のSUVの2008コンセプトは、2012年4月の北京モーターショーよりも量産モデルに近いかたちであらためて発表された。
CitroënはDS3 カブリオを世界初公開したほか、DSの最上級モデルのコンセプトと見られるNumero 9を欧州プレミアとして発表した。同時に中国市場向けC-Elysee、C4Lを公開しており、欧州外市場、特に中国での販売拡大を意識した発表となった。
ドイツメーカーではVWが新型Golfを発表し、大いに注目を集めていた。AudiはCrosslane Coupeコンセプト、BMWが同社初となるFF車のコンセプトActive Tourerを公開しており、今後の製品ラインアップの拡充計画を垣間見せる内容であった。M-Benzは天然ガス車のBクラスB200 Natural Gasをワールドプレミアとして発表、smartでは次期fortwoとなるforstarsを公開した。
日本メーカーからはワールドプレミアが相次ぎ、トヨタがAuris Hybrid Touring Sports、マツダがMazda6ワゴンを発表したほか、スズキがS-Crossコンセプトを披露。ホンダは新型1.6ℓDEを搭載したCivicと量産型CR-Vを公開、さらに欧州向けにCivic派生のステーションワゴンを開発していることを明らかにした。一方、日産はFCEVのTeRRAコンセプト、三菱はOutlander FCEVを発表、次世代車に力を入れる方針を示している。
現代は新型i30とix55のFCEVを世界初公開、燃料電池車の開発推進を打ち出した。起亜は新型pro_c’eed、Carensをワールドプレミアとして発表している。
2012年9月28日現在
Renault
Peugeot
Citroën
Opel・Chevrolet
Ford
Jaguar Land Rover
VWグループ
M-Benz・smart
BMW・Mini
Fiat
トヨタ・Lexus
日産・Infiniti
ホンダ・マツダ
スズキ・三菱
現代・起亜