HOME > 2020年中国乗用車マーケット展望
2020年中国乗用車マーケット展望
2020年中国乗用車マーケット展望
発 行

■ 2009年12月11日

体 裁

■ A4判、261頁+CD

価 格

■ 160,000円+消費税
※国内送料込

ご案内用チラシPDF
PDF

印刷できます
約1MB

販売世界一となった中国の10年後の市場規模と
競争構図を眺める

  • モータリゼーションの地域格差、所得水準、人口流動構造から2020年中国乗用車市場を予測
  • 車検・廃車・流通制度、燃費・安全・規制、税制等、自動車関連政策の最新動向を把握
  • 地域別、都市別に保有・需要特徴を把握し、2020年成長性を分析
  • 外資系自動車メーカー15社、現地系自動車メーカー14社のブランド別事業戦略を展望
  • 金融、ディーラー、中古車、保険を始めとした周辺ビジネスの可能性を探究

中国における乗用車需要の予測は、巨大市場への成長が期待されるという点では共通するものの、長期、中期、短期の3視点を捉えて見事に的中したものは稀でありました。なぜなら、中国がこれから歩むモータリゼーションは、20世紀の米国をはじめこれまで先進国が経験してきたものと全く異なるものになろうとしているからです。このため、これまでの先進国の経験値と通説では必ずしも説明できない現象が多く発生しています。ちょうど複雑な風雲気象が的確な天気予報を困難にしたのと同様、中国乗用車マーケットの短期的予測は非常にはずれやすいものになっ ています。

しかし、短期的な天気の変化があるにせよ、より長い周期で見る場合、ちょうど気候の中長期変化にはトレンドが見られるように、中国乗用車マーケットの成長性を左右する要素については、綿密な情報収集とデータ解析によってかなり解明が進められています。

特徴は、中国における都市化という大きなトレンドと消費者の地域別所得別嗜好性から、市場が持つ成長性と特徴、そして政府政策の影響と今後の方向性を明確にする点にあります。モータリゼーションの地域格差、所得水準、人口流動等の基礎的データを踏まえて、約30に上る乗用車ブランドの2020年事業戦略やビジョンを解明し、ブランド別製品計画と今後の競争力変化を分析しています。

取り上げる予測内容は、2009年末現在中国乗用車マーケットが持つ中長期的なポテンシャリティに焦点を当てています。このため、突発的な出来事や政策要因によってマーケットの短期的な変化はこれからも存在するものの、需要先食い、またはその逆である買い控え現象を総合的に考慮し、中長期トレンドとして存在する規律性と成長パターンを確かめるための参考書として役立つものと確信いたします。

当案内をご高覧の上、関係部署ともご相談頂き、採用をご検討賜りますようお願い申し上げます。

中国地域別特徴とブランド別乗用車販売規模・シェアの実績および
2020年に向けた成長予測(国産車と輸入車合計)
 

 

   台数シェア推移・予測(2005-2020年)
 

※ 画像をクリックすると大きいサイズでご覧になれます。




ユーザー登録(ログイン)後、リンク箇所をクリックしていただくと、ページ見本(PDF)がご覧になれます。
▼2章へ▲PAGE TOP

第1章

2020年中国乗用車市場の捉え方
-中国乗用車市場の将来を占う-
 
1
 
1 .
2020年中国シナリオの捉え方、多様性に富む国内マーケットと
GDP成長よりも低く抑えられる自動車保有比率
2
2.
消費者クラスター囲い込み作戦、中期はロワーミディアムカーの
ユーザー拡大、長期は新人類消費層のロイヤリティ育成が戦略的課題
4
3. 買い手市場で勝ち続ける方程式はコストパフォーマンス力の不断強化
8
10
22
6. 乗用車モデルチェンジ、新旧交代で制覇を狙い、更新周期が3~5年に短縮
32
7.
ブランド力強化戦略、マルチブランド体制の確立と
ロゴ更新を推進すると共に、販売網の統廃合も課題に
38
8.
乗用車技術開発戦略、R&D体制整備・投資拡大と共に、
国内外連携体制の確立を重視
40
9.
乗用車スペック分析(1):需要構造の小型化シフトにより、
販売価格、排気量、サイズ、重量の上昇傾向から低下へ
42
10.
乗用車スペック分析(2):期待されるAT、CVT等の搭載率上昇、
女性からの需要増による黄色、赤色の構成比上昇、進むサスペンションの多様化
46
▲1章へ / ▼3章へ ▲PAGE TOP

第2章

中国乗用車市場にかかわる政策規制動向
-個人モビリティを認めた政府の思惑-
 
51
 
1 .
自動車産業政策、政策策定が活発化する中、
自動車産業の確立に向けたエコカー政策動向が注目
52
2.
車検制度、2009年新公安規制が発足、廃車基準の厳格化により
期待される買い替え需要の拡大
54
3.
自動車流通制度、ブランド専売が普及した新車販売は独禁法規制強化、
評価機能不在の中古車販売は近代化が課題
56
4.
自動車輸入制度、完成車輸入関税の25%引き下げに加えノックダウン生産容認で
見込まれる高級車組立事業の拡大
58
60
6. 自動車安全規制、2006年に発足したC-NCAPにより先進国並みの法整備を急ぐ
62
7. 自動車税制度、消費税・購置税改訂と燃料税導入で本格的見直し
64
66
9.
中国製自動車ブランド漢字表示規制、政府による民族系保護政策の維持、
民族系も漢字表示でブランドプレゼンスを強化
68
▲2章へ / ▼4章へ▲PAGE TOP

第3章

乗用車セグメント別需要特徴と展望
-多層的クラスターで異なるユーザー嗜好-
 
71
 
1 .
セグメント分類、乗用車分類方法の見直し、ニーズ細分化対応のため
分類数を7から12に拡充
72
74
3.
ミニ(A)・スモール(B)、中国系メーカーの活発な参入、
政府の優遇政策を追い風に、市場拡大路線が明確化
78
84
5.
アッパーミディアム(D)、5割シェアを握る日系が高収益性確保、
2010年200万台市場に拡大
90
6.
ニアエグゼクティブ(E1)・エグゼクティブ(E2)、7割シェアを占める
欧州メーカーの牙城、KD規制の廃止による市場拡大が必至
96
7.
ラグジャリー(F)、消費税の改定に起因する需要低迷、
内陸部で形成し続けた新興超富裕層が、市場拡大の原動力へ
100
8.
スポーツ、欧州系が7割シェアを獲得、2010年代に市場縮小するも
贅沢嗜好は強まる
104
9.
MPV / B・C-MPV、日系の低排気量車を中心に30万台の登録規模を形成、
レジャーツールとして2020年に86万台規模に成長の見込み
108
10.
SUV、日韓ブランドのミドルエンド製品が市場成長を牽引、
底堅い人気で高い需要を維持
112
▲3章へ / ▼5章へ ▲PAGE TOP

第4章

地域別乗用車保有・需要特徴と展望
-注目される内陸部モータリゼーションの行方-
 
117
 
1.
モータリゼーションの地域別格差、経済成長の多段階同時進行から
肥大化する重層的消費構造
118
120
3.
華北沿海部、北京と山東を軸に乗用車普及が進展、
スモールカーの需要増が見込まれる
124
4.
東北部、農村部での消費増加で乗用車市場が2020年に
2倍増の100万台に拡大
128
5.
西南内陸部、2010年代に向け、個人市場が現地自動車消費の主役として、
1,000万台クラスに躍進
132
6.
西北内陸部、重工業地域ベースに586万台保有に成長、
Cセグメントを中心に2020年乗用車登録237万台へ
136
7.
中部内陸部、河南省を中心に738万台保有に成長、Cセグメントを中心に
2020年258万台の乗用車登録が目標
140
8.
海南省、「燃油附加費」の下で燃費性能のよい日系車が優位、
2020年見込まれる年間約7万台市場
144
▲4章へ / ▼6章へ▲PAGE TOP

第5章

主要都市別乗用車需要特徴と成長力展望
-ピンポイントで見る乗用車消費の格差と特徴-
 
147
 
148
2.
北京市、公用・個人からの需要旺盛で最高保有率を維持、
交通問題深刻化により政策転換の可能性が残る
154
3.
上海市、景気後退で低価格志向へ、2010年代ナンバープレート規制で
緩やかな成長が見込まれ
156
4.
天津市、小型車を拡販焦点に乗用車市場規模が
2020年に30万台へ躍進
158
160
6.
重慶市、小型車を拡販焦点に乗用車市場規模が
2020年に30万台へ躍進
162
7.
厦門市、Cセグメント車を巡る拡販により、2020年に都市マイカー保有規模
40万台を目指す
164
8.
深圳市、2015年に自動車保有規模150万台を目指し、
新エネルギー車の普及を強化
166
9.
杭州市、C/D主流セグメントが60%の登録を維持、
2020年26万台規模に向け系列別の小型車競争が注目
168
10.
武漢市、B・Cセグメントを中心に2020年16万台登録を目指し、
低排気量車や新エネルギー車の投入競争が注目
170
11.
成都市、低排気量車が約7割の登録を占め、2020年自動車保有は
270万台規模へ
172
▲5章へ / ▼7章へ ▲PAGE TOP

第6章

2020年乗用車ブランド別事業戦略
-ブランドの限界力を試す各社の取り組み-
 
175
 
1.
乗用車系列・ブランド別2020年成長力展望:
日・中・欧三分局面が続く中、プレゼンスを増すVWと現代自
176
2.
VW、2018年グループ中国販売200万台へ、能増、販売網の強化、
国内R&D強化し、世界最大市場中国で1位メーカーに
180
3.
Audi、2013年に中国販売がドイツを上回る25万台へ
拡大目指す
182
4.
トヨタ、EFCやHVを軸に製品主導でシェア獲得目指す、
現地化が見込まれるLexusはブランド力強化が課題
184
5.
GM、2013年に200万台体制構築、2020年はChevrolet小型車投入で
A・Bセグメントでシェア拡大
186
6.
ホンダ、HONDAブランドに加え、2020年には合弁2拠点も
自主ブランド投入を本格化
188
190
8.
Ford、Volvo売却で生産調整を強いられるも影響は少なく、
新型投入攻勢で中国でシェア拡大へ
192
9.
マツダ、Fordの出資比率低下で独自色が強まり、
販売網拡充・ローン開始・CS向上で販売力を強化、生産効率も向上へ
194
10.
現代自、2012年に90万台体制を確立、2020年はCに次いで
Dセグメントでシェア拡大し、ブランド力の強化を目指す
196
11.
起亜、2010年に43万台生産体制を確立、Cセグメント製品と販売網の充実で
2・3級都市を攻略
198
12.
BMW、瀋陽拠点の設備追加と新型モデル投入を活発化、
SUV・小型車追加でAudi追撃体制を整える
200
13.
M‐Benz、小型車から超高級車まで製品ラインの多様化で、
短期的にはBMWを上回る規模へ、長期的には10万台超
202
14.
スズキ、長安による昌河合併で中国事業を仕切りなおし、
世界戦略車を投入で、事業拡大へ
204
15.
Fiat、南京汽車、奇瑞汽車との提携失敗を経て、
広汽Fiatで強みのスモールカー・SUVを現地化し捲土重来を狙う
206
16.
三菱自、輸入事業を育成し2015年10万台販売を目指すも、
2020年に向けては合弁先の再編動向により不透明
208
17.
奇瑞汽車、2015年150万台体制整備に向けて
問われるマルチブランド運営ノウハウとニッチ製品体制の強化
210
18.
吉利汽車、上級化戦略推進と共にマルチブランド体制へ移行、
販売網の棲み分けが課題
212
214
20.
BYD、F3を中心に収益基盤の拡大と販売網整備を推進、
最大エコカーメーカーとして製品を拡充
216
21.
海馬、2010年にCセグメント販売15万台を目指すが難航の見通し、
2020年に向けて伸び鈍化が続く
218
22.
華晨汽車、乗用車製品ラインをSUVにまで拡充、国内の
南北2拠点における能力拡大に注力
220
23.
栄威/MG、販売網と車台を統合しても製品差別化を堅持、
MGブランドの位置付け明確化が課題
222
24.
一汽、2010年までに6種類のプラットフォームで16モデルを展開、
中長期に年産能力300万台体制を目指す
224
25.
広汽、2010年に乗用車販売110万台と、2011年に自主ブランド生産能力
40万台を目指す
226
26.
北汽、中長期乗用車年産能力150万台に向け、
自主ブランド乗用車の開発事業を強化、買収戦略を推進
228
27.
長城、B車「炫麗」とB-MPV車「酷熊」を投入、2009年に乗用車
6万台販売を目指す
230
28.
東風、2010年に乗用車135万台と風神S30などの自主ブランド
72万台を目指す
232
29.
力帆、2010年までに乗用車8モデルの投入に向け、
上海同済同捷科技との共同開発を強化
234
30.
江淮、2010年プラットフォーム4種をベースにした乗用車
7モデルを投入計画
236
31.
欧州超高級車、華東を中心に100万元以上のニッチ市場を独占、
内陸部富裕層の拡大による需要の変化が注目
238
▲6章へ▲PAGE TOP

第7章

膨らむ周辺ビジネスの可能性
-分野別法整備と大手企業の取り組み動向-
 
241
 
242
2.
自動車ディーラー、2020年世界最大の自動車販売網整備が進み、
都市部では統廃合、内陸部では出店攻勢が強まる傾向
244
3.
自動車整備、保有急増をベースに各種事業体を形成、
法整備と同時に業界の規範化が問われる
246
248
5.
自動車保険、保有台数の拡大をベースに中国自動車保険市場は
2,000億元以上が見込まれる
250
6.
リサイクル・リビルド、保有拡大に伴って270万台廃車規模を形成、
2017年までに95%のリサイクル率を目指す
252
7.
市販用品、外資系大手サプライヤーの事業強化に伴い、
中国補修・用品の品質が向上
254
8.
自動車広告、イメージづくりに向けてビデオ広告の投入と
キャラクターの人気力を駆使
256
9.
ガソリンスタンド、保有規模が10万ヵ所に拡大、中西部地区を中心に
設備投資が加速
258
10.
自動車学校、路上実習内容の規制強化で進む
教習所の淘汰選別
260
図・表・グラフ・囲み記事索引章のタイトルをクリックすると、詳細を表示します。
第1章 2020年中国乗用車市場の捉え方
第2章 中国乗用車市場にかかわる政策規制動向
第3章 乗用車セグメント別需要特徴と展望
第4章 地域別乗用車保有・需要特徴と展望
第5章 主要都市別乗用車需要特徴と成長力展望
第6章 2020年乗用車ブランド別事業戦略
第7章 膨らむ周辺ビジネスの可能性
この調査報告書を申し込む