会場となる台北国際展示ホール、後方に101ビルが見える
イベントポスター
コンコース
会場近くの台北街道様子、日系ブランドが圧倒的に多いことが分かる
中台協力体制の幕開けを宣告した2010台北モーターショー
第18回台北モーターショー(台北車展=18th Taipei International Auto Show)は、2009年12月26日から年を跨って2010年1月3日の9日間に台湾の台北市で開催され、FOURINは一般見学日となる28日に現地取材を実施した。今回のショーは、日欧米韓中台など世界各国の自動車29ブランドを扱う台湾のディストリビューターが100台を超える車両を出展した。
台北モーターショーは、現地の自動車ディーラー団体である「台北市汽車代理商業同業公会」が主催するローカル規模の展示会であり、これまで世界的に注目されることはなかった。出展の主体も、台湾北部の輸入車ディストリビューターが中心となっており、世界大手自動車メーカーの関与度は低く、市販車両の宣伝イベントという性格を持つ。だが、今回のイベントは、(1)裕隆が自主ブランドLUXGENのワールドプレミアムモデルを発表、(2)中国の吉利と奇瑞が現地委託組立車両を出展という、台湾自動車産業・市場ともに画期的なアナウンスがあったことから、内外業界から一目を置かれた。
台湾自動車市場も、2009年に29万台の販売規模が見込まれており、金融危機と個人クレジット信用危機によって大打撃を受けた2008年の23万台に比べると25%を超える回復となった。2010年には、小型車の購入税減免優遇策が撤廃され関係者から販売の先行きを不安視する声が高まる中、台湾自主ブランドの立ち上げと中国からの製品導入によって起死回生になるかどうか、予断を許さない。以下は台北モーターショーの主な内容を写真付きで報告する。
2009年12月28日現在
Infiniti FX
Infinitiブース
トヨタ3代目Prius
ホンダはInsightと燃料電池車を展示
マツダはコンセプトTaikiを展示
三菱自はiMiEVのSport仕様車を出展
盛況のLexusブース
景品配布で学生が大勢集まったスバルのブース
輸入車に専念するスズキのブース風景
AudiはスーパーカーのR8をアピール
BMW X1は若年層の関心を集める
BMWは自社ブランド付属品の展示を充実
BMWは大型バイクを複数出展、熟年層需要を狙う
FordはEcoBoostエンジンを展示、エコ訴求を強化
Jaguarも旗艦モデルのXJを展示
M-BenzはDIESOTTE技術を取り入れた大型乗用車を出展
MINIはアクセサリーブースをセット
Porscheの高級セダンPanamera
VWはRVも出展しレジャー需要を狙う
VWは得意技術のTSIエンジンを誇示
ブランド消滅の運命にあるSAABだがなぜかブースは盛大
英国名門SUV Range Rover
会場の隅で静かに存在感を示すAstonMartin
現代自i35
現代自は商用車も出展
現代自の主力モデルSonata
今回最大の目玉とされるLuxgenのSUV、台北発唯一のワールドプレミアムカー
裕隆はLuxgenのEV用電池試作品を出展
tobeのEVコンセプト
奇瑞のA3は台湾でApolaという製品名で発売
奇瑞の小型トラックも勝栄ブランドで発売予定
吉利熊猫の台湾組立モデルm'car
m'carのEV仕様車も展示される。
勝栄が扱う奇瑞の小型MPV
勝栄は電動バイクも発表し意気込む
太子汽車はスズキとの提携を打ち切り、中国の奇瑞と合弁事業「勝栄汽車」を立ち上げる
中華汽車の電動スクーター
裕隆と吉利が立ち上げた合弁ブランドtobeブース