北米国際自動車ショー(NAIAS: North American International Auto Show)が2018年1月15日、米国ミシガン州Detroitで本格的に開幕した。13日と14日はプレイベント、15日と16日が報道関係者向け、17日から18日が業界関係者向け公開となり、19日はチャリティプレビューが予定されている。一般公開は20日から28日まで。
NAIAS 2018では、米国市場で人気が高いSUV/CUVや小型トラック製品に加え、好景気を背景にスポーツカーを含む高級車製品の発表が目立った。Detroit 3は、ChevroletがSilverado、FordがRanger、FCAがRam 1500と、3社ともピックアップトラックを世界初公開。更にFordは、Mustang Bullittを初公開し、販売好調な両セグメントで販促を強化する方針を示した。
米系以外では、BMWがX2、AcuraがRDXプロトタイプなどを公開、CUVの発表が目立った。一方、2019年第4四半期に米国進出を目指しているGAC(広汽集団)は、自動運転を念頭に置いたコンセプトカーとなるEnverge(米国市場向け)を公開した。
自動車メーカー各社とも、NAIASの前週に開催された世界最大級のIT・家電展示会CES(Consumer Electronics Show、米国ネバダ州Las Vegas)で、EV(コンセプトカー)や自動運転技術に関連する技術が発表されたため、Detroitでは新モデルの発表に特化した。
一方で、米国では、トランプ政権が製造業の米国回帰を強調していることもあり、BMWや日産など一部メーカーは米国投資の状況を説明し、自社による雇用創出効果を強調していた。
2018年1月15日現在